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韓国語ソウル方言の平音・激音・濃音の研究

韓国語ソウル方言の平音・激音・濃音の研究

A5判 166ページ 上製
定価:4,700円+税
ISBN978-4-87259-564-2 C3087
奥付の初版発行年月:2016年10月 / 発売日:2016年11月上旬

内容紹介

本書はソウル方言話者を対象に韓国語の「平音」、「激音」、「濃音」について生成された音が物理的にどういう特徴を持っているかという音響的側面、どのように発音器官を動かして音を作るかという生理的側面、またどの音響的特徴を手がかりにして平音・激音・濃音を聞き分けるかという知覚的側面を調査し、まとめたものである。それらを一度に見比べ、先行研究との比較を行い、平音、激音、濃音の違いの全体像を明らかにした。

著者プロフィール

韓 喜善(ハン ヒソン)

韓国ソウル出身。2012年、大阪大学大学院言語文化研究科博士後期課程
単位取得退学。博士(2013年、言語文化学、大阪大学)。現在、大阪大
学大学院言語文化研究科助教。専門は、音声学、韓国語学



〈主要論文〉
•「韓国語ソウル方言の語中摩擦濃音に対する母語話者と日本人学習者の知覚
判断―摩擦区間と先行母音長が与える影響を中心に―」『音声研究』15(2),
11–22, 2011.


•「初級および上級学習者による語頭平音・激音・濃音の知覚判断―子音部の
影響について―」『音声言語』VII, 13–30, 2016.
•「韓国語ソウル方言の平音・激音・濃音の先行母音および後続母音における
高さ、強さ、フォルマントの時間的変化」『音声研究』20(2), 1–22, 2016.

上記内容は本書刊行時のものです。

目次

第1章 研究の背景と目的
1.1 平音・激音・濃音とは何か
1.1.1 平音・激音・濃音の言語的機能
1.1.2 平音・激音・濃音がもたらすイメージ
1.1.3 平音・激音・濃音の使い分けにおける社会言語学的要因の存在
1.2 平音・激音・濃音の音声学研究の現状
1.2.1 地域における平音・激音・濃音の音声の違い
1.2.2 世代間、性別間における平音・激音・濃音の音声の違い
1.2.3 第2言語習得研究:日本語母語話者による平音・激音・濃音の生成と知覚
1.2.4 話速
1.2.5 文中の位置
1.2.6 フォーカス
1.3 本研究で扱う内容
第2章 子音部の検討1 ―RVOWTの導入による総合的検討―
2.1 先行研究
2.2 VOT(Voice Onset Time)の再検討とRVOWT(Release to Vowel Onset Time)の提案
2.3 生成実験
2.3.1 実験の手順
2.3.2 結果
2.4 語頭における知覚実験
2.4.1 実験の手順
2.4.2 結果
2.5 語中の母音間における知覚実験
2.5.1 実験の手順
2.5.2 結果
2.6 考察
第3章 子音部の検討2 ―閉鎖区間長と摩擦区間長―
3.1 先行研究
3.2 生成実験
3.2.1 実験の手順
3.2.2 結果
3.3 知覚実験
3.3.1 実験の手順
3.3.2 結果
3.4 考察
第4章 母音部の検討1 ―母音の長さ―
4.1 先行研究
4.2 生成実験
4.2.1 実験の手順
4.2.2 結果
4.3 知覚実験
4.3.1 実験の手順
4.3.2 結果
4.4 考察
第5章 母音部の検討2 ―後続母音の開始部―
5.1 先行研究
5.2 知覚実験
5.2.1 実験の手順
5.2.2 結果
5.3 考察
第6章 母音部の検討3 ―後続母音の高さ―
6.1 先行研究
6.2 生成実験
6.2.1 実験の手順
6.2.2 結果
6.3 知覚実験
6.3.1 実験の手順
6.3.2 結果
6.4 考察
第7章 母音部の検討4 ―母音における強さ、フォルマントの時間的変化―
7.1 先行研究
7.2 実験の手順
7.3. 結果
7.3.1 母音の強さの時間的変化
7.3.2 母音のフォルマント周波数の時間的変化
7.4 考察
 7.4.1 後続母音の強さの時間的変化
 7.4.2 後続母音のフォルマント周波数の時間的変化
第8章 結論 ―平音・激音・濃音の知覚判断に関わる音響的特徴とは―

参考文献
English Summary
A phonetic study of lax, aspirated, tense consonants in Seoul Korean
索引


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