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適応放散の生態学

適応放散の生態学

A5判 392ページ 並製
定価:4,000円+税
ISBN978-4-87698-588-3 C3045
奥付の初版発行年月:2012年07月 / 発売日:2012年07月下旬

内容紹介

何を食べるかやどのような場所に暮らすかの違いで、互いに近縁な生物が様々に進化し、多様な生態系を形作っていく仕組みはどのようなものだろうか。進化生物学の第一人者が、先行研究を網羅しながら自身による豊富な研究事例を交えることによって、「適応放散」を軸として進化生態学を体系的に解説する。

著者プロフィール

ドルフ シュルター(ドルフ シュルター)

ブリティッシュコロンビア大学・生物多様性研究所・動物学講座 教授
専門分野:生態学,進化生物学

主著:『The ecology of adaptive radiation』Oxford University Press,『The analysis of biological data』Roberts & Company(分担執筆),『Speciation and patterns of diversity』Cambridge University Press(分担執筆),『Species diversity in ecological communities: historical and geographical perspectives』University of Chicago Press(監修編集)

森 誠一(モリ セイイチ)

岐阜経済大学地域連携推進センター・教授,「本願清水イトヨの里」館長,理学博士
専門分野:動物生態学,社会行動学,保全生物学
主著:『トゲウオのいる川』中央公論社,『トゲウオ,出会いのエソロジー』地人書館,『トゲウオの自然史』北海道大学図書刊行会(監修編集),『魚から見た水環境』,『淡水生物の保全生態学』信山社サイテック(監修編集),『希少淡水魚の保全』信山 社(監修編集),『ビオトープの構造』朝倉書店(分担執筆),『環境保全学の理論 と実践 4 巻』信山社サイテック(監修編集),『A threat to life-The impacts of climate change』IUCN(分担執筆),『ミティゲーション─自然環境の保全・復 元技術』ソフトサイエンス社(分担執筆),『自然的撹乱・人為的インパクトと河 川生態系』技報堂(分担執筆),『野生保護事典』朝倉書店(分担執筆),『川の百 科事典』丸善(分担執筆)

北野 潤 (キタノ ジュン)

国立遺伝学研究所 新分野創造センター 生態遺伝学研究室 特任准教授,科学技術振 興機構 さきがけ研究員,医学博士
専門分野:進化遺伝学,生態遺伝学

主著:『A role for a neo-sex chromosome in stickleback speciation』Nature(分担執筆)『Reverse evolution of armor plates in threespine stickleback』Current Biology (分担執筆)『Adaptive divergence in the thyroid hormone signaling pathway in the stickleback radiation』Current Biology(分担執筆)『行動遺伝学入門』裳華房(分担執筆)

上記内容は本書刊行時のものです。

目次

口絵
日本語版への序

第1章 生態学的多様性の起源
 1.1 序 説
 1.2 問題点
 1.3 50 年後
 1.4 適応放散を研究することの意義
 1.5 この本について
第2章 適応放散の検出
 2.1 序 説
 2.2 定 義
 2.3 実 例
 2.4 適応と適応放散
 2.5 議 論
第3章 適応放散の進行
 3.1 序 説
 3.2 ジェネラリストの祖先,特殊化した子孫?
 3.3 ニッチ拡張に関して繰り返し見られる法則
 3.4 反復放散
 3.5 適応放散の終結付近での表現型進化
 3.6 考 察
第4章 適応放散の生態学説
 4.1 序 説
 4.2 生態学説

 4.3 拡張と代替説
 4.4 考 察
第5章 異なる環境間でみられる分岐自然選択
 5.1 序 説
 5.2 自然選択と適応地形
 5.3 中立期待値との比較
 5.4 相互移植実験
 5.5 自然選択の直接計測
 5.6 環境から適応地形を推定する
 5.7 適応頂点のシフトは如何にして起こるのか?
 5.8 考 察
第6章 分岐と種間相互作用
 6.1 序 説
 6.2 競争者間での分岐
 6.3 観察に基づく証拠
 6.4 予測に基づく証拠
 6.5 野外実験による証拠
 6.6 分岐を促進する他の相互作用
 6.7 考 察
第7章 生態学的機会
 7.1 序 説
 7.2 生態学的機会と形態分化
 7.3 生態学的機会と種分化率
 7.4 鍵となる進化的革新
 7.5 考 察
第8章 種分化の生態学的基盤
 8.1 序 説
 8.2 生態学的種分化のモデル
 8.3 生態学的種分化の検証
 8.4 分岐的性選択
 8.5 考 察
第9章 遺伝的最小抵抗経路(geneticlineofleastresistance)に 沿った分化
 9.1 序 説
 9.2 量的遺伝学の枠組み
 9.3 遺伝的最小抵抗経路に沿った分岐
 9.4 分岐選択の回顧
 9.5 考 察
第10 章 適応放散の生態学
 10.1 結 語
 10.2 適応放散の一般的特徴
 10.3 生態学説の運命

 参考文献
 訳者あとがき
 索 引


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