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大規模モニタリングデータからの提言水資源対策としての森林管理

水資源対策としての森林管理 大規模モニタリングデータからの提言

A5判 260ページ
価格:5,720円 (消費税:520円)
ISBN978-4-13-071107-4 C3061
奥付の初版発行年月:2021年12月 / 発売日:2021年12月上旬

内容紹介

荒廃した人工林を管理することで、水資源効率の最大化を目指したプロジェクトの集大成。全国5カ所の人工林での長期観測や人工降雨実験により、強度間伐による森林管理は、流量増加や河川環境の改善にも通じることが明らかとなった。安定した水資源の供給に向けて、森林管理と水資源管理の統合化を提言する。

著者プロフィール

恩田 裕一(オンダ ユウイチ)

筑波大学生命環境系教授,アイソトープ環境動態研究センターセンター長

五味 高志(ゴミ タカシ)

東京農工大学大学院農学研究院教授

上記内容は本書刊行時のものです。

目次

1章 森林と水資源・水循環
 1.1 森林における水の流れと水資源
 1.2 日本の人工林の現状と問題点
 1.3 強度間伐の実施とその効果の検証
 1.4 本書の概要

2章 強度間伐によって水循環はどう変化するか
 2.1 流域全体の水循環を観測するには
 2.2 強度間伐による水循環の変化
 2.3 間伐による土砂流出と河川水質の変化
 2.4 間伐と生態系

3章 森林管理による水資源変動モデル
 3.1 密度管理による遮断量と蒸散量の変化
 3.2 林床面蒸発量の評価モデル
 3.3 河川水量に対する間伐の効果と流域の地下水貯留特性との関連性
 3.4 分布型モデルを応用した水資源評価モデル

4章 水資源対策としての森林管理――その具体的方策と実現可能性
 4.1 森林管理による水資源の安定供給レベル向上は可能か
 4.2 水資源利用効率化に向けた過密人工林の管理
 4.3 森林の測定方法
 4.4 間伐による林分成長の予測に基づく森林管理シナリオ
 4.5 水資源安定供給レベル向上機能の経済評価

5章 持続可能な水資源管理に向けて
 5.1 森林管理と水資源の実地調査の重要性
 5.2 新たな知見
 5.3 モニタリングの課題
 5.4 森林管理による水循環の変化のモデル化
 5.5 森林政策と森林管理
 5.6 水資源・社会的波及と今後


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