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 競争の倫理入門「競争」は社会の役に立つのか

「競争」は社会の役に立つのか 競争の倫理入門

四六判 240ページ 並製
定価:2,200円+税
ISBN978-4-7664-2638-0 C0033
奥付の初版発行年月:2020年08月 / 発売日:2020年08月上旬

内容紹介

▼「資本主義」批判=「競争」批判であってはならない

競争を正しく行うことは倫理的である

著者プロフィール

クリストフ・リュトゲ(クリストフ リュトゲ)

1969年生まれ。ミュンヘン工科大学(TUM)教授。2019年より同大学AI倫理研究所所長。哲学・経営情報学を学んだ後、科学の経済哲学のテーマで博士論文を提出。TUMではビジネス・エシックス、科学技術の倫理、AI倫理等を講義する。著書多数。

嶋津 格(シマヅ イタル)

1949年生まれ。独協大学特任教授。千葉大学名誉教授。法学博士。著作に『自生的秩序』(木鐸社)、『〈問い〉としての正しさ』(NTT出版)、翻訳にノージック『アナーキー・国家・ユートピア』(木鐸社)、共訳にハイエク『哲学論集』(ハイエク全集第Ⅱ期第4巻、春秋社)等がある。

上記内容は本書刊行時のものです。

目次

序文

第1章 競争の哲学的考察
 様々な競争の概念
 資本主義に対する批判――市場批判か、競争批判か?
 競争に対する批判

第2章 競争の倫理的役割
 哲学者たちの見解(1)――ラッセル
 哲学者たちの見解(2)――ロールズ
 哲学者たちの見解(3)――ヘッフェ
 イノベーションはなぜ起こるのか
 ハイエクの競争
 ボーモルの競争
 競争が機能している事例
 文学にみる経済

第3章 競争批判はなぜ起こるのか
 節度は歴史的にどう形成されてきたか
 企業家の役割
 聖書のたとえ話
 現代における節度の勧め
 節度はなぜ競争にとって害なのか
 社会企業家にも節度はいらない
 ルター
 カント
 フィヒテ
 ヘーゲル
 スミスの『道徳感情論』の見解
 「節度」の国際比較
 実験で示された結果

第4章 競争とエコロジー
 競争は環境を破壊するのか?
 地産地消がエコとは限らない規模のエコロジー
 エコロジー的に非生産的なバイオ燃料

第5章 教育における競争
 ドイツにおける論争
 サブシステムとしての教育

第6章 医療と介護における競争
 なぜ医療でもっと競争が必要なのか
 諸外国との比較
 医療における競争批判
 医療政策の具体的改善案
 介護セクターでの競争

第7章 政治における競争
 下限得票率条項の国際比較
 政治の競争の強化案――オンライン投票
 政治キャンペーンの規制

第8章 日常生活の競争
 常に新たな可能性を探れ
 私的領域での競争の有用性
 起業家精神と倫理

第9章 結論

 著者インタビュー――日本の読者のためのQ&A
 訳者解説
 原注
 参考文献
 索引


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