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 広東省における地方分権と省指導者現代中国の中央・地方関係

現代中国の中央・地方関係 広東省における地方分権と省指導者

B7 402ページ 上製
価格:6,600円 (消費税:600円)
ISBN978-4-7664-1527-8 C3031
奥付の初版発行年月:2008年06月 / 発売日:2008年06月上旬

内容紹介

「地方主義台頭論」の裏にある事実とは何か。
▼改革・開放期以来の現代中国の地方分権の展開過程について、新しい見方を提示した実証的論考。
▼従来研究(中国語、英語、日本語)を緻密に整理・紹介したうえで、広東省をサンプルとして新たに膨大な中央の新聞・雑誌記事を材料に、定説を覆す大きな仮説を立証する。
▼改革・開放期以降、中国では地方分権によってほんとうに中央は弱く、地方は強くなったのか? 中央と地方の対立が激しくなり分裂の危険性は高まっているのか? 連邦制への移行の可能性はあるのか? 従来の研究を実証的に検証し、新たな可能性を提示する。


磯部靖(いそべ やすし)
長崎外国語大学外国語学部准教授
1998年3月、慶應義塾大学大学院法学研究科政治学専攻後期博士課程単位取得退学。法学博士。日本国際問題研究所アジア太平洋研究センター研究員を経て、2001年4月から現職。専攻は現代中国政治。
主要著作:『深層の中国社会——農村と地方の構造的変動』(共著、勁草書房、2000年)、『グローバル化時代の中国』(共著、日本国際問題研究所、2002年)、『中国文化大革命再論』(共著、慶應義塾大学出版会、2003年)、『現代東アジアと日本2 中国政治と東アジア』(共著、慶應義塾大学出版会、2004年)、『中国の統治能力——政治・経済・外交の相互連関分析』(共著、慶應義塾大学出版会、2006年)など。

目次

序章 現代中国の中央・地方関係をめぐる諸問題
 第一節  現代中国の中央・地方関係をめぐる議論
 第二節 「鄧小平時代」の広東省における地方分権と省指導者の役割
 第三節 主要概念の定義
 第四節 本書の構成

第一章 現代中国における中央・地方関係の分析枠組
 第一節 動員型地方分権
 第二節 二元指導体制の温存
 第三節 地方内の利益の多元性
 第四節 「融合—委任型モデル」の提起

第二章 省指導者の国政における影響力
 第一節 省指導者の国政への影響をめぐる議論
 第二節 地方分権の決定過程における省指導者の役割
 第三節 地方分権の実施過程における省指導者の役割
 第四節 中央における政策決定への省指導者の影響力

第三章 省指導者の地方内における統制力
 第一節 省指導者による地域内の統制をめぐる議論
 第二節 地方分権の実施と「二元指導体制の温存」の矛盾
 第三節 「地方内の利益の多元性」と省指導者の地方内における統制力
 第四節 省指導者の地方内における統制力の限定性

第四章  省指導者と利益誘導
 第一節  省指導者による利益誘導をめぐる議論
 第二節  地元出身者の省指導者への就任の背景
 第三節  地元出身省指導者の中央への従属性
 第四節  中央指導者による省指導者の動員                                                                                      
第五章  省指導者と地方主義批判
 第一節  中央と省指導者の対立をめぐる議論
 第二節  経済の整備・整頓政策と地方主義
 第三節  中央における政策論争と省指導者の従属性
 第四節  広東省指導部に対する地方主義批判の問題
 第五節  中央に対する省指導者の従属性

終章  中央・地方関係研究のパラダイム転換
 第一節  「集権—分権パラダイム」の問題
 第二節  現代中国の中央・地方関係の展開過程における省指導者の役割
 第三節  中央・地方関係研究の展望


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