ドイツにおけるラディカルな敬虔主義
価格:2,750円 (消費税:250円)
ISBN978-4-87354-570-7 C3016
奥付の初版発行年月:2013年11月 / 発売日:2013年11月上旬
ドイツキリスト教史の盲点ともいうべき歴史現象が、厳密な考証に基づいて活写されている。ゲーテに影響を及ぼしたアルノルトをはじめ、ぺーターゼン夫妻、ディッペル等、従来の敬虔主義を正しく理解するうえにも必須の人物や運動が、興味深く描かれている。詳細な原注に加え、訳注、人名および著作名索引も付した。
目次
本書を読まれる方のために
第1部 一七世紀におけるラディカルな敬虔主義
序
1 ラディカルな敬虔主義の概念、根源および成立
2 生存の不安と終末論的現実解釈
3 社会的出自と社会的行動
4 一七世紀における展開の大筋
(a)初期の分離主義
(b)一六九〇年代におけるバベルからの脱出
(c)終末論的転換への待望
ヨハン・ヘンリヒ・ライツ
ヨハン・ヘンリヒ・ホルヒ
コンラート・ブレスケ
ゴットフリート・アルノルト
ヨハン・コンラート・ディッペル
ホーホマン・フォン・ホーヘナウ
第2部 一八世紀におけるラディカルな敬虔主義
1 序
2 ペーターゼン夫妻とドイツにおけるフィラデルフィア運動の初期
(a)ドイツのフィラデルフィア運動
(b)ペーターゼン夫妻
3 教会との和解? アルノルト―ホルヒ―ケーニヒ
(a)ゴットフリート・アルノルト
(b)ヨハン・ヘンリヒ・ホルヒ
(c)ザームエール・ケーニヒ
4 ヴィトゲンシュタイン領邦とヴェテラウにおける分離主義者たち
(a)ヴィトゲンシュタインの分離主義者たち
(b)エルンスト・クリストフ・ホーホマン・フォン・ホーヘナウ
(c)シャルル・エクトール・ド・サン・ジョルジュ・マルキ・ド・マルセと彼の「婚姻姉妹」であるクラーラ・フォン・カレンベルク
(d)ヴェテラウの分離主義者たち
5 母なるエーファの協会(ブットラルの一味)
6 シュヴァルツェナウの新洗礼派
7 一匹狼の預言者たち
(a)ヨハン・テンハルト
(b)ヨハン・ゲオルク・ローゼンバハ
(c)ヨハン・マクシミリアン・ダウト
(d)クリスティアン・アントーン・レーメリング
8 霊感派と真の霊感教団
9 ヨハン・コンラート・ディッペル
10 フランクフルト・アム・マインの分離主義者たち
11 ベルレブルクとフィラデルフィア運動の後期隆盛期
(a)ヨハン・フリードリヒ・ハウクとベルレブルク聖書
(b)ヨハン・ザームエール・カールと『霊的な噂』
(c)クリストフ・ゼーバハとヴィクトル・クリストフ・トゥフトフェルト
12 回顧と展望
訳者後記
人名および著作名索引 巻末
基本文献 巻末
図版解説 巻末
第1部 原注 巻末
第2部 原注 巻末
第1部 訳注 巻末
第2部 訳注 巻末