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世阿弥を学び、世阿弥に学ぶ

阪大リーブル57
世阿弥を学び、世阿弥に学ぶ

大槻文藏:監修, 天野文雄:編集, 鈴木忠志:著, 観世銕之丞:著, 宮本圭造:著, 松岡心平:著, 渡邊守章:著, 大谷節子:著, 田中貴子:著, 梅原 猛:著, 馬場あき子:著, 山折哲雄:著, 大槻文藏:著, 天野文雄:著
四六判 318ページ 並製
定価:2,300円+税
ISBN978-4-87259-439-3 C1374
奥付の初版発行年月:2016年07月 / 発売日:2016年07月中旬

内容紹介

世阿弥生誕650年を記念し、2年にわたって大槻能楽堂で行われた講演や対談から、世阿弥にかかわるものを採録。世阿弥とその作品について、専門家による最新の知見が盛り込まれた貴重な講演とトーク集。著名文化人の世阿弥観にもふれることのできる、上質の能の手引き書。

著者プロフィール

大槻文藏(オオツキ ブンゾウ)

能楽師。シテ方観世流。重要無形文化財総合指定保持者。一九四七年「鞍馬天狗」にて初舞台、以降、三老女などで数々の披演とともに、復曲能、新作能にも積極的に携わる。紫綬褒章、旭日小綬章、日本学賞など受賞多数。公益財団法人大槻能楽堂理事長。

天野文雄(アマノ フミオ)

京都造形芸術大学舞台芸術研究センター所長。大阪大学名誉教授。著書に『翁猿楽研究』『能に憑かれた権力者』『現代能楽講義』『世阿弥がいた場所』『能苑逍遥(上中下)』、共編著に『能を読む』全4 巻。観世寿夫記念法政大学能楽賞、日本演劇学会河竹賞、木村重信民族藝術学会賞。

鈴木忠志(スズキ タダシ)

演出家。富山県利賀村に劇団SCOTの本拠地を置き、世界各国での上演活動や共同作業など、国際舞台に活躍の場を持つ。利賀村には七つの劇場、稽古場、宿舎等があり、世界中から演劇人が集い、活動している。岩波ホール芸術監督、演劇人の全国組織・舞台芸術財団演劇人会議初代理事長などを歴任。著書多数。

観世銕之丞(カンゼ テツノジョウ)

能楽師。シテ方観世流。故八世観世銕之亟静雪(人間国宝)の長男。重要無形文化財総合指定保持者。1960年初舞台。2002年、九世観世銕之丞襲名。紫綬褒章、日本芸術院賞など受賞。海外公演も多数。公益社団法人銕仙会代表。京都造形芸術大学評議員。都立国際高校非常勤講師。

宮本圭造(ミヤモト ケイゾウ)

法政大学能楽研究所教授。大阪大学大学院文学研究科修了。能の歴史や能面の研究に加え、中世~近世の日本芸能史も研究。著書に『上方能楽史の研究』等。同書により第1 回林屋辰三郎芸能史研究奨励賞・第28 回観世寿夫記念法政大学能楽賞等受賞。

松岡心平(マツオカ シンペイ)

東京大学大学院総合文化研究科教授。世阿弥および能を中心とする日本の中世芸能・中世文学を専門とし、『宴の身体 バサラから世阿弥へ』、『中世芸能講義』等、関連著書多数。全四巻の『能を読む』シリーズの編集委員。財団法人観世文庫の理事も務める。

渡邊守章(ワタナベ モリアキ)

東京大学及び放送大学名誉教授。京都造形芸術大学舞台芸術研究センター前所長。同客員教授。専攻、表象文化論(フランス文学、演劇)。演出家。主要著書『ポール・クローデル― 劇的想像力の世界』、『越境する伝統』。主要訳書『繻子の靴』『マラルメ詩集』。主要演出作品ラシーヌ『フェードル』。

大谷節子(オオタニ セツコ)

成城大学文芸学部教授。世阿弥が「能」という文学をいかに確立したか、という視点で書かれた『世阿弥の中世』をはじめ、『素謡の場―京観世林喜右衛門と田・月渓』、「狂言「釣狐」と『無門関』第二則「百丈野狐」」など、能や狂言に関する著書・論文を発表。

田中貴子(タナカ タカコ)

国文学者。池坊短期大学国文科専任講師、梅花女子大学文学部助教授、京都精華大学人文学部助教授などを経て、2005 年より甲南大学文学部教授。専門は鎌倉時代から南北朝時代の説話や仏教文学の研究。近著に『中世幻妖 近代人が憧れた時代』。

梅原 猛(ウメハラ タケシ)

哲学者。『隠された十字架』『水底の歌』で、それぞれ毎日出版文化賞、大佛次郎賞を受賞。縄文時代から近代までを視野に収め、文学・歴史・宗教等を包括して日本文化の深層を解明する〈梅原日本学〉を確立の後、能を研究。

馬場あき子(ババ アキコ)

歌人。日本芸術院会員。昭和女子大学日本文学科卒業。在学中より歌誌『まひる野』に拠り作歌。現在、歌誌『かりん』主宰。朝日歌壇選者。読売文学賞ほか、毎日芸術賞、朝日賞、紫綬褒章、日本芸術院賞など受賞多数。歌集の他に歌論・研究書など多数。

山折哲雄(ヤマオリ テツオ)

宗教学者。東北大学助教授、白鳳女子短期大学学長、京都造形芸術大学大学院長、国際日本文化研究センター所長などを経て、現在、国際日本文化研究センター名誉教授。『日本宗教文化の構造と祖型』、『神と仏』、『日本人の霊魂観』、『日本人の宗教感覚』など著書多数。

上記内容は本書刊行時のものです。

目次

刊行にあたって
「能」に期待する
世阿弥にどう向き合うか

第一部 世阿弥の人と芸術
世阿弥、その生涯
『頼政』をめぐって

世阿弥、その作品と芸風
『恋重荷』をめぐって

世阿弥、その理論
『班女』をめぐって

世阿弥、その先達と後継者
『融』をめぐって

世阿弥、その環境
『井筒』をめぐって

第二部 世阿弥の能、その魅力
世阿弥と私
『実盛』―世阿弥が確立した「軍体」の能
『松風』―世阿弥が仕上げた「幽玄無上」の能
世阿弥の亡霊(シテ)演出法
「記念能」を語る

能作史年表
本書のもとになった大槻能楽堂自主公演企画一覧
編集をおえて


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