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 ――詳解・分析「欠陥」「証明」の裁判例製造物責任法の論点と解釈

製造物責任法の論点と解釈 ――詳解・分析「欠陥」「証明」の裁判例

A5判 544ページ 並製
価格:4,950円 (消費税:450円)
ISBN978-4-7664-2782-0 C3032
奥付の初版発行年月:2021年11月 / 発売日:2021年11月中旬

内容紹介

▼何が「欠陥」か? 何を「証明」すべきか?
▼制定施行から25年を超える製造物責任法。蓄積された裁判例を法の中核的要件である「欠陥」の法的意義、その証明問題に絞り、平野教授が徹底的に分析、解説する。
▼300を超える判例を分析した、実務家・企業担当者・消費者団体をはじめ、製造物の実務・法務にかかわる全ての人に向けた必読参考書!

著者プロフィール

平野 裕之(ヒラノ ヒロユキ)

慶應義塾大学大学院法務研究科(法科大学院)教授。早稲田大学法学部非常勤講師、日本大学大学院法務研究科(法科大学院)非常勤講師。
1981年司法試験合格、1982年明治大学法学部卒業、1984年明治大学大学院法学研究科博士前期課程修了、1984年明治大学法学部助手、1987年明治大学法学部専任講師、1990年明治大学法学部助教授、1995年明治大学法学部教授を経て現職。
著書に、『新債権法の論点と解釈[第2版]』(慶應義塾大学出版会、2021年)、『新・考える民法I―民法総則』『新・考える民法II―物権・担保物権』『新・考える民法III―債権総論』『新・考える民法IV―債権各論』(慶應義塾大学出版会、2018-2020年)、『民法総則』『物権法』『担保物権法』『債権総論』『債権各論I 契約法』『債権各論II 事務管理・不当利得・不法行為』(日本評論社、2016-2019年)、『コア・テキスト民法I民法総則〔第2版〕』『同II物権法〔第2版〕』『同III担保物権法』『同IV債権総論〔第2版〕』『同V契約法〔第2版〕』『同VI事務管理・不当利得・不法行為〔第2版〕』(新世社、2017-2019年)、『民法総合3担保物権法〔第2版〕』『同5契約法』『同6不法行為法〔第3版〕』(信山社、2008-2013年)、『製造物責任の理論と法解釈』(信山社、1990年)、『保証人保護の判例総合解説〔第2版〕』(信山社、2005年)、『間接被害者の判例総合解説』(信山社、2005年)ほか多数。

上記内容は本書刊行時のものです。

目次

はしがき/凡例

序 章

第1章 欠陥をめぐる裁判例の概説
  1 欠陥をめぐる裁判例1――食品
  2 欠陥をめぐる裁判例2――医薬品について
  3 欠陥をめぐる裁判例3――自動車、バイク、フォークリフトなど
  4 欠陥をめぐる裁判例4――家電など
  5 欠陥をめぐる裁判例5――自転車などについて
  6 欠陥をめぐる裁判例6――工場用機械などについて
  7 欠陥をめぐる裁判例7――その他の機械・器具について
  8 欠陥をめぐる裁判例8――化学物質、化粧品などについて
  9 欠陥をめぐる裁判例9――その他の製品について

第2章 欠陥の意義と分析
 Ⅰ 総論的考察――違法性要件としての「欠陥」
  1 製造物責任における違法性と過失
  2 「欠陥」判断について
 Ⅱ 欠陥をめぐる裁判例の整理・分析
  1 設計上の欠陥または製造上の欠陥肯定事例――過失相殺事例も含
  めて
  2 指示・警告上の欠陥の事例
  3  過失相殺・素因減額がされた事例――過失相殺・素因減額が争わ
  れた事例
  4 欠陥が否定された事例
 Ⅲ 欠陥の意義とその分析
  1 製造物責任法における「欠陥」の定義規定の導入
  2 製造物責任法の「欠陥」の分類及び判断基準
  3 欠陥判断における考慮事由
  4 過失相殺について
  5 欠陥判断についての本書の立場のまとめ

第3章 欠陥及び因果関係の証明についての裁判例
 Ⅰ 総論的考察
  1  欠陥と証明責任――欠陥は法的評価でありその法的評価を基礎づ
  ける事実が証明の対象
  2 公害または医療過誤関係の参考となる判例
 Ⅱ 製造物責任法制定後の欠陥及び因果関係の証明をめぐる裁判例
 A 製品からの出火が問題となった事例
  1 出火原因が問題になった事例1――家電製品等
  2 出火原因が問題になった事例2――自動車、バイクなど
  3 出火原因が問題になった事例3――工場用機械
  4 出火原因が問題になった事例4――ファンヒーター、ストーブな
  ど
 B 製品による低温火傷が問題になった事例
  1 携帯電話
  2 痩身器具――欠陥の証明が認められた事例
 C 製品の亀裂、切断等による事故
  1 自動車・バイク
  2 自動車・バイク以外の機械製品
  3 自転車
  4 器具・家庭用品など
 D その他の事故
  1 化学的作用が問題となった事例
  2 食品の欠陥が問題となった事例

第4章 欠陥及び因果関係の証明についての考察
 Ⅰ 欠陥及び因果関係の証明についての判例の一般論
  1 証明度についての一般論――高度の蓋然性の証明ということを維
  持
  2 欠陥の証明についての総論的考察
 Ⅱ 判例を参考とした各論的分析
  1 火災事例について1――家電など
  2 火災事例について2――自動車など
  3 火災事例について3――工場用機械
  4 火災事例について4+低温火傷事例――ガス用品、ストーブなど
  5 製品の亀裂、切断等による事故
  6 家庭用品など
  7 化学的作用が問題となった事例――因果関係が問題となる
  8 食品の欠陥が問題となった事例――因果関係が問題となる
 Ⅲ 欠陥またその出荷時の存在、欠陥と被害との因果関係の証明につい
 ての検討
  1 判例の分析と本書の立場
  2 判例規範の具体的運用指針1――欠陥の証明1(製品起因性の証
  明)
  3 判例規範の具体的運用指針2――欠陥の証明2(通常使用・耐用期
  間内における被害の証明)
  4 判例規範の具体的運用指針3――出荷時における欠陥の存在の証
  明
  5 判例規範の具体的運用指針4――欠陥との因果関係
 Ⅳ 本書の立場と立法論について
  1 判例を基本的に承認
  2 欠陥をめぐる3つの証明
  3 証明責任についての立法は必要か

結 章

事項索引/判例索引


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