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現代語訳 女大学評論 新女大学

現代語訳 女大学評論 新女大学

新書 176ページ 並製
定価:1,200円+税
ISBN978-4-7664-2710-3 C0010
奥付の初版発行年月:2020年11月 / 発売日:2020年11月上旬

内容紹介

福澤諭吉が生涯にわたって、関心を持っていた男尊女卑の社会からの女性の解放という問題。同時代の識者に比しても先進的なその考え方は、江戸時代に書かれた貝原益軒「女大学」を批判した「女大学評論」、そして、あらたな時代の女性のための書として著した「新女大学」に結実している。幼稚園教諭、保育士の育成に長く携わってきた訳者が、21世紀に生きる若い女性のために、この2編を平易な文体で現代語訳。読みやすさを重視し、語注も付す。

著者プロフィール

福澤 諭吉(フクザワ ユキチ)

明治を代表する啓蒙思想家。大坂(大阪)、適塾にて緒方洪庵に蘭学を学んだ後、江戸にて中津藩中屋敷内に蘭学塾を開く(後の慶應義塾)。幕末、3度の渡米・渡欧を通して各国を視察し、『西洋事情』(1866~70)を著し先進時な欧米文明を紹介。『学問のすゝめ』(1872)、『文明論之概略』(1875)等の著作で、日本の近代化に大きな影響を与える。生涯を通じて女性の地位向上にも関心を寄せ、『女大学評論・新女大学』(1899)を代表とする女性論で女性の独立を訴えた。

加藤 紳一郎(カトウ シンイチロウ)

1955年生まれ。慶應義塾大学法学部法律学科卒業。名古屋文化学園保育専門学校専任講師、同校学生課長を経て1993年から同校校長、2000年から学校法人名古屋文化学園理事長。一貫して幼児教育の振興を目指す。公益社団法人愛知県私立幼稚園連盟常任理事、公益社団法人名古屋市私立幼稚園協会常任理事、全日本私立幼稚園連合会評議員、一般社団法人愛知県現任保育士研修運営協議会副会長、全国幼稚園教員養成機関連合会副会長等を歴任。

上記内容は本書刊行時のものです。

目次

はじめに

 女大学評論

一.嫁は義理の両親に絶対服従するの?
二.女は、温和・貞淑(ていしゅく)・情け深く・静か。それだけでいの?
三.結婚するまで身を固くしなければならないのは女だけ?
四.婦人の七去(しちきょ)だって。何これ?
五.自分の親より旦那の親を大切にね。できるかなあ?
六.えっ!  婦人の主君は夫なの?
七.義理のきょうだいも敬わなければならないの?
八.へーえ、旦那の浮気には優しい顔で穏やかに対応しなければならないのね?
九.女は黙って静かにしていればいいの?
十.朝は早起き、夜は遅く寝て、昼寝はダメ。いつ寝ればいいの?
十一.迷信に惑わされるのは女子が多いのはどうして?
十二.倹約は大事だけどそれだけでいいの?
十三.親類も友人も召使いも。ともかく男に近づいてはいけないのね?
十四.質素で目立たないものを着ていればいいのね?
十五.夫の許可がないとどこにも出かけられないのね?
十六.他の家に遊びに行ってもいけないし実家に帰ってもいけないの?
十七.私は下男・下女と一緒なの?
十八.下女の使い方って難しいのね?
十九.婦人は不和不順、うらむ、そしる、ねたむ、知恵が浅い。言いたい放題ね――
 女大学終

 新女大学
一.男子も女子も対等に育てる
二.イクメンのススメ
三.女子も元気に活発に育てる
四.まず女子教育の基礎を教える
五.女子の学問で重要なのは経済と法律
六.優美な心を大切に
七.和歌、茶の湯も大切だがもっと大切なものは……
八.父母の行いが子どもの道徳心を育てる
九.開けっ放しの雰囲気が親子を円滑にする
十.我が国の結婚の在り方だって捨てたものじゃない
十一.両性の気品を高めて結婚の契約を自由自在にする
十二.結婚したら男女は一心同体
十三.嫁と義理の両親との関係は難しい、言うまでもなく
十四.別居のススメ。せめて二世帯住宅を
十五.離れているからこそ義理の両親を大切に
十六.婦人外出のススメ。だけど子育てには責任を持って
十七.目下の者との接し方に品格が表れる
十八.女子にも経済の思想が必要
十九.女子だからこそ恥じらいを持って。気品を高めて
二十.今、空虚な文学よりも実学を学ぶべき時
二十一.下品な人とは付き合わないことが肝要
二十二.男子の浮気は決して許されない。放置するのは妻の罪
二十三.女子の再婚は世界の趨勢
 「女子大学」を撃破する
 子どもを愛する気持ちは深く広い
 女子の安定のためには教育が最重要
 女子に財産を与えることによって自由を獲得させる

おわりに


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