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ポストコロニアル批評の諸相

ポストコロニアル批評の諸相

岩田 美喜:編著, 竹内 拓史:編著
A5判 312ページ 並製
価格:3,300円 (消費税:300円)
ISBN978-4-86163-087-3 C3090
奥付の初版発行年月:2008年03月

内容紹介

〈ポストコロニアル批評〉は今や、政治学・社会学・文学など多様な学問領域で様々に使われ、全てを飲み込む茫漠としたことばになってしまっている。本書は、この巨人ガルガンチュワのような概念に新たなカッティングを与えるべく書かれた、人文科学の分野における若手研究者たちの論文集である。西洋演劇のジェンダー・トラブル、〈標準英語〉の政治性、革命思想家と極右ナチス政権の意外な関係、〈琉球〉のイメージと中国文学の間テクスト性、クレオール文学運動とその未来など、〈ポストコロニアル〉を軸に人文科学の多様な学問成果を結集した一冊。


目次

はじめに
想像の王権―『未亡人ランター』における〈他者〉表象とパフォーマンス
十八世紀の英国演劇におけるアイルランド人表象
再利用され続けるアクチュアリティ―ビューヒナー受容から見るポストナチズム問題
琉球中山八景に関する記述の変遷について―冊封使録の記述を中心に
シャマニズムの研究史
アンガジュマンの由来と射程―主観性からの再起
フランス語圏カリブ海域におけるクレオール文学運動の問題機制
〈ポストコロニアル〉の境界―英文学におけるポストコロニアル文学研究の最新動向
おわりに


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