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 香山リカ×上野千鶴子+専大生「生きづらさ」の時代

SI Libretto 004
「生きづらさ」の時代 香山リカ×上野千鶴子+専大生

新書 220ページ 並製
定価:700円+税
ISBN978-4-88125-249-9 C0236
奥付の初版発行年月:2010年11月

内容紹介

80年代以降ネオリベ(新自由主義)や少子化が日本を大きく変えていったといわれるが、この社会を今覆う孤独死や自殺、ふえる失業、蔓延していく精神症など、どこへ行きつくのか。心理と社会の二つの視座から「この国」の生きづらさを見つめ、両断する。

著者プロフィール

香山 リカ(カヤマ リカ)

1960年 北海道札幌市生まれ 東京医科大学卒 現在,立教大学現代心理学部映像身体学科教授。
専門:精神病理学。臨床経験を生かして,新聞,雑誌で社会批評,文化批評,書評なども手がけ,現代人の”心の病”についての洞察を続けている。
著作に『悪いのは私じゃない症候群』ベストセラーズ。『しがみつかない生き方―「ふつうの幸せ」を手に入れる10のルール』幻冬舎。『精神科医ミツルの妄想気分』講談社。『女はみんな「うつ」になる』中央法規出版。『雅子さまと「新型うつ」』朝日新聞社。など

上野 千鶴子(ウエノ チヅコ)

1948年 富山県生まれ 京都大学大学院社会学博士課程修了 現在,東京大学大学院人文社会系研究科教授。
専門:女性学,ジェンダー研究。この分野のパイオニアであり,指導的な理論家のひとり。近年は高齢者の介護問題に関わっている。
著書に『上野千鶴子が文学を社会学する』朝日新聞社。『差異の政治学』『当事者主権』(中西正司と共著)岩波書店。『おひとりさまの老後』『男おひとりさま道』法研。『世代間連帯』(辻元清美との共著)岩波書店。など

嶋根 克己(シマネ カツミ)

1956年 愛知県生まれ 中央大学文学研究科博士後期課程単位取得満期退学 現在,専修大学人間科学部教授。
専門:社会学(文化・社会意識)。
著作は『非日常を生み出す文化装置』北樹出版。『高齢社会と生活の質』専修大学出版局。『Qaund la vie s'allonge』Harmattan. 『死の社会学』(共著)岩波書店。など

上記内容は本書刊行時のものです。

目次

はじめに
第1章 生きるのがしんどい、と言う若者たち――香山リカ
 生存を維持するということ
 傷つきやすい若者のこころ
 攻撃性=ものすごい不安
 堂々めぐりの自罰意識
 はげしく乖離した心理傾向
 分裂した自己
 コントロールできない自分
 一般に浸透したスプリッティング
 優勝劣敗の原理
 すべてを受容して生きられる
第2章 ネオリベ改革がもたらしたもの――上野千鶴子
 心理学と社会学の違い
 心と社会の変化のシンクロ
 親による過剰期待の負荷
 ネオリベ改革とは
 ネオリベが壊したもの
 少子化が変える母と娘
 東大生がワーキングプアになる
 バランスのよい社会と向き合う
第3章 〈シンポジウム〉生きづらさのゆくえ
 無条件の存在承認
 豊かさゆえの生きづらさ
 危険な達成の可視化
 根の深い少子化問題
 存在承認の動機づけ
 生きづらい社会と向き合う
第4章 〈座談会〉私たちの生きづらさ
 つながりにおける依存と恐怖
 距離感という問題
 若者の進路とネオリベ
 マイノリティの生きづらさ
 「生きづらさ」をどうとらえ直すか
第5章 生きづらさを超えて――嶋根克己
 「生きづらさのゆくえ」から
 「生きづらさ」について考えることが生きづらい
 コミュニケーションの過剰と不全
 若者たちの時代認識
 自国文化を相対化する視点
 生きづらさをどう乗り切るか
 生きづらさを超えて
あとがき


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