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 日本統治期台湾・台南の台湾人作家群像台南文学の地層を掘る

台南文学の地層を掘る 日本統治期台湾・台南の台湾人作家群像

四六判 376ページ
定価:3,800円+税
ISBN978-4-86283-273-3 C3098
奥付の初版発行年月:2019年03月 / 発売日:2019年03月下旬

著者プロフィール

大東 和重(オオヒガシ カズシゲ)

1973年兵庫県生まれ。関西学院大学法学部・言語コミュニケーション文化研究科教授。早稲田大学第一文学部中国文学専修卒業、東京大学大学院総合文化研究科比較文学比較文化コース博士課程修了、博士(学術)。台湾南台科技大学応用日語系専任講師、近畿大学語学教育部准教授・同文芸学部准教授を経て、現職。専門は日中比較文学・台湾文学。著書に『文学の誕生 藤村から漱石へ』(講談社選書メチエ、2006年)、『郁達夫と大正文学〈自己表現〉から〈自己実現〉の時代へ』(東京大学出版会、2012年、日本比較文学会賞)、共著に『ドラゴン解剖学・登竜門の巻 中国現代文化14講』(関西学院大学出版会、2014年)、共訳に『台湾熱帯文学3 夢と豚と黎明 黄錦樹作品集』(人文書院、2011年)など。
(本データはこの書籍が刊行された当時のものです)

上記内容は本書刊行時のものです。

目次

目次

序章 植民地の地方都市における「文壇」と「文学」
 ──日本統治期台湾・台南の台湾人作家たち
一 台南の文学青年たち
二 植民地地方都市の小さな「文壇」 ──塩分地帯と風車詩社
三 台南の中国語文学 ──台南芸術倶楽部
四 日本人文学者との交流、及び敗戦直後の日本語文学  ──『中華日報』日本語版
五 植民地地方都市における「文学」の意味

第一章 植民地の地方都市で、読書し、文学を語り、郷土を描く
 ──日本統治下台南の塩分地帯における呉新榮の文学
一 日本語で書かれた台湾人の日記
二 読書すること ──新聞、雑誌、購入方法
三 文学を語ること ──塩分地帯の文学ネットワーク
四 郷土を描くこと ──「吾らの文学」
五 郷土研究へ

第二章 古都で芸術の風車を廻す
 ──日本統治下の台南における楊熾昌と李張瑞の文学活動
一 芸術を忘却した街、台南
二 日本留学とモダニズム文学 ──『詩と詩論』の洗礼
三 台南での文学活動 ──『台南新報』学芸欄と風車詩社
四 台南の少女・娼婦を描く ──詩と短篇
五 フォルモサの亜熱風

第三章 台南の民俗と台湾語
 ──荘松林の文学活動と民俗研究
一 台南の中国語文学者
二 荘松林の中国語による文学活動
三 台南の日本人学者たちとの交流
四 台南民俗・台湾語の研究
五 台南の地層を掘り進む

第四章 「歌仔冊」と「歌仔戯」
 ──王育徳の台湾語事始め
一 台湾語研究者
二 「書房」 ──台湾語の学習
三 「歌仔冊」 ──台湾語書籍の蒐集
四 「歌仔戯」 ──台湾語による演劇活動
五 「島の真情」を知るために
第五章 平地先住民族の失われた声を求めて
 ──日本統治下の台南における葉石濤の考古学・民族学・文学
一 平埔族を描く
二 考古学への愛好 ──金子壽衛男と博物同好会
三 台南地域における考古学の勃興 ──考古学少年の発掘と発見
四 平地先住民族への関心 ──國分直一と平埔族研究
五 多民族の台湾を描く

終章 台南文学の発掘
 ──一九八〇年代以降の台南における日本統治期台南文学の発掘
一 台南文学の地層を掘る
二 発掘の功労者たち
三 塩分地帯の文学者たちに関する研究
四 風車詩社の詩人たちに関する研究
五 台南芸術倶楽部の文学者たちに関する研究
六 伝統文学・台湾語文学に関する研究
七 王育徳に関する研究
八 葉石濤に関する研究
九 台南文学をさらに掘り進む

付 録 台南の詩人たち
 ──植民地の地方都市で詩を作る

あとがき
日本統治期の台南市街図
人名索引


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