関東学院大学出版会


〒236-8501 神奈川県横浜市金沢区六浦東1-50-1
TEL 045-786-7164
FAX 045-786-9898

設 立  2001(平成13)年7月
組 織  学校法人
代表者  松井和則(関東学院大学学長)

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東海大学出版会


〒257-0003 神奈川県秦野市南矢名3-10-35 東海大学同窓会館内
TEL  0463-79-3921
FAX 0463-69-5087
URL  http://www.press.tokai.ac.jp

設 立  1962(昭和37)年4月
組 織  学校法人
会 長  松前達郎(東海大学総長)
出版部長 大塚 保
職員数  9名


〈現在までの歩み〉

 本会は、東海大学の創設者故松前重義の提唱により1962年4月、東海大学の事業部門の一つとして正式に発足した。まず『松前重義著作集』(全10巻)の刊行をもって出版活動を開始し、爾来、東海大学の建学の精神に基づき、大学の教育・研究・啓蒙の各機能に寄与する大学出版部としての使命を担い、東海大学と一体になってその活動や発展とともに歩んできた。
 今日までの45年間におよそ1800点の新刊書籍を刊行し、大学関係のみならず広く一般の識者や読者から評価を得ている。また、大学出版部協会の他にも日本書籍出版協会、出版文化国際交流会、自然科学書協会、出版梓会などの出版関連団体に加盟することにより、出版業界における地歩も固まり、国内はもちろん海外における国際図書展など国際的な活動にも積極的に参加している。

〈出版方針と実績〉

 東海大学の教育活動に直接寄与する教科書は、本会の出版活動の一翼を担っており、かつて松前重義が自ら講義をしていた『現代文明論』をはじめ、各学部・学科に向けて多くが刊行されてきた。今日では東海大学のみならず、全国の三百校におよぶ大学その他の教育機関で採用されている。
 学術研究成果の刊行も大学出版部に課せられた使命であり、その代表的な刊行物として人類共通の遺産となるべき世界各地の古典を受け継ぐことを目的とした「東海大学古典叢書」、セネカの代表的著作三部作の翻訳出版や、日本の古典研究の貴重な資料となっている「桃園文庫影印叢書」全13巻、『サガ選集』や『北欧社会の基層と構造』に代表される北欧関係、『ビザンツ帝国史』や『バルト三国史』をはじめとする歴史書、『日本語初級I・II(新装版)』などの留学生向けテキスト、東海大学文学部の研究成果を公刊する「東海大学文学部叢書」なども注目されている。
 自然科学の分野では、『日本産魚類大図鑑』をはじめ『日本産魚類検索 第二版』、『日本近海産貝類図鑑』、『日本産水生昆虫』などの図鑑、『魚のつぶやき』や『美ら島の自然史』などの生物学関係、『虚数の情緒』や『証明の展覧会I・II 』などの数学関係、『光学の原理』(全3巻)などの光学関係、その他「国立科学博物館叢書」(既刊5冊)、『海洋生命系のダイナミクス』などが高い評価を受けている。
 さらに、魚類の生態を貴重な映像で紹介する『さかなの街(DVD版)』などのように、新しいメディアへの対応も積極的に行っている。

〈最近の刊行物〉

多方一成著『スローライフ、スローフードとグリーン・ツーリズム』
東海大学文明研究所編『文明への視座』
宇都宮深志著『環境行政の理念と実践』
高田浩二著『魚のつぶやき』
岸本浩和ほか著『魚類学実験テキスト』
今村壽博ほか著『建築家・デザイナーをめざす人の建築デザイン ケンチクノキソ』
横地清著『絵画・彫刻の発展史を数学で嗜もう I』(東海大学文学部叢書)
猿渡敏郎著『魚類環境生態学入門』(東海大学自然科学叢書)
東海大学文学部叢書
齋藤博著『文明のモラルとエティカ』(東海大学文学部叢書)
小西久也著『私たちはどこへ行くのか』
Max Born and Emil Wolf 著/草川徹訳『光学の原理 第7版 I・II・III』
日本ワーグナー協会編『年刊 ワーグナー・フォーラム2006』
琉球大学21世紀COEプログラム編集委員会編『美ら島の自然史』
桜井宏著『社会教養のための技術リテラシー』

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名古屋大学出版会


〒464-0814 名古屋市千種区不老町1 名古屋大学構内
TEL  052-781-5027
FAX 052-781-0697
URL  http://www.unp.or.jp
e-mail info@unp.nagoya-u.ac.jp

設 立  1982(昭和57)年6月
組 織  財団法人
会 長  濱口道成
理事長  石井三記
専務理事 伊藤八郎
常務理事 橘 宗吾
職員数  9名


 名古屋大学出版会は、名古屋大学をはじめ中部地方の各大学における研究成果である学術図書の刊行、学術国際協力、大学の社会開放の諸事業を行い、中部地方の、さらにはわが国の学術・文化の振興に寄与することを目的として、昭和57年6月、任意団体として設立された。
 任意団体のままでは経済的基盤が弱く、学術出版を安定的にすすめるには不充分であることから、昭和60年3月財団法人組織となった。
 平成元年より公益事業として、名古屋大学出版会学術図書刊行助成を、平成4年には創立10周年記念事業として名古屋大学出版会古典翻訳叢書の刊行を開始した。
 平成5年、大学改革の一つの課題である「大学の情報発信・サービス機能の強化」に貢献すべく、名古屋大学広報プラザを建設し、名古屋大学に寄附した。この施設の一階に当会の事務室を置き、出版活動の拠点としている。
 平成14年には、安定した出版活動のもとで創立20周年を迎えた。
 創立以来、本年までの総発行点数は470点を超え、近年では年間25点前後の新刊を刊行している。
 小会の刊行物は、創立以来数多くの出版賞を受賞している。平成11年には、日本でただ一つ出版社の業績に与えられる賞である「梓会出版文化賞特別賞」を受賞した。また新聞や雑誌の書評欄においても、刊行図書が頻繁に取り上げられ高い評価をえている。ここでは、主な受賞図書と最近の刊行物のいくつかを紹介したい。

〈受賞図書(受賞順)〉

 第22回日本翻訳出版文化賞、酒井恒訳『ターヘル・アナトミアと解体新書』/第24回日本翻訳出版文化賞、國本哲男他訳『ロシア原初年代記』/第26回日本翻訳文化賞、梅津濟美訳『ブレイク全著作』/第31回エコノミスト賞、伊藤正直『日本の対外金融と金融政策』/第29回日本翻訳文化賞、池田廉訳『ペトラルカ カンツォニエーレ』/第48回毎日出版文化賞本賞、森田勝昭『鯨と捕鯨の文化史』/第6回アジア・太平洋賞大賞、毛里和子『現代中国政治』/第16回サントリー学芸賞、黒田明伸『中華帝国の構造と世界経済』/第49回毎日出版文化賞、福田眞人『結核の文化史』/第19回サントリー学芸賞、稲賀繁美『絵画の黄昏』/第24回日本翻訳文化賞、湯浅信之訳『ジョン・ダン全詩集』/第14回大平正芳記念賞、加藤弘之『中国の経済発展と市場化』/第41回日経・経済図書文化賞、谷本雅之『日本における在来的経済発展と織物業』/第16回大平正芳記念賞、岡本隆司『近代中国と海関』/第13回和辻哲郎文化賞、稲賀繁美『絵画の東方』/第38回日本翻訳文化賞、脇功訳『アリオスト 狂えるオルランド』/第13回アジア・太平洋賞大賞、末廣昭『キャッチアップ型工業化論』/第44回日経・経済図書文化賞、松本俊郎『「満洲国」から新中国へ』/第23回サントリー学芸賞、長尾伸一『ニュートン主義とスコットランド啓蒙』/第56回毎日出版文化賞、石川九楊『日本書史』/第19回大平正芳記念賞、丸川知雄『シリーズ現代中国経済3「労働市場の地殻変動」』など

〈最近の刊行物〉

 田中恭子『国家と移民』、田中正明『日本淡水産動植物プランクトン図鑑』、野依良治『研究はみずみずしく』、高柳哲也編『介助犬を知る』、溝口常俊『日本近世・近代の畑作地域史研究』、伊勢田哲治『疑似科学と科学の哲学』、堀田饒監修『糖尿病』、望田幸男編『近代ドイツ=資格社会の展開』、秋田茂『イギリス帝国とアジア国際秩序』、安藤隆穂編『フランス革命と公共性』、田尾雅夫他編『超高齢社会と向き合う』、A・O・ラヴジョイ『観念の歴史』、牛島信明編訳『スペイン黄金世紀演劇集』、松澤和宏『生成論の探究』、R・D・エルドリッヂ『沖縄問題の起源』、中辻憲夫編『再生医学の基礎』、J・ブリュア『財政=軍事国家の衝撃』、中兼和津次監修『シリーズ現代中国経済』全8巻、富山太佳夫『文化と精読』、吉田博之『景気循環の理論』など

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三重大学出版会


〒514-8507 三重県津市栗真町屋町1577 三重大学内
TEL  059-232-1356
FAX 059-232-1356
URL  http://www.mpress.co.jp/

設  立  1998(平成10年)年1月
組  織  株式会社
役  員  武村泰男(会長・元三重大学学長)
      鎮西康雄(社長・前三重大学医学部長)
社外取締役 高橋忠之、林 英哲
監  事  藤城郁哉(元三重大学工学部長)

編集会議 濱 森太郎(編集長・三重大学人学部教授)
     須曽野仁志(理事・教育学部教授)
     金子  聡(理事・工学部准教授)
     苅田 修一(理事・生物資源学部准教授)
営業部長 
営業部員 石橋佳代子、浜千春、上野貴之
職員数  役員5、常勤1、非常勤2


 三重大学出版会は1998(平成10)年1月に発足したばかりの清新な団体である。三重大学教職員等の学術出版物の刊行はもとより、地域社会の新しい文化の育成を責務としつつ、従来の一般的な出版業務をさらに拡充する方針を持つところに特色がある。具体的には、三重県がおこなうバーチャル・ユニヴァーシティ・プロジェクト構想との連携を進めて、新しい通信ネットワークを最大限に活用する事業を企画している。
 平成14年10月の株式会社化にともなって営業職員を採用し通常の大学出版会に脱皮しつつある。知名度の向上、商圏の拡大、得意分野の拡充など、解決すべき課題は多い。なお、多方向に開かれたネットワークの中で編集、製版作業をおこない、低コスト化を図りながら、電子出版物、データベースを作成して行く。

 いまよりほぼ15年前1988(昭和63)年9月に三重大学出版会設置準備懇談会を発足させたのが、当会のそもそもの起こりである。その後、教職員の間で出版に関する調査・検討を繰り返しておこない、大学出版会設立にむけての「実績作り」のための準備機関である三重学術出版会(初代会長:安達六郎)を設立した。その間に、出版会を設立することの意義を問い、その必要性を大学の内外に呼びかけるための一方策として、大学出版会に関係する各方面の方々を講師に招いて、講演会を開催してきた。具体的なものをいくつかあげると、88年、伊藤八郎氏「名古屋大学出版会設立と現状」、90年、伊島宗一氏「国立大学における大学出版」、93年、石井彰氏「売れる本の作成過程」、98年、武村泰男氏「大学における出版活動の意義」などである。
 それからほぼ順調に出版物を刊行して、人文・自然科学の多岐にわたる専門的な学術書、大学の共通教育で用いるようなテキスト類、さらには文学作品を解析したデータベース等、総計で83点を公刊してきた。

〈最近の主要出版物〉

佐藤博保『改訂レーザー光化学―基礎から応用まで―』
中川 正『文化の法則を探ろう』
松永守他『シミュレーティブ力学』
鈴木実平他『DRILL for Mechanical Engineering Vol.1』
鈴木実平他『DRILL for Mechanical Engineering Vol.2』
樋廻博重『食事のためのおもしろ栄養学』
山田昭広『PETER SHORT-AN ELIZABETHAN PRINTER』
濱森太郎『『おくのほそ道』文字データベース(ver1.0)』
濱森太郎『巡礼記『おくのほそ道』』
田中皓正『日振島のはなし』
石田正昭・波夛野豪『改版 循環型社会における食と農』

〈今後の課題〉

 これまでは大学に拠点を置くネットワーク型のボランティア組織として活動してきた。しかし事務所の維持、在庫管理等、通常の出版社と同じ業務に取り組むために株式会社を設立した。研究・教育・啓発という大学の使命に照らして研究書、教科書、啓蒙書の出版を続けることは従来通りである。その中にあって編集、製版の電子化を進めるとともに電子出版物、データベースの作成等、大学の人材・技術を生かした電子媒体の制作・販売に取り組んでいる。また学術の興隆を願って、「日本修士論文賞」を設け、表彰している。

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京都大学学術出版会


〒606-8305 京都市左京区吉田河原町15-9 京大会館内
TEL  075-761-6182(代表)
FAX 075-761-6190/7193
URL  http://www.kyoto-up.or.jp/
e-mail sales@kyoto-up.or.jp

設 立  1989年(平成元)年7月
組 織  有限責任中間法人
会 長  松本  紘(総長)
理事長  加藤 重樹(院理学研究科教授・研究科長)
副理事長 檜山為次郎(院工学研究科教授)
     末原 達郎(院農学研究科教授)
     他、理事計15名
     監事2名
専務理事・編集長  鈴木哲也
職員   12名


〈やや長い助走期から整備期へ〉

 大学出版部としては比較的遅く誕生した小会の歴史は18年に満たない。しかし、すでに2つの時期に区分できるほど、この間の変化は著しかった。設立から 1996年前半期までがその第一期にあたる。この時期は、大学設置基準大綱化(91年)を挟む、いわば国立大学改革の序章と重なっている。だが率直に言ってこの間の小会は運営面・態勢面で弱点を抱え、学術成果の旺盛な公開という大学院重点化に伴う強い要請に、十分応えることができなかった。企画面では、後の刊行物の柱になるいくつかのシリーズが準備される等、意義ある取り組みがなされたが、全体としては、刊行点数・売上共に低水準に終始した、いわば長い助走期として振り返るべきであろう。
 こうした状況は、1996年後半期からの取り組みによって急速に改善された。企画審査、編集・制作、販売管理、経営管理のすべての面で基準とシステムが整備され、学内の研究成果を広く募集しつつ、懸案であったいくつかのシリーズ企画を立ち上げることで、水準を低下させることなく、刊行点数を急速に引き上げた。96年には11点に過ぎなかった年間刊行点数は、翌年には倍化、2000年には3倍化し、現在では、年間40点強を刊行するに至っている。また、豪州の学術出版社と提携することで十分な校閲態勢と販売チャンネルをもった英文書の刊行システムを確立し、現在、最も積極的に英文書を刊行している出版部として注目されていることも特筆すべきであろう。
 それに応じて売上も順調に伸び、こちらの指標では五倍化した。周知のように、この時期書籍取次店が連続して倒産し、特に鈴木書店の倒産では小会も少なからぬ損失を被ったが、幸い、短期間にその損失を解消することができた。また、出版助成制度の積極的活用に加え、いくつかの売上良好書目にも恵まれたことで、急速な拡大に必然的に伴う資金繰り面での苦しさも、なんとか乗り越えることができた。結果的に、この6年で小会は大学出版部らしく整備されたと言える。

〈大学改革に呼応した充実を目指して〉

 2003年小会は5ヵ年中期計画を策定し、国立大学法人化に伴う改革の中で、より大きな役割を果たすべく取り組みを始めている。中心的には、(1)COEをはじめとする大型研究を基礎にした研究書群の充実等、研究成果の公開に引き続き取り組むと同時に、(2)これまで比較的弱かった学部学生〜一般読書人を対象にした、教養・啓蒙書の性格を持ったシリーズを立ち上げる、(3)そうした中で、工学・法経・生命科学等の書目を増やし、書目構成を充実させ、京都大学全体の成果公開組織らしく一層の拡大を図る、等である。また、英文書刊行システムをさらに整備することに加え、マルチメディア等の新技術を活用した成果公開に取り組む等、新しい事業分野では我が国の学術出版界を牽引する力量もつけたいと考えている。そのための態勢・財政を充実させ、懸案であった法人化を実現し、総じて、名実共に京都大学の出版部に相応しい規模を実現する計画である。

〈代表的書目分野〉

 現在小会は、西洋古典学、地域研究、東洋史学、生態学の分野で逐次刊行のシリーズをもち、関連書目と併せ、小会を印象づける書目群を構成している。また最近は、自然科学の領域への多面的展開に取り組んでいる。『生態学』、『科学論文の英語用法百科』が大きな話題を呼んだのがその転期となった。さらに2005年度からは、心理学、諸文明の起源等のテーマを皮切りに、研究者以外にも役立つシリーズ『学術選書』を刊行する等、今後、数学、エネルギー科学、歴史、法経分野等、一段と広い領域で、まとまった書目群を創出する計画である。



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