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 1910年代の黎明期から現代へ日本における女性と経済学

日本における女性と経済学 1910年代の黎明期から現代へ

生垣琴絵:編著, 上村協子:著, 亀髙京子:著, 栗田啓子:編著, 伍賀偕子:著, 竹中恵美子:著, 松野尾 裕:編著, 村松安子:著
A5判 330ページ 上製
定価:5,600円+税
ISBN978-4-8329-6819-6 C3033
奥付の初版発行年月:2016年04月 / 発売日:2016年04月下旬

内容紹介

日本において、女性に対する経済学教育はどのように成立したのか。女性の経済学者はどのように誕生したのか。大正期の女性経済学教育、日本初の女性経済学者・松平友子とその系譜、労働経済学者・竹中恵美子の業績など、100年にわたる歴史的展開と現代的意義を論じる。

出版部から一言

日本におけるフェミニズム研究は1980年代にピークを迎えたものの、驚くべきことに経済学史のぶにゃにおいてはほとんど研究されず、今日に至ってしまった―――

日本の女性は、どのように経済学に出会い、どのように社会とかかわっていたのか。経済学は女性を解放したのか。本書は、日本における女性と経済学の関係を、学説史や社会史の観点から明らかにしたものである。
女性経済学者たちの生き方そのもの、そして彼女たちが生きた時代を鮮明に感じ取ることができる一冊。

著者プロフィール

生垣琴絵(いけがき ことえ)

小樽商科大学教育開発センター学術研究員
専門領域:経済思想史
主な著作:「1920年代アメリカの消費論――女性経済学者ヘーゼル・カーク」『経済学研究』(北海道大学大学院経済学研究科)第60巻第3号所収,2010年。「アメリカにおける消費経済学の形成」(博士学位論文:北海道大学)2012年。「森本厚吉の消費経済学」『経済社会学会年報』第35号所収,2013年。ほか

上村協子(うえむら きょうこ)

東京家政学院大学現代生活学部教授
専門領域:生活経済学
主な著作:『現代社会の生活経営』(共編著)光生館,2001年。『相続にみる女性と財産』(科学研究費報告書)2003年。「生活創造時代の消費者教育――消費生活創造論 試論」『生活福祉研究』(明治安田生活福祉研究所)第85号所収,2013年。ほか

亀髙京子(かめたか きょうこ)

東京家政学院大学名誉教授
専門領域:家政学原論
主な著作:『家政学原論』(共著)光生館,1981年。『新版家政学原論・家庭経営』(共著)朝倉書店,1981年。ほか
2015年逝去

栗田啓子(くりた けいこ)

東京女子大学現代教養学部教授
専門領域:経済思想史
主な著作:『エンジニア・エコノミスト――フランス公共経済学の成立』東京大学出版会,1992年。『古典から読みとく経済思想史』(共著)ミネルヴァ書房,2012年。「ジッド=リストの『軽罪学説史』――20世紀転換期フランスにおける経済学観の変容」『経済学史研究』(経済学史学会)第55巻第2号所収,2014年。ほか

伍賀偕子(ごか ともこ)

元大阪総評オルグ,元関西女の労働問題研究会代表
専門領域:女性労働・女性労働運動史
主な著作:『大交五十年史』(共著/大阪交通労働組合編)1995年。『次代を拓く女たちの運動史』松香堂,2002年。『敗戦直後を切り拓いた働く女性たち――「勤労婦人聯盟」と「きらく会」の絆』ドメス出版,2014年。『大阪社会労働運動史』第5・7・8巻(共著/大阪社会運動協会編)1994・97・99年。ほか

竹中恵美子(たけなか えみこ)

大阪市立大学名誉教授
専門領域:労働経済学
主な著作:『戦後女子労働史論』有斐閣,1989年。『竹中恵美子の女性労働研究50年――理論と運動の交流はどう紡がれたか』(共著)ドメス出版,2009年。『竹中恵美子著作集』全7巻,明石書店,2011~12年。ほか

松野尾 裕(まつのお ひろし)

愛媛大学教育学部教授
専門領域:日本経済思想史
主な著作:『田口卯吉と経済学協会――啓蒙時代の経済学』日本経済評論社,1996年。『日本の近代化と経済学――ボン大学講義』日本経済評論社,2002年。「丸岡秀子の生活・家計研究――その思索の根幹について」『経済学史研究』第57巻第2号所収,2016年。ほか

村松安子(むらまつ やすこ)

東京女子大学名誉教授
専門領域:開発経済学
主な著作:『「ジェンダーと開発」論の形成と展開――経済学のジェンダー化への試み』未来社,2005年。『壁を超える――政治と行政のジェンダー主流化 ジェンダー社会科学の可能性 第3巻』(共著)岩波書店,2011年。ほか
2013年逝去

上記内容は本書刊行時のものです。

目次

目次
はじめに…栗田啓子 

第1部 女性への経済学教育――新渡戸稲造と森本厚吉
第1章 日本における「女性と経済学」の起点…松野尾 裕
――1910~20年代,山川菊栄の論説にそくして
第2章 女子高等教育におけるリベラル・アーツと経済学…栗田啓子
――東京女子大学実務科とは何だったのか
第3章 森本厚吉の女子経済教育…生垣琴絵

第2部 生活への視点
第4章 松平友子の家事経済学…松野尾 裕
――日本における女性による経済学研究/教育の誕生
第5章 オルタナティブな「生活者の経済」学…上村協子
――家庭生活の経済的研究の系譜
回想 松平友子先生と私…亀髙京子

第3部 労働への視点
第6章 竹中恵美子の女性労働研究…松野尾 裕
――1960年代まで
第7章 1970年代以降;第二派フェミニズムの登場とそのインパクト…竹中恵美子
――女性労働研究の到達点
第8章 関西における労働運動フェミニズムと竹中理論…伍賀偕子 
対談 「女性と経済学」をめぐって…竹中恵美子・村松安子
おわりに…生垣琴絵
あとがき  
事項索引  
人名索引  
執筆者紹介


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