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第20回(1998年度)
日本生命財団出版助成図書
刊行期間 平成11年4月〜平成12年3月

書名をクリックすると、詳細がご覧になれます。



1)都市化とダニ
−コンクリート建造物のコケに生息するササラダニ類−
青木淳一(横浜国立大学環境科学研究センター教授)著
東海大学出版会


2)日本人のからだ
−解剖学的変異の考察−
佐藤達夫(東京医科歯科大学教授)・
秋田恵一(東京医科歯科大学助教授)編
東京大学出版会


3)賀茂別雷神社境内諸郷の復元的研究
須磨千穎(南山大学名誉教授)著
法政大学出版局


4)平安時代彫刻史の研究
伊東史朗(文化庁美術工芸課主任文化財調査官)著
名古屋大学出版会


5)脳とワーキングメモリ
苧阪直行(京都大学大学院文学研究科教授)編
京都大学学術出版会


6)日韓民俗文化比較論
金宅圭(嶺南大学校名誉教授)著
九州大学出版会


7)男性百歳の研究
秋坂真史(琉球大学医学部助手)編著
九州大学出版会




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1)都市化とダニ
  −コンクリート建造物のコケに生息するササラダニ類−

青木淳一(横浜国立大学環境科学研究センター教授)著
B5判・206頁
定価(本体9000円+税)
東海大学出版会

 ササラダニ類は、地球上の陸地のあらゆる環境に生息し、環境変化に反応して敏感に種組成や生息数を変化させる。このことから現在では環境指標生物としての利用価値が認められている。本書では、日本全国の都市で採集された個体から、ササラダニ類の生態および種組成の変化等の調査・考察をもとに、生物界において人為による環境変化や都市化が生物の生態系にどのような影響をもたらすかを問う。

〈略目次〉
第1章 ササラダニ類の概説
第2章 調査地と調査方法
第3章 出現したササラダニ類の分類学的研究
第4章 日本の24都市における生息状況
第5章 都市生物としての特性






2)日本人のからだ
  −解剖学的変異の考察−

佐藤達夫(東京医科歯科大学教授)・秋田恵一(東京医科歯科大学助教授)編
B5判・928頁
定価(本体30000円+税)
東京大学出版会

 日本人の肉眼解剖学的研究データ、おもに変異(個体間における形質の差異)について、日本における肉眼解剖学的な研究により蓄積された膨大な資料などをもとに、それらを従来の部位別の羅列ではなく、トピックごとにまとめ、編集したものである。

〈略目次〉
骨(胴の骨 頭蓋 上肢骨 下肢骨)
筋(体幹・頭部の筋 四肢の筋)
脈管系(動脈系 静脈・リンパ系)
中枢神経系(脳と脊髄 中枢神経系の血管 関連構造)
末梢神経系(脳神経 脊髄神経 自律神経系)
内臓(消化器系 呼吸器系 泌尿生殖器系 その他)







3)賀茂別雷神社境内諸郷の復元的研究

須磨千穎(南山大学名誉教授)著
A5判・512頁(付図15葉)
予価(本体12000円+税)
2000年11月刊行予定
法政大学出版局

 賀茂別雷神社(上賀茂社)の境内六郷(岡本郷・中村郷・小山郷・大宮郷・河上郷・小野郷)に中世後期に実施された検地のデータを留める検地帳を対象として、検地の進行方向を示す方角記載、地字名や用水路・畦畔の位置、田地の形状などの記載を精細に考証・分析し、また該当地域の地籍図・字限図を利用して、境内諸郷全域を一筆毎に地図上に復元。中世都市近郊の土地利用の実像を明らかにして、荘園研究の水準を一挙に高める労作。

〈略目次〉
第一章 賀茂別雷神社境内六郷の成立と中世後期の検地
第二章 賀茂別雷神社境内諸郷の地図上復元
第三章 賀茂別雷神社境内諸郷検地帳の翻刻
第四章 賀茂別雷神社境内六郷関係地名の歴史的研究







4)平安時代彫刻史の研究

伊東史朗(文化庁美術工芸課主任文化財調査官)著
A4判・328頁(カラー口絵16頁)
定価(本体12000円+税)
名古屋大学出版会

 本書は、仏教思想や美意識の変遷とともに唐風から和様へと展開していく平安時代の彫刻を、多様な立場と個性をもった仏師・流派や作品の成立背景にも踏み込みながら、個々の仏像に即して丹念かつ具体的に考察、従来知られている仏像彫刻の名品に加えて近年発見の新資料も数多く取り入れ、その多面的な広がりとダイナミックな展開を明らかにした労作である。

〈略目次〉
 序 平安時代の彫刻史
前 期
〈山と仏像〉
  1 鞍馬寺毘沙門天像試論
〈天台と真言の彫像〉
  2 妙法院護摩堂不動明王立像について
  3 安祥寺五智如来像
  4 初期天台宗の肖像彫刻
〈神仏習合と神像の発生〉
  5 広隆寺本尊薬師像考
  6 初期神像の二つの相
中 期
〈聖宝・会理活躍期の造像〉
  7 仁和寺阿弥陀三尊像の諸問題と同寺二天像
  8 東寺食堂四天王像について
〈天暦前後の時代〉
  9 六波羅蜜寺十一面観音像
〈康尚から定朝へ〉
  10 同聚院不動明王像と園城寺新羅明神像
〈定朝とその時代〉
  11 鳳凰堂阿弥陀如来像と定朝
  12 眞木大堂不動明王二童子像・大威徳明王像
後 期
〈定朝以降の諸相〉
  13 祇園社旧本地観慶寺薬師如来立像について
  14 仁和寺旧北院本尊薬師如来檀像について
  15 近衛天皇陵多宝塔の仏像 阿弥陀如来像・大日如来像について
  16 醍醐寺炎魔天坐像と瞳嵌入
〈後白河院政期の様相と鎌倉新様式〉
  17 妙法院普賢菩薩騎象像について
  18 明円作五大明王像再考
  19 久美浜本願寺阿弥陀如来立像について
  20 高野山不動堂の八大童子像と運慶
〈阿弥陀来迎の造像と生身仏の信仰〉
  21 阿弥陀如来坐像 大阪・法道寺蔵
  22 禅林寺阿弥陀如来立像(見返り阿弥陀)考 奈良地方の造仏と図像の問題
  23 平安時代東大寺の造仏機構と工人・仏師
  24 薬師寺の大光背
  25 興福寺曼荼羅と現存仏像
  26 不空羂索観音像の鹿皮衣
  27 薬師如来像の薬器






5)脳とワーキングメモリ

苧阪直行(京都大学大学院文学研究科教授)編
B5判・341頁(カラー口絵12頁)
定価(本体7000円+税)
京都大学学術出版会

 例えば買い物をする。四則演算など知識と、初めて目の前にする商品の価格と手持ちの金という一時的な記憶を同時に動員して、釣り銭を計算する。この、複数の情報を統合し、現在形で処理する記憶の仕組みに迫る。老人性痴呆やアルツハイマー、あるいは携帯電話と交通事故など、現代的課題の解明にもつながる神経科学・実験心理学の最新の成果。

〈略目次〉
 第1章 ワーキングメモリと意識
第1部 ワーキングメモリの脳内機構
 第2章 ワーキングメモリの神経機構と前頭連合野の役割
 第3章 ワーキングメモリと前頭連合野
 第4章 ラットのワーキングメモリとその脳内情報処理機構
 第5章 ワーキングメモリの神経基盤
第2部 視覚とワーキングメモリ
 第6章 視覚的ワーキングメモリとその高次機能
 第7章 視覚探索時の事象関連電位とワーキングメモリ
第3部 言語とワーキングメモリ
 第8章 ワーキングメモリと言語理解の脳内機構
 第9章 リーディングスパンテストにおける処理と保持
 第10章 ワーキングメモリの中央実行系での処理の特性
 第11章 リーディングスパンと加齢
 第12章 ワーキングメモリと第二言語処理
第4部 ワーキングメモリの心的機能
 第13章 問題解決とワーキングメモリ容量の個人差
 第14章 音韻ループと長期記憶とリズム
 第15章 ワーキングメモリの発達
第5部 ワーキングメモリ研究のゆくえ
 第16章 ワーキングメモリ:過去・現在・未来






6)日韓民俗文化比較論

金宅圭(嶺南大学校名誉教授)著
A5判・376頁
定価(本体8000円+税)
九州大学出版会

 日本による朝鮮半島統治が終焉した1945年以降、韓国人による日本民俗研究は韓国内においてタブー視されてきた。本書は、韓国民俗学界・文化人類学界の重鎮であった著者が、日韓相互理解の観点のもと、長年にわたり日韓両国で実施してきたフィールド・ワークの成果をまとめたものであり、韓国人研究者による日本民俗研究書であると同時に、日本における日韓比較研究に大きく寄与するものである。

〈略目次〉
第1章 日韓文化の比較を巡る幾つかの視点
第2章 新羅及び古代日本の神仏習合について
第3章 韓国の血縁共同体
第4章 日韓両国のいわゆる「同族」村落に関する比較研究
第5章 東アジア諸地域の族体系について
第6章 礼俗と民俗の変容に関わる一試論
第7章 韓民族の食文化






7)男性百歳の研究

秋坂真史(琉球大学医学部助手)編著
B5判・304頁
定価(本体6000円+税)
九州大学出版会

 沖縄の長寿の現象を、500名近くに上る百歳以上の長寿者に関するフィールド調査や訪問健康診断などから得た調査資料やデータを整理、分析し、学術的に多方面より詳述する。本書は特に男性の長寿、それも百歳以上という最長寿に焦点をあてて総合的に論じたものであり、医学、保健学および看護学等の関連領域にとどまらず社会福祉や心理学など社会科学分野においても注目される研究で、学術的意義の高い著書である。

〈略目次〉
第1章 沖縄県における長寿の疫学的特徴
第2章 長寿研究の系譜と展望
第3章 長寿の性差に関する概要
第4章 男性百歳の研究
 第1節 生育環境
 第2節 体質と遺伝
 第3節 疫病と受療行動
 第4節 臨床検査成績
 第5節 結婚と社会
 第6節 労働と体力
 第7節 生活習慣・ライフスタイル
 第8節 家族と家庭
 第9節 食物と栄養
 第10節 性格・心理と精神機能
第5章 事例研究





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