大学出版部協会

 

日本は「右傾化」したのか

日本は「右傾化」したのか

四六判 376ページ 並製
定価:2,000円+税
ISBN978-4-7664-2694-6 C0036
奥付の初版発行年月:2020年10月 / 発売日:2020年10月中旬

内容紹介

▼誰が、何が、どう、変わったのか?

ヘイトスピーチ、排外主義運動の顕在化、
日本会議の台頭、改憲潮流、
ネットに溢れかえる右派的言説――。
はたして本当に、日本は「右傾化」したのか。
個々の政権の消長を超えた次元で、
日本社会全体の構造変化のなかで捉える。


日本は「右傾化」しているのか。
概していえば、社会全体の有権者レベルの調査では、顕著な「右傾化」はみられない。しかし、政党や宗教団体など特定の対象のレベル、あるいは報道のレベルでは「右傾化」が指摘されることが多い。政治家などの右派的言動も目立つ。
本書は、このような一見すると矛盾した現状について、学際的な知見を集め、①意識、②メディア・組織・思想、③政治という三つの視角から、「右傾化」の実態を徹底検証する。

著者プロフィール

小熊 英二(オグマ エイジ)

1962年、東京都生まれ。慶應義塾大学総合政策学部教授。
専攻は歴史社会学。著書に『単一民族神話の起源』、『〈日本人〉の境界』、『〈民主〉と〈愛国〉』、『1968』(いずれも新曜社)、『社会を変えるには』、『日本社会のしくみ』(いずれも講談社現代新書)など。

樋口 直人(ヒグチ ナオト)

1969年、神奈川県生まれ。早稲田大学人間科学学術院教授。
専攻は移民研究、社会運動論、政治社会学。著書に『日本型排外主義』(名古屋大学出版会)、共著に『ネット右翼とは何か』(青弓社)、編著に『3・11後の社会運動』(筑摩書房)など。

上記内容は本書刊行時のものです。

目次

総 説
 「右傾化」ではなく「左が欠けた分極化」  小熊英二


 第I部 意 識

1 世論
 世論は「右傾化」したのか  松谷満

2 歴史的変遷
 「保守化」の昭和史――政治状況の責任を負わされる有権者  菅原琢


 第Ⅱ部 メディア・組織・思想

1 マスメディア
 政治システムとの強いリンクがもたらした構造的「右傾化」  林香
 里・田中瑛

2 ネットメディア
 ネットメディアの伸長と右傾化  津田大介

3 草の根組織
 政治主導の右傾化  樋口直人

4 天皇と神道思想
 神聖天皇と国家神道からみた日本の右傾化  島薗進


 第Ⅲ部 政 治

1 政党
 自民党の右傾化とその論理  中北浩爾・大和田悠太

2 地方政治
 地方議会における右傾化――政党間競争と政党組織の観点から  砂原
 庸介・秦正樹・西村翼
 
3 政策アウトプット
 島根県の「竹島の日」条例制定の経緯  ブフ・アレクサンダー


おわりに  樋口直人


一般社団法人 大学出版部協会 Phone 03-3511-2091 〒102-0073 東京都千代田区九段北1丁目14番13号 メゾン萬六403号室
このサイトにはどなたでも自由にリンクできます。掲載さ>れている文章・写真・イラストの著作権は、それぞれの著作者にあります。
当協会 スタッフによるもの、上記以外のものの著作権は一般社団法人大学出版部協会にあります 。