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アフロ・ユーラシア大陸の都市と社会

中央大学人文科学研究所研究叢書74
アフロ・ユーラシア大陸の都市と社会

妹尾 達彦:編著
A5判 728ページ 上製
価格:8,800円 (消費税:800円)
ISBN978-4-8057-5358-3 C3322
奥付の初版発行年月:2020年03月 / 発売日:2020年03月下旬

内容紹介

地球人口の大半が都市に居住する都市の世紀urban millenniumとしての21世紀を迎えた今、都市と社会の問題は、歴史研究の最前線を構成する課題の一つとなっている。都市は、人々が集住することで政治・経済・文化の拠点となる場所である。社会は、自分と他者との関係によってつくられる。出身や身分、職業、宗教、思想信条など異なる背景をもつ人々が集まる都市では、社会も複雑化せざるをえない。そのゆえに、人類共通の普遍的な要素も都市から生みだされる。本書の特色は、都市と社会の歴史的相互関係を、21世紀初頭の世界情勢をふまえ、ユーラシア規模で論じることにある。

著者プロフィール

妹尾 達彦(セオ タツヒコ)

中央大学文学部教授

上記内容は本書刊行時のものです。

目次

序 アフロ・ユーラシア大陸の都市と社会をめぐって
Ⅰ ユーラシア大陸東部
 1 四世紀~九世紀の都市と社会
  後漢延康元年(二二〇)の大饗礼
   ―亳州市における「大饗残碑」の発見によせて―
  隋煬帝時期の長安と洛陽
  唐代皇帝田狩礼の特質
   ―『易経』の「三駆」解釈史を手がかりに―
  東アジアの複都制
   ―六~十三世紀を中心に―
 2 十世紀~二十世紀の都市と社会
  北宋開封の都市文化と住民
   ―研究の現状と課題を中心に―
  燕王軍の招募と華北の人々
   ―靖難の役における燕王軍兵力の供給源に関して―
  巡視と巡関
   ―明代首都北京防衛をめぐって―
  刑部左侍郎薛允升と『各省留養不符冊』
   ―清末の当家堂官のことば―
  「敦煌」をめぐる日中関係
   ―一九五〇年代から八〇年代を中心に―
Ⅱ ユーラシア大陸中央部
 シュメール初期王朝時代ラガシュ(ギルス)出土のエ・ミ文書における供物奉献の祭儀
 ウルムチの歴史的変容と「洋行街」
Ⅲ ユーラシア大陸西部
 中近世におけるハンザ都市リューベックとハンブルク
 十二世紀ブリュッセル地域の危機とアフリヘム修道院


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