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涼山彝族の言語と文字

涼山彝族の言語と文字

B5判 並製
定価:2,000円+税
ISBN978-4-903866-10-9 C3087
奥付の初版発行年月:2011年11月 / 発売日:2011年12月中旬

内容紹介

本書は、中国四川省涼山彝族自治州に暮らす彝族の言語・文字について論じた研究書である。涼山
彝族は1956年、中国政府によって「民主改革」が実行されるまで、長い間奴隷制社会の状態に置かれ
ていたとされる。また。彝族には、一説には漢字に匹敵するともいわれる、長い歴史をもった独自の
文字が存在する。この文字は伝統宗教の巫師である「ピモ」によって受け継がれ、祈祷や祭祀に使用
されていた。それは、人類が文字を獲得した時の、人と文字のありようを現代にまで残しているかの
ようであるとも言われている。1949年、中華人民共和国の成立によって、涼山彝族の伝統的な社会と
文字文化にも、激しい社会主義改造の波が押し寄せてきた。本書では、涼山彝族の伝統的な社会の一
端を紹介し、特に1949年以降、涼山彝族が、言語文字改革の影響をどのように受け、民族の伝統文字
を守り、そして発展させて来たのかを論じた。また、巻末には『涼山彝語会話六百句』(李民、馬明
著四川民族出版社)を翻訳した。涼山彝語(彝語北部方言)の言語と文字を、その社会的、文化的背
景とともに紹介した、我が国初の研究書であり、現代彝語の入門書でもある。

著者プロフィール

福田和展(フクダ カズノブ)

1965.2.20生まれ。筑波大学大学院地域研究研究科東アジアコース修了。専門は中国語学、中国言語政
策、現代彝語。現在、三重大学人文学部准教授。主な業績、「中国少数民族言語・文字政策の変遷と展
望―彝語の文字規範化を中心に―」「新中国成立後の少数民族新ローマ字をめぐって」など。

上記内容は本書刊行時のものです。

目次

はじめに
 Ⅰ 彝族の伝統社会
 Ⅱ 彝族の言語
 Ⅲ 彝族に伝わる伝統文字
 Ⅳ 清末から中華民国期の民族言語政策と彝語
 Ⅴ 中華人民共和国の言語政策と文字改革
 付録 涼山彝語会話六百句
 単語リスト


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