WEB大学出版第58号をお届けします
ご一読下さい



《 特 集 》

歴史と地域が織り成す「書籍文化」の諸相


 「出版不況」という言葉がすっかり定着し、前年割販売実績なる統計結果を連続6回も経験することになった日本の出版界ですが、書籍の年間新刊点数は何故か伸び続け7万点を優に超えているようです。出版する側にある大学出版部の人間であることを意識しながら、読者の皆さんと共に、「私たちは書籍に何を求めているのか、私たちにとって書籍とは何か」といった素朴といえば素朴、しかし多分本質的な「疑問」に向き合ってみたい、というのが本特集のバックグランドです。
 中世「情報化」社会は「不特定多数の読者の誕生」によってどのような書籍需要を新たに生み出したか、物語を私たちの許に運んでくれる装置としての書籍が地域に根付くとどんな新鮮な「物語」を紡ぎ出せるのか、書籍への渇望が書店の時代を作り出していった九州・福岡の歴史的経験、などから、私たちは一人の読書人として、あるいは出版に携るものとして、多くのことを学び取れるのではないでしょうか。







《 INDEX 》
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  〈フォトグラファーの四季 夏〉
 *Bonsoir!:堀口 守


  〈 特 集 1〉
 *情報化の時代と書籍・文庫:五味文彦


  〈 特 集 2〉
 *小樽文学館という場所で:亀井秀雄


  〈 特 集 3〉
 *歴史に見る福岡の書店:鳥巣京一


  〈 科学する目 11〉
 *直立二足歩行:青木淳一


  〈 歩く・見る・聞く知のネットワーク 31 〉
 *渋谷区立松濤美術館:羽鳥和芳


 *大学出版部ニュース

  〈 AJUPオピニオン 〉
 *想うこと すべては、酒場から始まる 環境の変化に思うこと 関西支部だより〈大阪大学出版会10年の航海〉 編集後記


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