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デザインとコミュニティ

デザインとコミュニティ

B5変 並製
定価:3,500円+税
ISBN978-4-86463-070-2 C3071
奥付の初版発行年月:2018年04月 / 発売日:2018年03月下旬

内容紹介

デザイン的思考がコミュニティに関わったとき何が生まれるのか。1章から6章を通して、「私」、「私たち」からコミュニティ、社会へと繋がるネットワークと、その可能性について論じる。
ぶりっじ世田谷、きぬたまあそび村、世田谷区立桜丘すみれば自然庭園、東京にしがわ大学をはじめ、1980年代から始まり、継続し、さらに未来へと繋がる数多くのプロジェクトを豊富な図版とともに紹介し、一人ひとりがデザイン的な考え方身近な問題に関わり、コミュニティが豊かに変容していく姿を描く

著者プロフィール

上原 幸子(ウエハラ サチコ)

武蔵野美術大学視覚伝達デザイン学科卒業。広告プロダクション株式会社アイドマにて、アドバタイジングデザイン、VIデザインを手がける。1989年よりフリーランス。2009年より武蔵野美術大学通信教育課程デザイン情報学科コミュニケーションデザインコース教授。学生時代に出会った市民活動と自身の子育てをきっかけに、子どもの遊び場づくりに携わる。NPO法人砧・多摩川あそび村理事長。主なデザイン作品に、警視庁マスコットキャラクター・ピーポくん(1987年)、鳥取県マスコットキャラクター・トリピー(山陰・夢みなと博、一九九七年)、住友銀行ボーナスキャンペーン広告、東京電力広告など。『生きものを楽しむガーデニング』(一般財団法人世田谷トラストまちづくり、2010年)編集デザイン。共著に『コミュニケーション研究ⅠⅡ』(武蔵野美術大学出版局、2002年)

齋藤 啓子(サイトウ ケイコ)

武蔵野美術大学視覚伝達デザイン学科卒業、同大学院修了。世田谷区企画部都市デザイン室にて「やさしいまちづくりデザインノート」「街並みづくり講座」「ぶりっじ世田谷」などを企画。その後、財団法人世田谷区都市整備公社まちづくりセンターにて中高生による情報誌づくりや小規模多機能多世代の居場所づくり(地域共生のいえ)を手がける。2004年より武蔵野美術大学視覚伝達デザイン学科教授。NPO法人日本冒険遊び場づくり協会理事。共著に『参加のデザイン道具箱PART-4子どもの参加』(世田谷区都市整備公社まちづくりセンター、2002年)、『遊びの力 遊びの環境づくり30年の歩みとこれから』(萌文社、2009年)、『造形ワークショップの広がり』(武蔵野美術大学出版局、2011年)

朝比奈 ゆり(アサヒナ ユリ)

武蔵野美術大学造形学部建築学科卒業。高野ランドスケープ・プランニング株式会社に在籍中に公園の計画づくりへの住民参加に携わる。その後、財団法人世田谷区都市整備公社まちづくりセンターにて住民参加のまちづくりを推進。手づくり造園家として、幼稚園の庭の小屋や高齢者施設の庭を住民とつくるプロジェクトに関わる。現在、東京ボランティア・市民活動センター専門員、武蔵野美術大学通信教育課程デザイン情報学科非常勤講師。世田谷すみればネット、実測学校等にて活動中。共著に『認知症高齢者 中庭のあるグループホーム』(萌文社、2009年)、『居場所づくりがきっとうまくいくハンドブック』(東京ボランティア・市民活動センター、2016年)

萩原 修(ハギワラ シュウ)

1961年生まれ、国分寺市育ち。武蔵野美術大学視覚伝達デザイン学科卒業。大日本印刷、リビングデザインセンターOZONE経て、2004年独立。日用品、店舗、住宅、展覧会、書籍、雑誌、ウェブサイトなどの企画・プロデュースを手がける。つくし文具店、東京にしがわ大学、中央線デザインネットワーク、旭川木工コミュニティキャンプ、コド・モノ・コト、カミプレ、産地とデザイン会議など独自のプロジェクトを立ち上げ育てる。著書に『9坪の家』(廣済堂出版、2000年)、『デザインスタンス——新世代のクリエイターと仕事』(誠文堂新光社、2007年)など。明星大学デザイン学部教授、株式会社シュウヘンカ共同代表。デザインディレクター

上記内容は本書刊行時のものです。

目次

1章 自分の視点を知る自分をデザインする  上原幸子
自分について繙く 
自分情報を分析するマインドリサーチ 
自分を可視化するダイアグラム 
事例1̶「遊びの原体験地図」ワークショップ——子どもの頃の遊びとまちの記憶を可視化する 
事例2̶「○△□の自己紹介」と「似顔絵自己紹介」——二人一組で行うストレスのないコミュニケーション 
事例3̶自己紹介の紙芝居——異文化を繋ぐライブコミュニケーションツール 
見ること・聞くことを通して見えてくる自分フィルター 
取材という行為から見えてくる自分の視点 

2章 参加と学び 参加をデザインする   齋藤啓子
コミュニティとは 
参加participation というアプローチとの出会い 
参加のデザイン 
参加から学びへ 
事例1̶太陽の市場ワークショップと太陽の市場工房——障がい者と健常者の表現の場をつくる 
事例2̶品川用水ワークショップ・ひろばワークショップ——コミュニティの新旧住民が出会う 
事例3̶「いわむろのみらい」創生プロジェクト——高齢者と中学生の交流から参画へ 

3章 地域と大学 地域のネットワークをデザインする   齋藤啓子
地図を広げ、地域の生活をイメージしよう 
地形から自然や歴史を読み解く 
地域ではすべてが繋がる 
授業を変える 
大学が変わる 
地域が変わる 
事例1̶こだいらNPOボランティアセミナーから地域へ——大学生とNPOの出会いをデザインする 
事例2̶よわい立場の人を応援するプロジェクト——異なる分野との接点を引き受ける 
事例3̶こだいらブルーベリーリーグ「まちで楽しむ」——豊かな地域資源と学生たちのチャレンジ 

4章  まちづくりとコミュニケーション 人や組織を繋ぐデザイン   朝比奈ゆり
まちづくりの主人公は住民 
住民不在の箱物行政から住民参加プロジェクトへ 
パートナーシップと住民自治 
住民がまちづくりに関わることの意味 
参加と協働のまちづくりの広がり 
住民や市民を支援する中間支援組織 
コミュニケーションデザインにできること 
事例1 世田谷区立桜丘すみれば自然庭園——住民参加プロジェクトの企画運営 
事例2 ボランティアセンター——中間支援組織の仕事
 
5章 デザインの力 プロジェクトをデザインする  萩原修
「プロジェクトをデザインする」とは
デザインの力をプロジェクトに生かす
まずは、数人のやりたい人だけが集まること
プロジェクトの骨格をつくる
プロジェクトの名前を決める
やれるところから始めてみる
続けていくための当事者意識 
事例1 つくし文具店——「つながる くらしと しごと」をテーマにしたプロジェクト
事例2 東京にしがわ大学——学びを通じて繋がりをつくるプロジェクト
事例 3 中央線デザインネットワーク——都心と郊外と森を繫ぐプロジェクト
事例4 旭川木工コミュニティキャンプ(AMCC)——「もり」と「まち」と「もの」を繋ぐプロジェクト
 
6章 思いを形にするデザインの力 生活圏をデザインする   上原幸子
誰もがみな住民であり生活者である 
自分たちのためのデザインを学ぶ 
ゴールイメージとスモールステップ
呼びかけ人になる
事例1̶きぬたまあそび村・せたがや水辺の楽校——多摩川の河川敷原っぱに子どもの遊び場をつくる 
事例2̶多摩川河川敷のツリーハウス——子どもたちの夢を実現する 
事例3̶たまがわ花火大会——祝う気持ちを共有する 
事例4̶名古屋錦二丁目長者町繊維問屋街——歴史と特色ある街並を生かす取り組み 
事例5̶地域映画『タカハマ物語』——伝統ある瓦のまちで若者たちの活躍の場をつくる 
おわりに コミュニティを元気にするデザインの力


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