フローベール研究 作品の生成と構造
A5判 338ページ 上製
価格:7,700円 (消費税:700円)
ISBN978-4-87259-484-3 C3098
奥付の初版発行年月:2014年10月 / 発売日:2014年10月上旬
価格:7,700円 (消費税:700円)
ISBN978-4-87259-484-3 C3098
奥付の初版発行年月:2014年10月 / 発売日:2014年10月上旬
内容紹介
「19世紀半ばに普遍的なものの規範が崩壊し、作家はどんな言葉を選びとるのか自らに問いかけないと文学を構築できない中で、フローベールは最初にそのことを自覚し、執筆していった」と著者は言う。作家の精神的現れである形式(フォルム)を読み取ることが構造を読み解くことという立場を守り、残された草稿類を参照しながら、20世紀文学の先駆者としてのフローベール作品の構造分析と肖像を探る。
目次
第Ⅰ部
第1章 『ボヴァリ—夫人』における鏡像
第2章 『サラムボー』における時間
第3章 『感情教育』における空間と主語
第4章 『聖アントワーヌの誘惑』における空間
第5章 『三つの物語』の構造と意味
第Ⅱ部
第1章 ルーアン大聖堂
第2章 蛇崇拝
第3章 アポロニウス
第4章 アドニス
第5章 イエス・キリストの死とその復活
第6章 エピローグ—糞あるいは堆肥
結論