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近代美学の境界芸術の条件 新装版

芸術の条件 新装版 近代美学の境界

A5判 324ページ
価格:5,830円 (消費税:530円)
ISBN978-4-13-080232-1 C3070
奥付の初版発行年月:2024年09月 / 発売日:2024年09月上旬

著者プロフィール

小田部 胤久(オタベ タネヒサ)

放送大学客員教授、学士院員会員
1958年生まれ。神戸大学文学助教授、東京大学文学部教授等を歴任。著書に『象徴の美学』(東京大学出版会、1995年)、『芸術の逆説』(東京大学出版会、2001年)、『芸術の条件』(東京大学出版会、2006年)、『西洋美学史』(東京大学出版会、2009年)、『木村素衞』(講談社、2010年)、『美学』(東京大学出版会、2020年)など。

上記内容は本書刊行時のものです。

目次

プロローグ 中心の喪失:「新しい神話」あるいは「ゴシック幻想」

第一章 所有:近代的「所有権」思想と「芸術」概念
1 伝統的詩学からの訣別
2 精神の個体性のアポリア

第二章 先入見:習慣の詩学あるいは趣味の政治学
1 自然主義的趣味論とそのアポリア
2 先入見の復権とその行方

第三章 国家:美学と政治学をめぐる近代性の行方
1 近代国家論とそのアポリア
2 「永久平和」の理念と反省的判断力
3 「美的国家」あるいは社会の美的統合

インテルメッツォ 中心の遍在:ノヴァーリスあるいは政治的汎神論の美学

第四章 方位:表象としての「東西」「南北」から見た近代的芸術精神の成立
1 北方的近代への批判:コンディヤックからルソーへ
2 北方的芸術の発見:ハードとヘルダー
3 憂鬱なる北方とロマン主義の精神、あるいは方位の表象の解体

第五章 歴史:普遍と特殊の交叉
1 歴史的思考の成立
2 歴史的思考の行方

エピローグ 中心の批判:ヴォリンガーによる「ヨーロッパ中心主義的」芸術史の批判とその行方


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