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 ―現代日本の学力格差とその克服―マインド・ザ・ギャップ!

マインド・ザ・ギャップ! ―現代日本の学力格差とその克服―

志水宏吉:編著, 高田一宏:編著, 伊佐夏実:著, 芝野淳一:著, 前馬優策:著, 若槻 健:著, 知念 渉:著, 高田一宏:著, 西 徳宏:著, 川口俊明:著
A5判 276ページ 並製
定価:2,800円+税
ISBN978-4-87259-541-3 C3037
奥付の初版発行年月:2016年04月 / 発売日:2016年04月中旬

内容紹介

■「段差に注意」 →「 学力格差に気をつけろ」

ロンドンの地下鉄駅でのアナウンス“Mind the gap, please”を耳にしたとき、著者は日本の子どもたちの学力の現状を連想した。3時点(1989年・2001年・2013年)にわたる組織的な調査をもとに、家庭環境に根ざした格差の実態や格差克服の筋道を多面的に明らかにする。前著『「力のある学校」の探究』をさらに深め展開。

著者プロフィール

志水宏吉(シミズ コウキチ)

1959年生まれ。東京大学大学院教育学研究科博士課程修了。教育学博士。
現在、大阪大学大学院人間科学研究科教授。
専門分野は、教育社会学・学校臨床学。著書に『学力格差是正策の国際比較』(山田哲也との共編著、岩波書店、2015 年)、
『学校にできること―一人称の教育社会学』(角川選書、2010年)、『「力のある学校」の探究』(編著、大阪大学出版会、2009年)、
『学力を育てる』(岩波新書、2005 年)など。

高田一宏(タカダ カズヒロ)

1965年生まれ。大阪大学大学院人間科学研究科博士後期課程単位取得退学。修士(人間科学)。
現在、大阪大学大学院人間科学研究科准教授。
専門分野は教育社会学・同和教育論・コミュニティ教育論。
著書・編著書に『教育コミュニティの創造』(明治図書、2005 年)、
『コミュニティ教育学への招待』(解放出版社、2007 年)、『学力政策の比較社会学(国内編)』(志水宏吉との共編著、明石書店、2012 年)など。

伊佐夏実(イサ ナツミ)

京都府生まれ。大阪大学大学院人間科学研究科博士後期課程修了。博士(人間科学)。
現在、宝塚大学造形芸術学部講師。専門は教育社会学。論文に、「教師ストラテジーとしての感情労働」(『教育社会学研究』第84 集、2009 年)、「公立中学校における現場の教授学:学校区の階層的背景に着目して」(『教育社会学研究』第86 集、2010 年)、「学力の男女格差」(志水宏吉、伊佐夏実、知念渉、芝野淳一『調査報告学力格差の実態』岩波ブックレット、2014年)など。

芝野淳一(シバノ ジュンイチ)

1986年生まれ。大阪大学大学院人間科学研究科博士後期課程単位取得退学。修士(人間科学)。現在、大阪成蹊大学教育学部専任講師。専門分野は教育社会学・異文化間教育学。論文に、「国境を越える移動実践としての進路選択―グアムに住む日本人高校生の存在論的移動性に着目して」(『異文化間教育』第43 号、2016 年)、「日本人学校教員の『日本らしさ』をめぐる実践と葛藤―トランスナショナル化する在外教育施設を事例に」(『教育社会学研究』第95 集、2014 年)など。

前馬優策(マエバ ユウサク)

大阪大学大学院人間科学研究科博士後期課程退学。現在、大阪大学大学院人間科学研究科講師。専門は教育社会学(学力問題研究)。著書に、『福井県の学力・体力がトップクラスの秘密』(志水・前馬編著、中央公論新社、2014 年)。論文に、「子どもへの『願望』にみる現代社会」(長谷川裕編『格差社会における家族の生活・子育て・教育と新たな困難』旬報社、2014年)、「日本における『言語コード論』の実証的検討」(『教育社会学研究』第88 集、2011年)。

若槻 健(ワカツキ ケン)

1971年島根県生まれ。大阪大学大学院人間科学研究科博士後期課程修了。博士(人間科学)。現在、関西大学文学部准教授。専門分野は、市民性教育、カリキュラム研究。
著書に『未来を切り拓く市民性教育』(関西大学出版部、2014 年)、『教育社会学への招待』(西田芳正との共編著、大阪大学出版会、2010 年)、論文に「『排除』に対抗する学校」(『教育社会学研究』第96 集、2015年)など。

知念 渉(チネン アユム)

1985年沖縄県生まれ。大阪大学大学院人間科学研究科博士後期課程修了。博士(人間科学)。現在、大阪大学大学院人間科学研究科助教。専門分野は教育社会学・家族社会学。論文に、「〈ヤンチャな子ら〉の学校経験」(『教育社会学研究』第91 集、2012年)、「『貧困家族であること』のリアリティ」(『家族社会学研究』第26 巻第2 号、2014年)など。

高田一宏(タカダ カズヒロ)

1965年生まれ。大阪大学大学院人間科学研究科博士後期課程単位取得退学。修士(人間科学)。現在、大阪大学大学院人間科学研究科准教授。専門分野は教育社会学・同和教育論・コミュニティ教育論。著書・編著書に『教育コミュニティの創造』(明治図書、2005 年)、『コミュニティ教育学への招待』(解放出版社、2007 年)、『学力政策の比較社会学(国内編)』(志水宏吉との共編著、明石書店、2012 年)など。

西 徳宏(ニシ ノリヒロ)

1990年生まれ。大阪大学大学院人間科学研究科博士後期課程在学中。日本学術振興会特別研究員。専門分野は教育社会学。論文に、「日本における「効果のある学校」研究の展開と課題」(『教育文化学年報』第10 号、大阪大学大学院人間科学研究科教育文化学研究室、2015 年)「教育をめぐる社会関係資本論研究とその課題」(『教育文化学年報』第9 号、大阪大学大学院人間科学研究科教育文化学研究室、2014 年)など。

川口俊明(カワグチ トシアキ)

1980 年生まれ。大阪大学大学院人間科学研究科博士課程修了。博士(人間科学)。現在、福岡教育大学教育学部准教授。専門分野は教育学・教育社会学。論文に、「教育学における混合研究法の可能性」(『教育学研究』78 巻第4 号、2011 年)、「日本の学力研究の現状と課題」(『日本労働研究雑誌』614、2011 年)、「マルチレベルモデルを用いた「学校の効果」の分析(『教育社会学研究』84 集、2009 年)など。

上記内容は本書刊行時のものです。

目次

はじめに(志水宏吉)

第Ⅰ部 学力格差の構造

第1章 2013年大阪学力調査(志水宏吉)

第2章 家族の教育戦略と子どもの学力(伊佐夏実)
     -投資と期待のジェンダー差-

第3章 社会関係資本と学力の関係(芝野淳一)
     -地域背景の観点より-

第Ⅱ部 教育実践と学力格差

第4章 授業改革は学力格差を縮小したか(前馬優策)

第5章 「学びあい」や「人間関係づくり」は学力格差を縮小するか(若槻 健・伊佐夏実)

第6章 「集団づくり」は公正な社会観を育むか?(知念 渉)
     -学力形成に付随する社会関係の社会化機能-

第Ⅲ部 学力格差の克服

第7 章 「効果のある学校」の特徴(高田一宏)
     -3時点の経年比較より-

第8章 「効果のある学校」を持続させている要因の検討(若槻 健・西 徳宏)
     -継承される「思い」と「仕組み」-

第9章 「効果」が現れにくい学校の課題(高田一宏)
     -子どものウェルビーイングの観点から-

第10章 調査から実践へ(志水宏吉)

補 論 学力分析のための方法的革新

第11章 項目反応理論による「学力低下・学力格差」の実態の再検討(川口俊明)

おわりに(高田一宏)


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