混迷のアメリカを読みとく10の論点
価格:2,200円 (消費税:200円)
ISBN978-4-7664-2986-2 C0031
奥付の初版発行年月:2024年10月 / 発売日:2024年09月下旬
アメリカのゆくえを決める争点とはなにか?
経済的にも政治的にも分断が進む、超大国アメリカ。
選挙や議会制度のしくみから、中間層の喪失と経済、政治不信、文化戦争、対外関係など、世界が注目するアメリカの課題を、10の論点からあぶりだす。
西山隆行(ニシヤマタカユキ)
成蹊大学法学部教授。東京大学大学院法学政治学研究科博士課程修了、博士(法学)。主要著作:『<犯罪大国アメリカ>のいま―分断する社会と銃・薬物・移民』(弘文堂、2021年)、『アメリカ政治入門』(東京大学出版会、2018年)、『アメリカ型福祉国家と都市政治―ニューヨーク市におけるアーバン・リベラリズムの展開』(東京大学出版会、2008年)ほか。
前嶋和弘(マエシマカズヒロ)
上智大学総合グローバル学部教授、アメリカ学会会長(22-24年)。上智大学外国語学部英語学科卒、ジョージタウン大学大学院政治学部修士課程修了(MA)、メリーランド大学大学院政治学部博士課程修了(Ph.D.)。主要著作:『キャンセルカルチャー―アメリカ、貶めあう社会』(小学館、2022年)、『アメリカ政治とメディア』(北樹出版、2011年)、『アメリカ政治』(共著、有斐閣、2023年)ほか。
渡辺将人(ワタナベマサヒト)
シカゴ大学大学院国際関係論修士課程修了。早稲田大学大学院政治学研究科にて博士(政治学)。米下院議員事務所・上院選本部、テレビ東京記者などを経て、北海道大学大学院准教授。コロンビア大学、ジョージワシントン大学、台湾国立政治大学、ハーバード大学で客員研究員を歴任。現在、慶應義塾大学総合政策学部准教授。北海道大学公共政策研究センター研究員兼任。専門はアメリカ政治。受賞歴に大平正芳記念賞、アメリカ学会斎藤眞賞ほか。近著『大統領の条件』(集英社文庫、2021年)、『アメリカ映画の文化副読本』(日経BP、2024年)、『台湾のデモクラシー』(中公新書、2024年)ほか著訳書多数。
上記内容は本書刊行時のものです。
目次
序論 アメリカ政治の現在地
Part.1 二大政党政治の現状と課題
Part.2 アメリカの選挙政治
第1部 アメリカを悩ませる10の問題
第1章 アメリカはいったい誰のものか?――アメリカにおけるアイデンティティ政治
第2章 なぜ人々は政府を信用しないのか?
第3章 なぜアメリカは分極化しているのか?
第4章 今でもやはり「経済が重要!」なのか?
第5章 中絶と同性婚がアメリカを揺るがす?――宗教とジェンダー
第6章 世代論の罠――「ジェネレーションZ」とその特質
第7章 選挙戦はどう戦われるのか?――キャンペーン戦略の変遷
第8章 貿易政策と労働者をめぐる「外交の内政化」
第9章 アメリカが築き上げてきた国際秩序
第10章 岐路に立つリーダーとしてのアメリカ
第2部 アメリカはどこに向かっているのか?(鼎談)