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動物たちのゆたかな心

学術選書022 心の宇宙4)
動物たちのゆたかな心

四六判 202ページ
定価:1,800円+税
ISBN978-4-87698-822-8 C1345
奥付の初版発行年月:2007年04月 / 発売日:2007年04月上旬

内容紹介

「心」という言葉はあまりにも身近で,様々な使われ方をするので,「心とは何か」を明確に定義することはほとんど不可能である.それでも,人間に心があることを疑う人はいない.ではほかの動物たちはどうだろう? 犬や猫と「心が通じている」と感じたことのある人は多いに違いない.かれらの心はヒトの心とどう似ており,どう違うのか?

著者プロフィール

藤田 和生(フジタ カズオ)

京都大学大学院文学研究科教授,理学博士.専門は比較認知科学.
1953年大阪市生まれ.1976年京都大学理学部卒業,1982年同大学院理学研究科(動物学専攻)博士後期課程修了.日本学術振興会奨励研究員,同会特別研究員(PD)を経て,1987年より京都大学霊長類研究所助手,1993年同助教授.1996年京都大学大学院文学研究科助教授を経て,1999年より現職.
【主な著書】
『比較認知科学への招待——「こころ」の進化学』(ナカニシヤ出版,1998年),『動物コミュニケーション——行動のしくみから学習の遺伝子まで』(共訳)(西村書店,1998年),『マキャベリ的知性と心の理論の進化論——ヒトはなぜ賢くなったか』(監訳)(ナカニシヤ出版,2004年),『マキャベリ的知性と心の理論の進化論——新たなる展開』(共監訳)(ナカニシヤ出版,2004年),Diversity of Cognition: Evolution, Development, Domestication, and Pathology(編)(Kyoto University Press, 2006),ほか.

上記内容は本書刊行時のものです。

目次

口絵
まえがき

第1章……動物たちから見える世界
1 動物たちの色の認識
2 形の認識

第2章……「モノ」を扱う——物理的知性  
1 迷子にならないために——ナビゲーション
2 頭を使って推理する——推論
3 数える、計算する——動物の数認識
4 未来を思い描く——計画立案
5 道具の意味を理解する——因果認識

第3章……欺く、協力する——社会的知性
1 ヒトはなぜ賢くなったか——社会的知性仮説
2 他者をだまして得をする——競合的な社会的知性
3 他者を助ける——協力的な社会的知性
4 動物はほんとうに心を読んでいるのか——欺きや協力を支える下位過程

第4章……意識と内省
1 これで合ってるかな?——確信のなさの認知
2 憶えていたかな?——メタ記憶
3 何があったんだっけ?——エピソード記憶
4 あしたに備えて——未来への心的時間旅行

引用文献
あとがき——心の相対論
索引  

コラム01 心って何?
コラム02 実験室とフィールド
コラム03 霊長類の中のヒト
コラム04 身近なものほど区別がよくつく
コラム05 イヌの知性
コラム06 ピコの虹色家族


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