北海道大学出版会
 
〒060-0809 札幌市北区北9条西8丁目 北海道大学構内
TEL  011-747-2308
FAX 011-736-8605
URL  http://www.hup.gr.jp/

設 立 1970年(昭和45年)12月
組 織 有限責任中間法人
会 長 佐伯 浩(北海道大学総長)
理事長 吉田克己(北海道大学大学院法学研究科教授)
職員数 5名


〈設立の趣旨〉

 北海道大学出版会は、「北海道における創造的地方文化の発掘に努力し、以て文化の向上に寄与し、さらに一般教養書、学術書等の刊行を通して、教育の普及、学術の振興を計る」ことを目的として、1970年に設立された。

〈現在までの歩み〉

 1971年9月の刊行開始以来、80年代前半までを第一期として、北海道をテーマとした市民向けの一般書・図鑑を中心に、学術専門書、大学教科書を年平均10点程度のペースで刊行した。この期間は北大内における基盤作りの時期として位置付けられる。
 第二期は1980年代半ばから90年代初めの時期で、学術専門書の比重が高まり、図譜等の大型企画やシリーズ物も刊行し始め、年平均14点を刊行した。北大のみならず、北海道内他大学の選書企画等の刊行も始まり、より広い範囲での出版活動の展開を目指した時期といえる。
 第三期は1990年代初頭から2005年までの期間で、出版をめぐる状況が厳しさを加えるなか、刊行助成による学術専門書出版の割合が大半を占め、刊行点数も年平均25点と、多種・少部数の傾向が年々顕著となってきている。執筆者も北大・北海道内のみならず全国を対象とする企画が増加しており、またシリーズ物、著作集の刊行など、今後の新たな飛躍を目指す段階に到達したといえよう。
 創立以来、現在(2006年7月)までの出版総点数は580点、内容別内訳比率は学術専門書―60%、一般書―30%、教科書―10%となっている。

〈今後の展望〉

 2004年度からの国立大学法人化に伴い、大学をめぐる諸状況も大きく変わってきている。当会も2005年11月に組織を改変し、有限責任中間法人・北海道大学出版会として新たなスタートを切った。今後は北海道大学における出版部門を担う、新たな条件を踏まえた位置付けと役割を明確にした活動を展開して行かなければならない。研究の成果を国の内外に問う学術専門書の刊行を中心に据えながら、大学における多様な教育形態に対応した各種テキストの開発、さらには生涯教育をも見通した企画の検討、21世紀COEプログラムの成果の学術的および一般市民向け企画の刊行等の課題を模索し、実現して行きたいと考えている。

〈近年の主な刊行物〉

「中尾佐助著作集」全6巻
「植物生活史図鑑」シリーズ
自然史シリーズ:『高山植物の自然史』『森の自然史』『栽培植物の自然史』『稚魚の自然史』『蝶の自然史』『ハチとアリの自然史』『トゲウオの自然史』『雑穀の自然史』『野生イネの自然史』『動物地理の自然史』
北大法学部ライブラリー:『人権論の新展開』『私法学の再構築』『情報・秩序・ネットワーク』『市民的秩序のゆくえ』『自治と政策』『複数の近代』
近藤健一郎『近代沖縄における教育と国民統合』
福田 宏『身体の国民化』
谷本一之『アイヌ絵を聴く』
岩下明裕編著『国境・誰がその線を引いたのか』
砂田 徹『共和政ローマとトリブス制』
赤司道和『19世紀パリ社会史』
桑原・田中編著『平野弥十郎幕末・維新日記』
中村健之介外編訳『宣教師ニコライの日記抄』
北大125年史編集室編『写真集北大125年』
土屋 博『教典になった宗教』
清水 誠『西フリジア語文法』
金子・山口編著『照葉樹林文化論の現代的展開』
S・ジャコービィ/内田・中本外訳『会社荘園制』
篠塚・石坂・高橋編著『地域工業化の比較史的研究』
渡辺 賢『公務員労働基本権の再構築』
畠山武道『自然保護法講義』
畠山・柿澤編著『生物多様性保全と環境政策』
栗山浩一『環境の価値と評価手法』
木野田君公『札幌の昆虫』
杉村光俊外『原色日本トンボ幼虫・成虫大図鑑』
加納・市川編著『バッタ・コオロギ・キリギリス大図鑑』
山根外『南西諸島産有剣ハチ・アリ類検索図説』
阿部 永『日本産哺乳類頭骨図説』
S・ヘレロ/大山・嶋田訳『ベア・アタックス』1・2
中野 繁『川と森の生態学』
辻井達一・橘ヒサ子編著『北海道の湿原と植物』
篠原邦夫・高橋洋志・中村正秋編著『移動層工学』
山岸外『空中写真によるマスムーブメント解析』
寺沢 実編『Tree Sap III』

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弘前大学出版会
 
〒036-8560 青森県弘前市文京町 1 番地 弘前大学附属図書館内
TEL  0172-39-3168
FAX 0172-39-3171
URL  http://www.hirosaki-u.ac.jp/hupress/
e-mail hupress@cc.hirosaki-u.ac.jp

設  立 2004年(平成16年)6月
組  織 国立大学法人
会  長 遠藤正彦(弘前大学長)
運営委員会委員長  三浦康久(社会連携・情報担当理事)
編集部会委員長   中根明夫(大学院医学研究科教授)
職員数  2名


〈現在までの歩み〉

 弘前大学出版会は学術・教養関連図書および教科書の刊行・頒布を主たる事業とし、本学の研究とその成果の発表を助成するとともに、広く学術・文化の振興・発展に寄与することを目的として国立大学法人弘前大学の組織内に設立された。
 2002年7月本学の第1回研究推進委員会において4名からなる出版事業ワーキンググループが発足し、弘前大学出版会設立の検討を開始してから2004年6月設立まで2年に満たない超スピードで実現したのは遠藤学長の出版会設立に対する強い熱意と積極的な姿勢が大きな力となった。
 これまで国立大学が出版会を設立するにはその事業的性格のため学内に組織することはできず、学外に任意団体、財団法人あるいは株式会社など外郭団体としての形態をとらざるを得なかった。しかし、平成2004年4月の法人化以降は国立大学法人の中に大学出版会を設立することが可能となった。このようにして弘前大学出版会は国立大学法人内に組織した最初の出版会となった。以下にこれまでの経緯を示す。

2002年 7月 4日 出版事業WG発足:弘前大学出版会(仮称)設立検討
2003年 6月30日 弘前大学出版会(仮称)設立に関するアンケート実施
    9月25日 弘前大学出版会設立準備会発足:設立の具体案作成
2004年 4月 1日 (国立大学法人弘前大学設置)
    6月28日 弘前大学出版会設立:学内組織として発足
    7月28日 弘前大学出版会設立記念祝賀会
         設立記念「津軽の華」出版
2005年11月 1日 出版会ロゴマーク制定
2006年 3月24日 第1回大学出版部連絡会出席
    4月 1日 運営委員会と編集部会の統合
    7月14日 弘前大学出版会設立2周年記念講演会
2007年 5月25日 大学出版部協会加盟
    7月13日 弘前大学出版会設立3周年および大学出版部協会加盟記念講演会

〈最近の主な出版物(2007年)〉

宇野忠義『リンゴ農家の経営危機とリンゴ火傷病の検疫問題』
弘前大学大学院医学研究科編『弘前医学 第59巻補冊』
中路重之『弘大ブックレットNo.3 Dr.中路の健康医学講座』
弘前大学理工学部地球環境学科/電子情報工学科/知能機械工学科編『基礎物理学実験の手引き(第2版)』
小西栄一『理工系学生のための数値計算の理論と実際』
弘前大学医学部山岳部山の会カラコルム遠征1984実行委員会編『未踏峰に挑む』
佐原雄二編『弘大ブックレットNo.2 青森県のフィールドから』
弘前大学白神研究会編『白神研究 第4号』
櫛引素夫『地域振興と整備新幹線』
弘前大学理工学部電子情報工学科編『基礎物理学実験の手引き(初版)』
弘前大学理工学部知能機械工学科編『知能機械システム工学実験II』
弘前大学理工学部知能機械工学科編『知能機械実験I・II』
須田俊宏編『臨床内分泌・代謝学』
弘前大学教育学部小専科学実験WG編『小学専門科学実験の手引き 2007年度版』
日本テレマークスキー協会編『テレマークスキーレッスン』
郭南燕編『周縁地域の自己認識』
水島豊/菅世智子編『市民のための老年病学』

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東北大学出版会


〒980-8577 仙台市青葉区片平2-1-1 東北大学構内
TEL  022-214-2777
FAX 022-214-2778
URL  http://www.tups.jp

設   立 1996年11月30日
組   織 任意団体
会   長 井上明久(東北大学総長)
理 事 長 久道 茂(財団法人 宮城県対がん協会会長)
副理事長(営業責任者) 鴨池 治(経済学研究科教授)
総務責任者 座小田豊(文学研究科教授)
財務責任者 高田敏文(経済学研究科教授)
編集責任者 日野正輝
事 務 局 長  鹿又良介
職 員 数 4名


〈設立の趣旨〉

 当会の会則第三条「目的」にこう唱われている。「本会は、学術図書の刊行頒布を主たる事業とし、東北大学及び東北地方の研究機関における研究とその成果の発表の助成、内外学術資料の蒐集、学術国際協力、大学の社会開放等の諸事業を行い、もって東北地方を始めとする我国の学術・文化の振興に寄与することを目的とする。」

〈現在までの歩み〉

 平成8年4月30日に「出版事業準備懇談会」を開催したのを皮切りに、「設立準備会」、「世話人会」などで種々議論した上、東北大学後援会の財政支援を受け、同年11月30日に「東北大学出版会設立総会」を開催し、発足した。
 設立の趣旨に基づき、総務、編集、営業などの専門の職員は当面雇用せず、無報酬のボランティアによって運営を始め、今日に至っている。著者の皆さんにも初版の印税は辞退していただき、さらに著書の一部を買い上げていただくなどのご負担をお願いしてきた。こうして、今年12年目を迎えようとしているが、これまで計200点以上の書籍を刊行し、多くの方々から出版の問い合わせをいただいている。また、若手研究者を対象とした出版助成も5回を数える。
 本出版会の抱える今後の課題は、(1)編集業務の充実、(2)著者負担の軽減、(3)出版会独自の企画出版、(4)営業の強化、であるが、今後とも地道に、東北地方をはじめとする我が国の学術・文化の振興に寄与してゆきたいと考えている。

〈最近の主な出版物〉

辻村みよ子監修『ジェンダー法・政策研究叢書1〜12巻』
圓山重直編 21世紀COE「流動ダイナミクス国際研究教育拠点」レクチャーシリーズ1〜13巻
人文社会科学講演シリーズ1〜3『東北―その歴史と文化を探る』『食に見る世界の文化』『ことばの世界とその魅力』
原田夏子・原田隆吉『回想 東北帝国大学』
永井隆之『戦国時代の百姓思想』
帯刀益夫・佐竹正延編『加齢医学 エイジング・ファイン』
河北新報社編集局編著『東北大学100年 学び究めて』
百々幸雄『骨が語る奥州戦国九戸落城』
栗原隆編『形と空間のなかの私』
岩田美喜・竹内拓史編『ポストコロニアル批評の諸相』
新田義之著『東北大学の学風を創った人々』
麻柄啓一『社会科領域における学習者の不十分な認識とその修正』
松井一麿『イギリス国民教育に関わる国家関与の構造』
趙承勲『韓国は如何に日米両国と関わってきたのか』
東北大学高等教育開発推進センター編『大学における学生相談・ハラスメント相談・キャリア支援』
須田将司著『昭和前期地域教育の再編と教員』

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流通経済大学出版会


〒301-8555 茨城県龍ヶ崎市平畑120
TEL  0297-64-0001
FAX 0297-60-1165
URL  http://www.rku.ac.jp/daigaku/publication.html
e-mail rkup@rku.ac.jp

設  立 1977(昭和52)年4月
組  織 学校法人
会  長 佐伯弘治(流通経済大学名誉学長・日通学園学園長)
事業部長 池澤昭夫
職員数  2名


〈設立の趣旨〉

 流通経済大学出版会は、広く学術の振興と文化の興隆に資することを目的として、学術図書、教科書、評論、随筆集等書籍の出版を行うために、学校法人日通学園の一部局として設立された。

〈現在までの歩み〉

 小会の母体である流通経済大学は、「流通問題の学術的研究と実学的教育を以って広く国家・社会の発展に寄与する」ことを建学の趣旨として、昭和40年に設立された。以後今日まで創立の地である龍ヶ崎一キャンパスで教育と研究を展開して来たが、平成16年4月から新たに新松戸(千葉県松戸市)に2つ目のキャンパスを開設するべく現在校舎等の建設を進めているところである。
 新キャンパス完成後は、学生はどちらのキャンパスでもおなじ内容の授業が履修できる「キャンパス選択制」を導入し教育の充実を図ることとしている。
 さて小会の設立は、大学が存立の基礎固めを終え拡大均衡期に入った時期である昭和52年4月である。当初は、大学の授業で使用する教科書の刊行を主な事業としていた。そのいくつかを挙げると、佐藤三夫著『デカルトとユマニストの時代』鈴木啓祐著『計量経済学的方法の基礎』などがある。
 その後、平成6年4月の、「大学出版部協会(平成15年4月に日本大学出版部協会と改称)」加盟までの時期は、大学教員の研究成果発表の場である各種論文集や紀要の製作・刊行を主に手掛けてきた。
 小会が刊行し又は、刊行している論文集と紀要は次のとおりである。
 『創立二十周記念論文集』、『社会学部開校記念論文集』、『創立三十周年記念論文集(経済学部篇・社会学部篇)、『流通情報学部開校記念論文集』、『法学部開校記念論文集』、『流通経済大学論集』(年4回発行)、『流通経済大学社会学部論叢』(年2回発行)、『流通経済大学流通情報学部紀要』(年2回発行)、『流経法学』(年2回発行)、『物流問題研究』(年2回発行)、『流通経済大学大学院経済学研究科論集』、『流通経済大学大学院社会学研究科論集』、『流通経済大学大学院物流情報学研究科論集』などである。
 次いで平成9年以降は、論文集や紀要類の製作・刊行業務と並行して、大学内・外の研究成果の社会への普及をはかるため市販の学術書・啓蒙書等の刊行を進め、刊行点数は今年(平成15年)で30点となった。またこれに先立って今年4月には、日本大学出版部協会の会則並びに運用細則が改正されたのに伴い、小会も正会員の仲間入りしたのである。

〈今後の取組〉

 小会は今後とも、学術書、啓蒙書、教科書などそれぞれの分野で読者のニーズに的確に対応できる良書、読者に買ってもらえる良書を刊行し、出版事業をとおして知的・文化的情報の発信拠点としての母体大学の機能を積極的に分担して行きたいと考えている。

〈主な刊行図書〉

河野 敏明『農業立地変動論――農業立地と産地間競争の動態分析理論』
宮脇 敏哉『現代経営管理と経営戦略モデル』
Robin J,OKANO『[改訂版]IT'S YOUR LIFE』
若林宏明『安価な石油に依存する文明の終焉――蘇る文明と社会』
角本良平『世界の鉄道経営「今後の選択」――わが体験的(21世紀)鉄道論』
早川 修『大学生諸君!――今求められる問題解決力』
松田 哲『人間関係とコミュニケーション』
小松佳代子『社会統治と教育――ベンサムの教育思想』
安福恵美子『ツーリズムと文化体験――〈場〉の価値とそのマネジメントをめぐって』
バレンチナ・ボガノワ、富岡譲二著『そして、モスコーの夜はふけて』
金淵明編/韓国社会保障研究会訳『韓国福祉国家性格論争』
角本良平『三つの民営化――道路公団改革、郵政改革とJR』
根橋正一・井上寛『漂泊と自立――障害者旅行の社会学』
H・アームストロング、J・テイラー共著/佐々木公明監訳『〔改訂版〕地域経済学と地域政策』
宮脇岑生『現代アメリカの外交と政軍関係』
生田保夫『[改訂版]交通学の視点』
角本良平『自滅への道――道路公団民営化 II 』
田多英範編『現代中国の社会保障制度』

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聖学院大学出版会


〒362-8585 埼玉県上尾市戸崎1番1号
TEL  048-725-9801
FAX 048-725-0324
URL  http://www.seigakuin.jp/prs/
e-mail  press@seigakuin-univ.ac.jp

設 立 1991年4月
組 織 学校法人
代表者 大木英夫(会長)
職 員 4名


〈設立の趣旨〉

 聖学院大学出版会は、出版活動を通して、大学の教育と研究成果を公開し、また学外に普及することによって、現代社会においてその学術的また文化的使命を果たすために設立された。
 特に、今日の学問的状況においては、各学問領域の専門性の深化とともにその総合が求められているが、諸学問領域の対話を活発にし、学問の総合をはかるために、研究成果を公開する出版活動は有効な手段である。
 しかるに近年の出版業界では、営利を優先するために、採算の取れない学術研究書の出版をはじめとして、学問の総合・発展に益し、また文化形成に寄与する有益な書籍の出版が困難になっている。このような出版界の現状を鑑みて、聖学院大学出版会では、以下に記す「出版理念」「出版方針」のもとに、学際的かつ国際的、創造的かつ総合的な学問の進展をはかる出版活動をめざす。

〈出版理念〉

(1)聖学院は、プロテスタント・キリスト教の精神と文化の伝統を自覚的に継承する学校であり、日本におけるキリスト教文化の深化、キリスト教教育の発展に、出版活動を通して寄与する。
(2)聖学院大学出版会は、学校法人聖学院の諸学校との精神的、財政的な一体性の中にある。それぞれの学校の教育と研究との密接な関連、協力の関係を持ち、聖学院全体の一貫教育を視野に入れながら、出版活動を行う。
(3)「聖学院大学の理念」に基づいた出版活動をする。すなわち、「自由と敬虔の学風によって、真理を探究し、霊的次元の成熟を柱とした全体的な人間形成に努め、人類世界の進展に寄与しようとする」、また、「真剣な学術研究と生きた教育、霊的教化をとおして、プロテスタント・キリスト教の現代文化に対する責任という世界史的課題を大学形成において遂行し、希望ある世界の形成に寄与しようとする」、さらに「開かれた大学として、プロテスタント・キリスト教の精神をもって国際化した時代と激動する社会、およびその地域の問題にも積極的に取り組み、創造的な活動をすることによって、キリスト教的、文化的特色を発揮することを期する」出版活動である。

〈出版方針〉

 出版理念に基づき、以下の出版方針により出版活動をする。
(1)大学・学校のカリキュラムに即した講義テキスト。特にキリスト教学校の聖書科教科書。
(2)教育・研究の成果としての学術研究図書。
(3)大学公開の趣旨に基づく、学術的な啓蒙書。
(4)学生・生徒の人生の伴侶となる教養書。
(5)キリスト教思想、評論などの専門書。

〈刊行物〉

 出版点数は、年間、5、6点、これまでに80点の出版物を刊行している。
(1)講義テキストとしては、鵜沼裕子『史料による日本キリスト教史』、聖学院キリスト教センター編『神を仰ぎ、人に仕う――キリスト教概論21世紀版』、後藤兼一『オフィス業務改革』などがある。
(2)研究成果としての学術研究図書としては、まず、「聖学院大学研究叢書」がある。平修久『地域に求められる人口減少対策――発生する地域問題と迫られる対応』、H.リチャード・ニーバー・柴田史子訳『アメリカにおける神の国』、標宮子『とはずがたりの表現と心』などを出版している。
 また、聖学院大学総合研究所が主催する共同研究の成果として、平山正実編著『死別の悲しみに寄り添う』(「臨床死生学研究叢書」)、また、大木雅夫・中村民雄編著『多層的ヨーロッパ統合と法』などが出版されている。
(3)学術的啓蒙書としては、Q.スキナー・梅津順一訳『自由主義に先立つ自由』、J.ウィッテ・大木英夫・高橋義文監訳『自由と家族の法的基礎』などがある。
(4)学生・生徒の教養書として「ヴェリタス叢書」を刊行しているが、大木英夫『主の祈り』、澁谷浩『オリヴァー・クロムウェル』を出版している。
(5)キリスト教思想の専門書としては、大澤麦・澁谷浩編訳『デモクラシーにおける討論の生誕――ピューリタン革命におけるパトニー討論』、松谷好明『イングランド・ピューリタニズム研究』大木英夫『ピューリタン――近代化の精神構造』などがある。

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聖徳大学出版会


〒271-8555 千葉県松戸市岩瀬550
TEL  047-365-1111
FAX 047-363-1401
URL  http://www.seitoku.jp/daigaku/shuppannkai
e-mail  shuppan@seitoku.ac.jp

設 立 2002年9月
組 織 学校法人
会 長 川並弘昭(学校法人東京聖徳学園理事長)
課 長 入屋 厚志
職員数 4名


〈出版会の歩み〉

 聖徳大学出版会は川並弘昭理事長のかねてからの大学出版会設立の意思を体現して、平成14年9月に発足した。建学の精神に基づいて「心と身体の癒しシリーズ」「保育選書」等の出版計画が提案され、運営委員会・刊行委員会体制の下で刊行活動が開始された。
 本学の教授を動員し企画が検討され、出版会発足後、最初の書籍として平成16年3月『音楽療法を語る』(村井靖児著)が刊行された。この間、大学出版部協会からもご指導をいただいた。  平成16年4月28日の大学出版部協会通常総会にて、本学出版会の同協会入会が正式に承認され、出版活動において情報と活力を得られることとなった。

〈設立の経緯〉

 平成14年4月より川並理事長と聖徳大学内 出版セクション(現出版事業課)を中心に聖徳大学出版会発足のための準備を進めてきた。特に取次店関係、大学出版部協会関係、刊行企画案等について調査を重ねた。同年8月聖徳大学出版会運営委員会準備会を経て、9月に学校法人東京聖徳学園の理事会において設立が承認された。会長を中心とした運営委員会が運営全般を担い出版計画なども策定する。

〈これまでの出版物〉

 2004年3月、村井靖児著『音楽療法を語る――精神医学から見た音楽と心の関係』を発刊した。本書は、音楽療法の第一人者である著者の長年にわたる音楽療法の研究をベースにし、専門的でありながら一般の読者にもわかりやすい内容となっている。音楽療法は心身の病理に対してどのような効果をもたらすのか、音楽はなぜ心を癒すのか、心と音楽との関係を解き明かしている。
 2005年5月、森彪著『医における癒し−人間関係形成のなかから−』を発刊した。本書は、著者が実際の医療現場で実践してきた小児科医の経験をもとに未熟児医療、心臓病、遺伝子病、心の病気等について解説し、実際に病気と闘った人たちの実例を紹介し、著者との人間的交流を描いている。純粋な医学書ではなく、高度に発達した現代医学において弱くなった人間的交流の必要性を強く求めている。

〈今後の展望と取り組み〉

 学園の特色である「保育の聖徳」を盛り込んだ学術的な内容の書籍の刊行に取り組みたい。

〈最近の刊行物〉

村井靖児『音楽療法を語る――精神医学から見た音楽と心の関係』
森彪『医における癒し――人間関係形成のなかから』

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麗澤大学出版会


〒277-8686 千葉県柏市光ヶ丘2-1-1
TEL  04-7173-3320(編集) 04-7173-3331(営業)
FAX 04-7173-3154
URL  http://www.rup.reitaku.jp/

設 立 1999年4月
組 織 学校法人
代表者 阿部 孝(廣池学園常務理事)
職員数 4名


〈沿 革〉

 麗澤大学出版会は、1999年4月、廣池学園出版部の改組と名称変更によって発足した。その前身の廣池学園出版部は、麗澤大学および高等学校2、中学校2、幼稚園1を経営する学校法人廣池学園の事業部門として、1958(昭和33)年以来、当学園の建学の精神であるモラロジー(道徳科学)を中心に、社会倫理の高揚と生涯教育のための書籍および数種の定期刊行物を刊行してきた。大学出版として今も世評の高いものに、楠本正継『宋明時代儒学思想の研究』、諸橋轍次『誠は天の道』、下程勇吉『宗教的自覚と人間形成』、同『吉田松陰の人間学的研究』等がある。

〈大学出版会の設立〉

 1992年、麗澤大学は従来の外国学部に加え、国際経済学部を新設、それを機に大学本来の知的情報発信機能を高めようということになり、1999年に至って小会が誕生した。
 組織上は、従来の廣池学園出版部を二分し、大学関連の部門を麗澤大学出版会とし、その他はモラロジー研究所出版部となった。

〈出版方針〉

 麗澤大学出版会は、2006年4月で創立8年目を迎えた。この間、文科系の学術研究書・教科書および一般教養書など新刊書籍を合計80点強、発行した。そのなかには純粋の学術研究書・教科書とともにかなりの一般教養書が含まれる。一般書とはいえ、それは学術書に近い教養書であって、その点が小会の特色と言えるであろう。これは、小会が発足以来、学問の成果を興味深く、わかりやすく、かつタイミングよく解説した本づくりをすすめてきたからにほかならない。
 2000年に発行した中村元『中村元「老いと死」を語る』は、著者晩年の心境と学問が融合した講義を基にしたもので、読者に大きな感銘を与えた。
 ノーベル経済学賞を受賞したアマルティア・センによる『経済学の再生』(2002年刊)は、「道徳哲学としての経済学」の樹立を目指す著者の〈経世済民〉的思想を、ノーベル賞以前に一書にまとめたもので、純学術書では得られない根源的問題意識と新分野開拓への情熱がひしひしと伝わってくる。
 2002年に発行した大山正・丸山康則編『ヒューマンエラーの心理学』は、学会での研究発表論文をもとに、さらにわかりやすい解説を加えて書き直したもので、医療事故防止等の参考書として大いに歓迎された。
 今後の出版の方針として、とくに経営倫理、道徳を基本とする人間学、経済学、文明学、歴史関係に重点をおいていきたい。

〈この7年間の主要刊行物〉

 経済学・経営倫理分野で、前述の『経済学の再生』、速水融『近世日本の経済社会』、『江戸農民の暮らしと人生』麗澤大学経済研究センター『倫理法令遵守マネジメント・システム』、大橋照枝『環境マーケティング大全』、土屋喬雄『日本経営理念史』(復刻)。
 思想・文明関係で、中村元『中村元「老いと死」を語る』、『中村元「仏教の真髄」を語る』、アミタイ・エチオーニ『新しい黄金律』、『ネクスト』、小林道憲・安田善憲『対論 文明のこころを問う』、リチャード・ピラード他『アメリカの市民宗教と大統領』、堀内一史『分裂するアメリカ社会』。
 人間学・人物評伝で、周大観『ぼくにはまだ一本の足がある』、吉村作治『ひとのちから』、太田文平『寺田寅彦』、大島清『大島清の「快老」学』、松本健一『国を興すは教育にあり』。
 科学・心理学分野で、ジョン・グリビン『宇宙進化論』、大山・丸山編『ヒューマンエラーの心理学』、『ヒューマンエラーの科学』。

〈今後の展望〉

 この7年間に「大学本来の知的情報発信機能を高める」という目標は、どの程度、達成されたのか。この間の刊行図書のうち、本学の関係者が著者・訳者・解説者となっているものは約60%ある。小会では学内からの情報発信をさらに増加させたいと考え、年間2〜3冊の予定で「麗澤大学経済学会叢書」の刊行を開始。今後は、さらに、新しい大学出版会のあり方を模索しつつ、遠大な理想を保持して、先端的な情報を発信していきたい。

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慶應義塾大学出版会


〒108-8346 東京都港区三田2-19-30
TEL  03-3451-3584
FAX 03-3451-3122
URL  http://www.keio-up.co.jp/

設   立 1947(昭和22)年11月
組   織 株式会社
代表取締役会長 坂上 弘
代表取締役社長 田谷良一
取 締 役 西村太良、森 征一、栗原和夫
監 査 役 井上和雄、福原義春
社 員 数 46名


〈福澤諭吉と出版事業〉

 当社は、慶應義塾が教育の機会均等の理念に基づき、昭和23年1月、戦後、我が国で初めて、大学に通信教育課程(文学部・経済学部・法学部)を開設するに伴い、設立された会社である。設立当初、当社は慶應通信教育図書株式会社と称し、通信教育課程教材の刊行・配本並びに同課程の事務の受託を主たる事業としていた。
 昭和26年3月以降、学術図書の刊行をも行うようになり、昭和27年1月、社名を慶應通信株式会社と改めた。学術書の刊行は、その後、法律・政治・経済・経営・社会学・心理学・特殊教育関係・語学その他へとその分野が拡大された。また、大学の研究紀要も、経済学部の『三田学会雑誌』、法学部の『法学研究』、商学部の『三田商学研究』他多数を受託制作し、現在に至っている。
 当社が慶應義塾の推薦により、大学出版部協会に加盟したのは昭和55年12月である。
 慶應義塾は、かつて、塾祖福澤が我が国大学出版部の嚆矢ともいうべき「福澤屋諭吉」という屋号の出版事業を興した歴史をもつ。明治2(1869)年のことであったが、3年後には事業を拡大して「慶應義塾出版局」に発展させ、「職工の数も二百余人」に達していたという。当社は、常にこの福澤の先駆的な出版精神に立ち返り、質の高い学術書の時宜にあわせた出版を目指している。

〈新しい歩み〉

 近年、慶應義塾大学が“世界に開かれた大学づくり”に積極的に取り組むなか、ユニバーシティ・プレスとしての機能を十全に果たすことが期待されるところから、平成8年4月に現在の社名に改め、大学出版部としての新たな歩みを開始した。
 学術書・教科書を中心とした出版に力点を置くと共に、広く社会へ発信するアカデミックな教養書・啓蒙書の出版も積極的に進めている。また、2002年1月より、21世紀を生きる指針としての福澤の著作を現代かなづかいで新編集した『福澤諭吉著作集 全12巻』を刊行している。

〈最近の主な刊行物〉

〈慶應義塾関係〉『福澤諭吉著作集 全12巻』/小泉信三著『青年小泉信三の日記』/白井厚監修『太平洋戦争と慶應義塾』
〈法律〉松尾弘著『民法の体系』(第三版)/安西敏三他編著『福澤諭吉の法思想』/ホゥルト著、森岡敬一郎訳『マグナ・カルタ』/ラズ著、松尾弘訳『法体系の概念』/石岡克俊著『著作物流通と独占禁止法』
〈政治・社会思想〉国分良成編『中国文化大革命再論』/施光恒著『リベラリズムの再生』/山本純一著『インターネットを武器にした〈ゲリラ〉』/日端康雄他編著『明日の都市づくり』/小熊英二・上野陽子著『〈癒し〉のナショナリズム』
〈経済・経営〉権丈善一著『再分配政策の政治経済学』/平野正樹著『地方財政論』/ペイン著、梅津光弘他訳『ハーバードのケースで学ぶ企業倫理』
〈歴史〉柴田平三郎著『中世の春』/●(羽+隹)新著『東亜同文会と中国』/澤田次郎著『近代日本人のアメリカ観』/田代和生著『江戸時代朝鮮薬材の研究』
〈文学・哲学〉ジッド著、若林真訳『アンドレ・ジッド代表作選 全5巻』/井筒俊彦著『Lao-tzu』/巽孝之著『アメリカ文学史』/奥出直人他編『デザイン言語』/佐谷眞木人著『平家物語から浄瑠璃へ』/飛ヶ谷美穂子著『漱石の源泉』/ナイト著、高宮利行訳『西洋書体の歴史』/ラザーロ著、安村通晃監訳『アダプティブテクノロジー』/西脇与作著『現代哲学入門』
〈芸術〉ヴェルフリン著、海津忠雄訳『美術史の基礎概念』/松田隆美他著『イギリス中世・チューダー朝演劇事典』/フォーサイス、松澤慶信日本版監修『インプロヴィゼーション・テクノロジーズCD-ROM(日本版)』
〈自然科学・医学〉松本二郎他著『色素細胞』/乾吉佑編『リエゾン・カンファレンス』/モンテリオン編著、加藤和生訳『児童虐待の発見と防止』
〈シリーズ〉小島朋之他編『総合政策学の最先端 全4巻』/教育と医学の会編『現代人の心の支援シリーズ 全4巻』/岩下貢著『ストラテジック・コミュニケーション 全7巻』



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