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中国社会の現状Ⅲ

専修大学社会科学研究所 社会科学研究叢書 13
中国社会の現状Ⅲ

A5判 292ページ 上製
定価:3,600円+税
ISBN978-4-88125-260-4 C3330
奥付の初版発行年月:2011年02月

内容紹介

急速な経済発展をとげる中国では、片や格差の拡大、社会の分化、コミュニティの解体など問題も生じている。本書は、2000年代初頭の中国社会の変容と現状を、「地域」と「生活」に焦点をあてて実証的に分析している。

著者プロフィール

柴田 弘捷(シバタ ヒロトシ)

1941年生まれ。[現職]専修大学人間科学部教授。[専門]労働社会学。
「在北京日系企業の人事管理」『専修大学社会科学研究所月報』No. 505・506合併号,2005。「現代日本の階級・階層・格差問題」『専修大学社会科学研究所月報』No. 517,2006。「中国の労働市場と大学生の就職事情」『社会科学叢書⑪中国社会の現状II』専修大学社会科学研究所編,専修大学出版局,2009。「「記憶」の無人島・軍艦島―廃鉱の島・長崎県端島―」『専修大学社会科学研究所月報』No. 530,2010。「在中国日系企業の人事管理(1)―中国人の就業意識・行動と「現地化」の問題―」『人間科学論集社会学編』創刊号,専修大学人間科学部,2011。

大矢根 淳(オオヤネ ジュン)

1962年生まれ。[現職]専修大学人間科学部教授。[専門]災害社会学・地域社会論・社会調査論。
『復興コミュニティ論入門』『災害社会学入門』(編著)弘文堂,2007。「災害・防災研究における社会関係資本(Social Capital)概念」『社会関係資本研究論集』第1号,専修大学社会知性開発センター/社会関係資本研究センター,2010。「堺と川崎の防災まちづくりを考える―堺市湊西地区と川崎市多摩区中野島町会における「結果防災」をめぐって―」(共著)『周辺メトロポリスの位置と変容』専修大学出版局,2009。「社会学的災害研究の新たな地平―長期的被災地研究への『復元―回復力』概念の導入」『関東都市学会年報』第11号,2009。

李 国慶(リ コッケイ)

1963年生まれ。[現職]中国社会科学院都市発展環境研究所教授,都市政策都市文化研究センター主任。[専門]都市―農村社会学,都市計画論,日本社会論。
『Asian Rural Sociology III』Charan Santiwong Kanpim Co. Ltd., 2010。『北京:皇都の歴史と空間』(共著)中公新書,2007。「中国村落共同体に関する論戦―“戒能―平野論戦”を中心に」中国社会科学院社会学研究所編『社会学研究』Vol. 6, 2005。「三大都市圏の文化差異:出稼ぎ労働者の空間的移動を誘導するダイナミズム」『三大都市圏発展経路の比較』社会科学文献出版社,2006。「中国都市社会の発展状況と趨勢」『中国都市発展報告No. 3』社会科学文献出版社,2010。

福島 義和(フクシマ ヨシカズ)

1949年生まれ。[現職]専修大学文学部教授,都市政策研究センター研究員。[専門]都市経済地理学・市街地開発論。
「過剰都市化,ファベーラ」(共著)『図説ラテンアメリカ―開発の軌跡と展望』日本評論社,1999。「地域からESD(持続可能な開発のための教育)を考える―イギリスの地方都市における民族多様性」『地理』586号,2009。「戦略的拠点地区「神奈川構想」が川崎市臨海部の再生に有効か?」『川崎都市白書第2版』専修大学社会知性開発センター/都市政策研究センター,2009。「斜面都市・長崎のまちづくりの課題―1982年の長崎豪雨災害から」『専修大学社会科学研究所月報』No. 566/567合併号,2010。「リーロン地区の再開発事業に伴う人口移動と上海大都市圏の発展(その1)」『専修大学社会科学年報』No. 44, 2010。

南 裕子(ミナミ ユウコ)

1965年生まれ。[現職]一橋大学大学院経済学研究科准教授。[専門]地域社会学・現代中国社会論。
「中国農村女性のジェンダー問題―地域における女性の政治参加をめぐって」越智博美・中野知津『ジェンダーから世界を読むII』明石書店,2008。『中国における住民組織の再編と自治への模索』(共編著)明石書店,2009。「構造変動期の党政エリートと地域社会―四川省SH県におけるアンケート調査から」(共著)菱田雅晴編著『中国 基層からのガバナンス』法政大学出版社,2010。「村落合併から考える中国農村の「公」」藤田弘夫編著『東アジアにおける公共性の変容』慶應義塾大学出版会,2010。

嶋根 克己(シマネ カツミ)

1956年生まれ。[現職]専修大学人間科学部教授。[専門]社会学(社会意識論,現代文化論)。
『「生きづらさ」の時代』(共著)香山リカ・上野千鶴子,専修大学出版局,2010。『墓から探る社会』川崎市民ミュージアム編,雄山閣,2009。『文化遺産と現代』土生田純之編,同成社,2009。『児童発展と社会責任』盧漢龍編,上海社会科学院出版社,2004。『非日常を生み出す文化装置』嶋根克己・藤村正之編,2001。

徐 向東(ジョ コウトウ)

北京外国語大学講師を経て,立教大学博士課程修了(博士号取得),日本労働研究機構(現・独立行政法人 労働政策研究・研修機構),中央大学・専修大学講師,(株)日経リサーチ首席研究員,上海事務所総監,キャストコンサルティング(株)代表取締役を経て,2007年より(株)中国市場戦略研究所,上海伝沐商務諮詢有限会社・上海伝慕貿易有限会社・代表就任。自動車からIT,飲料,観光,ファッション等幅広い分野で中国市場戦略サポートの実績を持つ。(www.cm-rc.com)
『中国で「売れる会社」は世界で売れる!―日本企業はなぜ中国で勝てないのか』徳間書店,2006。『中国人に売る時代!~巨大市場開拓の成功法則』日経新聞出版社,2009など。

宋 金文(ソウ キンブン)

1965年生まれ。[現職]北京日本学研究センター助教授。[専門]社会学,社会保障論・社会福祉論。
『日本農村社会保障―養老の社会学的研究』中国社会科学出版社,2007。「家族・コミュニティと福祉についての日中比較」『中国の社会保障改革と日本』ミネルヴア書房,2007。「日本農村社会建設の経験と特徴」『21世紀アジア日本研究論文集』北京日本学研究センター編集,2009。「生活環境主義の社会学的意味」『河海大学哲学社会科学学報』2009年第2期。「日本の介護保険の改革とその動向についての研究」『日本学刊』2010年7月第4期。

沈 潔(シン ケツ(Shen Jie))

1954年生まれ。[現職]日本女子大学社会福祉学科教授。[専門]社会福祉・東アジア福祉比較。
『中国・日本社会保障制度的比較與借鑑』(共編著)労働社会保障出版社,2009。『中国城市社区福利』(共編著)中国社会文献出版社,2008。『中華文化圏の高齢者福祉と文化』,『中国の社会保障改革と日本』(編著)ミネルヴァ書房,2007。『地域福祉と福祉NPOの日中比較研究』(編著)日本僑報社,2006。

久木留 毅(クキドメ タケシ)

1965年生まれ。[現職]専修大学文学部准教授。博士(スポーツ医学)。[専門]スポーツ情報戦略スポーツ政策コンディショニング。
「急速減量によるアスリートのエネルギー代謝変動」『体力科学』,2007。「スポーツ情報戦略に関する一考察(2)スポーツ界に必要な政策形成能力」『専修大学体育研究紀要』,2008。「国際競技大会におけるスポーツ医・科学の活用戦略に関する一考察  包括戦略としての栄養サポート」『専修大学体育研究紀要』,2009。「スポーツ政策における一考察 日本のエリートスポーツにおける一貫指導システムの問題と課題」『専修大学社会体育研究所報』,2010。「スポーツ情報戦略とは何か」『月刊トレーニングジャーナル』,2010.7月号~連載中。

上記内容は本書刊行時のものです。

目次

まえがき
第Ⅰ部 中国地域社会の変動
 第1章 経済転換期における都市化のロジック
  ―開発区・新区の特質―   李国慶
 第2章 北京既成市街地(胡同・四合院)における居住環境の変容
  ―建国・文革・震災・五輪の激浪をこえて―   大矢根淳
 第3章 リーロン(里弄)の再開発に伴う人口移動と郊外核形成
  ―上海市静安区を事例に―   福島義和
 第4章 中国農村における人口流動と地域コミュニティ
      ―流出地の現状と展望―   南裕子

第Ⅱ部 中国の生活変動
 第5章 変貌する中国の高等教育 ―急速な大衆化のゆくえ―  嶋根克己
 第6章 中国の社会階層変動と「白領」の台頭
      ―「中産階層」の増大と「ホワイトカラー」の労働と生活―  柴田弘捷
 第7章 中国中間層の消費行動   徐向東
 第8章 扶養から見る家族の絆 ―中国北京市の事例を通して―  宋金文
 第9章 中国における高齢者間の格差問題と生活保障   沈 潔
 第10章 北京オリンピック選手村からみた激動の中国   久木留毅
むすびにかえて~私たちの中国社会研究の経緯


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