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 楽器の源流を探る音の考古学

音の考古学 楽器の源流を探る

A5判 268ページ 上製
定価:6,000円+税
ISBN978-4-8329-6789-2 C3073
奥付の初版発行年月:2014年02月 / 発売日:2014年03月中旬

内容紹介

日本列島の遺跡から出土した音響発生器具(楽器)を対象に、人類史における音文化の考古学的研究を纏めた。原子・古代の音文化に関しては、資料が少ないために漠然とした内容に留まる上京にあった。本書では、日本列島から出土した楽器関連資料の集成データをもとに、考古学的な基礎研究の成果を提示する。関係者待望の書。

著者プロフィール

荒山 千恵(アラヤマ チエ)

2007年 北海道大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得退学
2008年 博士(文学)取得(北海道大学)
    北海道大学埋蔵文化財調査室等を経て
現 在 いしかり砂丘の風資料館・学芸員

上記内容は本書刊行時のものです。

目次

はじめに
序 章 考古学からみた「音」の世界
第1章 研究史と研究方法──過去の音文化をどのように捉えるか
 1. 音文化の考古学的アプローチ  
 2. 研究史──日本列島を対象とした古墳時代以前の音文化に関する先行研究 
   音楽学における議論と研究──第一段階 / 考古学における発見と研究──第二段階 / 基礎研究の構築──第三段階 / 学際的な議論・研究へ向けての始動──第四段階  
 3. 研究史からみた日本の音楽学・考古学研究の現状と問題  
 4. 国際的な研究動向  
 5. 検討方法  
   枠組みの設定 / 資料の選定方法 / 気鳴系・打鳴系・絃鳴系の候補となる考古資料  
[註]  
第2章 気鳴系音響発生器具の検討──塤(ケン)形土製品について
 1. 塤形土製品(けんがたどせいひん)とは  
 2. 分  析  
  塤形土製品の特徴 / タイプ設定 / 出土状況 / 時間的変遷と分布状況  
 3. 塤形土製品の発音機能と原型の検討  
   仮説 / 機能の検討──塤形土製品は気鳴系音響発生器具なのか /塤形土製品の原型  
 4. ま と め  
 [註]  
 付図  
 付表  
第3章 打鳴系音響発生器具の検討──小型青銅製ベルについて
 1. 小型青銅製ベルとは  
 2. 分  析  
   タイプ設定 / 大きさ / 編年的にみた分布状況
 3. 考  察  
   音響発生器具としての機能 / 出土状況 / 小型青銅製ベルの系統性  
 4. ま と め  
 [註]  
 付図  
 付表  
第4章 絃鳴系音響発生器具の検討──篦形-琴形木製品について

 1. 篦形-琴形木製品とは  
 2. 篦形-琴形木製品の類型設定と編年的整理  
   類型の設定 / 篦形-琴形木製品の大きさについて / 編年的整理と分布状況  
 3. 篦形木製品  
   篦形木製品をめぐる二説 / 「琴」の系譜問題と篦形木製品 / 篦形木製品の類型と特徴 / Ⅰ類剣身型の時間的変異と分布状況 / 機能・用途の検討 / 系譜の検討 / まとめ──篦形木製品の検討から  
 4. 筑形木製品(ちくがたもくせいひん)  
   一類型としての検討から個別検討へ / Ⅱ類の集成とタイプ設定 / 編年的整理と分布状況 / 編年的推移にみられる斉一性と多様性 / 考察(1)──製作工程・製作技術 / 考察(2)──機能・用途と使用法 / 考察(3)──歴史的状況について / まとめ──筑形木製品の検討から  
 5. ま と め  
 [註]  
 付図  
 付表  
第5章 音響発生器具の復元的検討──出土「琴」を対象として
 1. 問題提起と検討方法  
 2. 類似する箏琴類との比較  
   箏(ソウ) / 琴(キン) / 和琴(ワゴン) / 弥生・古墳時代の「琴(コト)」 /
 3. 弥生・古墳時代における「琴」の特徴  
   基本構造と大きさ / 維持される形態 / 製作技術と地域的特徴  
 4. 製作技術の復元的検討  
   資料の選定 / 選定資料の復元  
 5. 使用方法の推定  
   張絃方法 / 「琴」の使用方法  
 6. ま と め  
 [註]  
第6章 音の人類史──まとめと課題

引用・参考文献  
Summary  
索  引  


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