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博物館資料の臨床保存学

博物館資料の臨床保存学

A5判 248ページ 並製
定価:2,000円+税
ISBN978-4-86463-014-6 C3037
奥付の初版発行年月:2014年04月 / 発売日:2014年03月中旬
発行:武蔵野美術大学出版局  
発売:武蔵野美術大学出版局
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在庫あり

内容紹介

東京国立博物館が実践する診断・予防・修理一体の「臨床保存学」。
文化財資料それぞれの来歴や状態を綿密に調査・診断した上で、劣化を予防する保存環境づくりに努め、必要に応じて最小限の修理・修復処置を施す。この当たり前のようで当たり前ではない方法論「臨床保存学」の理論と実践を、資料保存の最前線に立つ著者が余すことなく解説。

著者プロフィール

神庭 信幸( カンバ ノブユキ)

1954年島根県生まれ。
独立行政法人国立文化財機構東京国立博物館学芸研究部保存修復課長。
1977年東京都立大学理学部物理学科卒業、1979年東京藝術大学美術研究科大学院修士課程保存科学専攻修了、1997年博士号取得(美術、東京藝術大学)。1992年国立歴史民俗博物館情報資料研究部助教授、1998年東京国立博物館学芸部保存修復管理官を経て、2001年より現職。専門は文化財資料の臨床保存学。特に予防保存と修理保存、伝統と科学の融合的かつ実践的な保存手法の確立に取り組んでいる。武蔵野美術大学通信教育課程非常勤講師。
主な論文に『文化財の輸送、展示、収蔵のための小空間における湿度・水分の変化に関する保存科学的研究』学位論文(1997)、『東京国立博物館における環境保全計画─所蔵文化財の恒久的保存のために』(MUSEUM、第594号、2005)。
共著に『輸送・工業包装の技術』(フジテクノシステム、2002)、『X-rays for Archaeology』(Springer、 2005)、『博物館概論』(放送大学教育振興会、2007)、『博物館資料取扱
いガイドブック─文化財、美術品等梱包・輸送の手引き』(ぎょうせい、2012)
がある。

上記内容は本書刊行時のものです。

目次

はじめに

第1章 博物館における資料保存の意義
第1節 文化財資料に求めるもの
第2節 保全をおびやかすリスクとは
第3節 臨床保存学の必要性
第4節 職業倫理
第5節 資料保存を支える専門家
参考資料

第2章 環境と資料の状態診断
第1節 資料の保存公開と環境の関係
第2節 環境をモニタリングして状態を評価する
第3節 資料の調査診断と記録
参考資料

第3章 環境と予防保存
第1節 環境を改善して資料を保全する
第2節 博物館資料を安全に輸送する
第3節 保存箱で安全な環境をつくる
参考資料

第4章 劣化と修理保存
第1節 修理を行う前に状態を調査する
第2節 対症修理と本格修理の役割
第3節 修理報告書を作成する
第4節 本格修理の事例
参考資料

第5章 教育と普及
第1節 保存活動の公開
第2節 保存教育
参考資料

第6章 環境保護と博物館の役割
第1節 低炭素社会との共存
第2節 自然災害への対応
第3節 環境と調和する資料保存
参考資料


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