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 エコノミストがみた日常記憶の居場所(ときのすみか)

記憶の居場所(ときのすみか) エコノミストがみた日常

四六判 240ページ 仮フランス装
価格:1,980円 (消費税:180円)
ISBN978-4-7664-2781-3 C0033
奥付の初版発行年月:2021年10月 / 発売日:2021年10月上旬

内容紹介

迂回しながらひと筋を貫く

新潟から上京、理系大学で材料工学を学び、素材メーカーで人工骨の開発に携わるはずが、何の因果か非理系の保険会社に入社。
平成の「失われた30年」の激流を逡巡迂回しながら渡りきり、節目で怜悧なコメントを発進しつづけてきた人気エコノミストが“フツーのオジサン”目線で捉えたこの国の変容を、自らの歩みとともに綴る痛快経済エッセイ!

▼一流エコノミストは、日頃どんな視点でものを見ているのか?
▼著者の人生の中で大きな転機となった「1997年」を軸に、「一本道を歩んできた」と思えた新潟時代と「エコノミストとしての立ち位置の確立」を模索した平成期という二つのステージを顧みながら、軽妙なタッチで描写する随想集。
▼公人の矜持と私人の葛藤がほどよくミックスされた、共感度抜群の51話。

いまや朝夕の経済ニュースに常連コメンテーターとして引っ張りダコの著者にも、日常の中であれこれと思い悩むことは多い。
一見便利そうだが実はいろいろと使い勝手が悪いこの国のシステムを嘆いた「子育て支援の『ちょっとピンぼけ』」、コンビニのレジ袋で七転八倒する「わかっちゃいるけどやめられない」、経済を専門に学んできたほかのエコノミストと伍するために取った
「『書かない殿下』の逆張り戦略」など、思わず笑みがこぼれる珠玉のストーリー満載。

著者プロフィール

矢嶋 康次(ヤジマ ヤスヒデ)

1968年、新潟県直江津市(現・上越市)生まれ。92年、東京工業大学無機材料工学科卒業、日本生命保険相互会社入社。95年、ニッセイ基礎研究所へ出向、経済調査部研究員。2012年、同チーフエコノミスト。17年、研究理事。21年、常務理事を兼務。
早稲田大学、上智大学で非常勤講師として現代経済論の講座を担当。参議院予算委員会調査室で客員調査員を歴任。
テレビ東京「モーニングサテライト」、BSTBS「サンデーニュースBizスクエア」、BS12「マーケット・アナライズ・プラス」などで人気コメンテーターとして活躍。

主著
『期待形成の異質性とマクロ経済政策』(共著、東洋経済新報社、2005年)
『非伝統的金融政策の経済分析』(共著、日本経済新聞出版社、2013年、第54回エコノミスト賞受賞)

上記内容は本書刊行時のものです。

目次

第1章 「真実」の居場所

 子育て支援の「ちょっとピンぼけ」
 いま持つ強さを見出すべし
 手続きに懲りて後手に回る
 つじつまが合わない足し算
 「脱力」は「手抜き」にあらず
 リモコンのボタン
 「チャンスはなかった」ことにする経営
 「多数派」がルールを決める
 「日本は選ばれる」という幻想
 それぞれの「あたりまえ」
 「みんな」はどこにいる?
 「正価」主義の偽り
 「不健康自慢」の顛末
 「空飛ぶ移動体」に、いつ乗れる?
 誰も傷つかない言葉
 「想定外」という名の逃げ道

第2章 「異質」の居場所

 自分を見る「自分」
 ダメ日本がつくった若者の「満足」
 「一億総『推しあり』」政策
 「便利」の虜
 「変」はお宝!
 バブルをつぶす人
 ジョーカーゲーム
 お金の色
 わかっちゃいるけどやめられない
 「なぜ?」の中の本質
 「褒める」という魔法
 AIからみると人間は「ノイズ」

第3章 時代の振り子

 一本道を歩きながら考えた「うかい(迂回)ね」
 育った言葉で話すのが「自分」である
 なぜ保険会社の社員になったのだろう
 1997年のコペルニクス的転回
 きっかけは偏微分方程式
 景気は何から読みますか?
 理念なき巨大戦艦バカロン
 金融フェードアウト
 矢嶋的「秘密のケンミンSHOW」
 鬼の顔
 「書かない殿下」の逆張り戦略
 デジタル「やるやる詐欺」
 環境対応というブラックホール
 触らぬ神に祟りなし

第4章 明日の風向き

 負けに不思議の負けなし
 人のために何かする
 隣の芝生が青いかどうかもわからない
 成果主義より評価主義
 関心があろうがなかろうが影響はわが身におよぶ
 消費税率引き上げだけが財政再建の王道か
 狼は狼たれ
 ワクワクは自分が見つける
 明日の風向きは変わる 


おわりに
参考文献


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