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ルクセンブルク語の音韻記述

楡文叢書1
ルクセンブルク語の音韻記述

A5判 278ページ
定価:6,800円+税
ISBN978-4-8329-6814-1 C3087
奥付の初版発行年月:2015年12月 / 発売日:2015年12月下旬

内容紹介

ルクセンブルク語は1984年にドイツ語一方言から言語への昇格を果たしたルクセンブルク大公国の国語で、話者数約40万人の少数言語である。本書は、現地での録音調査を踏まえて、音響音声学や歴史比較言語学の手法や理論を用いながらルクセンブルク語の音韻体系を記述する。

著者プロフィール

西出 佳代(ニシデ カヨ)

1984年,青森市生まれ,札幌市出身。北海道大学大学院文学研究科言語文学専攻博士後期課程修了。2013年から2015年まで北海学園大学,藤女子大学,小樽商科大学,室蘭工業大学非常勤講師。現在,神戸大学専任講師。専門,ドイツ語・ゲルマン語学。
主要論文:「ルクセンブルク語における補文標識の屈折」,日本独文学会(編)『ドイツ文学』第140号,2010年,pp. 127-142(第51回財団法人ドイツ語学文学振興会奨励賞受賞論文)

上記内容は本書刊行時のものです。

目次

はじめに
第1章 ルクセンブルクとルクセンブルク語
1.1 ルクセンブルク─国家の歴史と言語状況  
1.2 ルクセンブルク語とルクセンブルク内部の方言  
1.3 現ルクセンブルク領及びその他のモーゼルフランケン方言地域の古い資料  
1.4 ルクセンブルクにおける近現代文学の潮流  
1.5 ルクセンブルク語辞典の歴史  
第2章 ルクセンブルク語の正書法
2.1 ルクセンブルク語正書法の歴史  
2.2 1999年正書法  
2.2.1 表記と発音  
2.2.2 母音の長短  
2.2.3 綴り字<ë>と中舌母音  
第3章 2011年録音調査
3.1 先行資料及び文献の問題点  
3.2 調査協力話者について  
3.3 録音調査の概要  
3.4 音響解析の方法  
第4章 現代ルクセンブルク語の音韻体系
4.1 母  音  
4.1.1 単 母 音  
4.1.2 二重母音  
4.2 子  音  
4.2.1 唇音及び唇歯音  
4.2.2 歯 茎 音  
4.2.3 後部歯茎音  
4.2.4 歯茎・硬口蓋音,硬口蓋音及び軟口蓋音  
4.2.5 口蓋垂音及び声門音  
第5章 現代ルクセンブルク語における音韻規則
5.1 音の脱落─「n規則」  
5.1.1 「n規則」  
5.1.2 「n規則」の例外  
5.1.3 Gilles(2006)による「n規則」の分析  
5.2 音の挿入  
5.2.1 人称代名詞間での[n]の挿入  
5.2.2 前置詞の後ろにおける[t]の挿入  
5.2.3 その他─音挿入と混同されやすい現象  
5.3 形態素境界や語境界を越える再音節化  
5.3.1 子音の有声化  
5.3.2 /ʀ/の母音化の阻害  
第6章 通時的な言語変化をめぐる諸問題
6.1 母音に関わる音韻変化  
6.1.1 短母音に関わる通時的変化─低舌化(lowering),非円唇化(unrounding),中舌化(centralization)  
6.1.2 長母音に関わる通時的変化─長音化(lengthning)と二重母音化(diphthongization)  
6.1.3 中部フランケン高低アクセントとそれに伴う現象  
6.1.4 あいまい母音  
6.2 子音に関わる音韻変化  
6.2.1 鳴音と同化  
6.2.2 軟音化(lenition)  
6.2.3 舌端化(coronalization)  
付録 ルクセンブルク語の形態
参考文献  
謝  辞  
索  引  


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