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平和憲法の確保と新生

平和憲法の確保と新生

A5判 400ページ
定価:3,600円+税
ISBN978-4-8329-6701-4 C3032
奥付の初版発行年月:2008年12月 / 発売日:2008年12月下旬

内容紹介

人権の尊重なくして平和はなく,平和に生きることなくして人権の尊重もありえません。日本国憲法は,国家による平和保障と国家に対する人権保障の一体不可分性を,前文と9条で規定しています。日本国憲法の前文と9条は,「全世界の国民が,ひとしく恐怖と欠乏から免かれ,平和のうちに生存する権利を有することを確認」して,戦争と軍備を放棄し,撤廃しています。人類が絶滅することなく,生き残って発展せよという核・地球時代の最も根源的な至上命題を宣言し,政府の基本政策と法的歯止めとして平和的生存権を確保・尊重することを,国民が監視し,是正・支持しつつ実現する権利と責務があることを明らかにしています。私たちは,50年以上かけて学び考え,批判し創造してきた立憲民主平和主義の理念を,国家百年の大計として培っていきたいと思います。本書は,とくに21世紀に生きる若い世代に対するメッセージとして,平和憲法の確保と新生を願っている憲法研究者と国際法研究者の論文を集成したものです。思想・信条やさまざまの見解を超えて,日本の現実を平和憲法に少しでも近づけていくことを考えている,すべての市民・教員・研究者・学生のみなさんが,実際に本書を手にとって読んでくださることを心より願っています。

著者プロフィール

深瀬 忠一(フカセ タダカズ)

北海道大学名誉教授

上田 勝美(ウエダ カツミ)

龍谷大学名誉教授

稲 正樹(イナ マサキ)

国際基督教大学教養学部教授

水島 朝穂(ミズシマ アサホ)

早稲田大学法学学術院教授

浦 部 法 穂(ウラベ ノリホ)

名古屋大学大学院法学研究科教授

小 林 武(コバヤシ タケシ)

愛知大学法科大学院教授

建石 真公子(タテイシ ヒロコ)

法政大学法学部教授

功 刀 達 朗(ヌギ タツロウ)

国連大学高等研究所客員教授

河 上 暁 弘(カワカミ アキヒロ)

広島市立大学広島平和研究所講師

藤 田 久 一(フジタ ヒサカズ)

関西大学名誉教授

山 内 敏 弘(ヤマウチ トシヒロ)

龍谷大学法科大学院教授・一橋大学名誉教授

鈴木 賢(スズキ ケン)

北海道大学大学院法学研究科教授

笹 川 紀 勝(ササガワ ノリカツ)

明治大学法学部教授

黒 澤 満(クロサワ ミツル)

大阪女学院大学教授・大阪大学名誉教授

澤 野 義 一(サワノ ヨシカズ)

大阪経済法科大学法学部教授  

太 田 一 男(オオタ カズオ)

酪農学園大学名誉教授

君 島 東 彦(キミジマ アキヒコ)

立命館大学国際関係学部教授

上記内容は本書刊行時のものです。

目次

はしがき  編  者
第1部 平和的生存権の深化と展開
 1.世界平和と人類の生命権確立  上田勝美
 2.平和的生存権と「人間の安全保障」  浦部法穂
 3.平和憲法の国際協調主義—改憲論への根本的批判のために  小林  武
 4.「平和のうちに生存する権利」 と国際人権保障  建石真公子
第2部 恒久世界平和の理念
 5.協働的人間の安全保障—社会的責任の時代と国連の再生  功刀達朗
 6.世界平和システムの目標としての「戦争非合法化」  河上暁弘
 7.「武力の支配」に代わる「法の支配」  藤田久一
第3部 東北アジアの信頼醸成機構の構想
 8.東北アジア非核地帯条約締結の課題  山内敏弘
 9.台湾海峡をはさむ法律戦—中国「反分裂国家法」の定位をめぐって  鈴木 賢
 10.日本の植民地支配下の抵抗の軌跡—信頼醸成のためには相手の苦悩を知る必要がある  笹川紀勝
 11.アジアにおける人権メカニズムの試み  稲  正樹
第4部 核廃絶・軍縮の国際協調
 12.核兵器の廃絶と通常兵器の軍縮  黒澤  満
 13.「永世中立」構想による安全保障政策  澤野義一
 14.平和政策への視座転換—自衛隊の平和憲法的「解編」に向けて  水島朝穂
 15.日本国憲法第九条をアメリカ憲法に—オーバビー博士のアメリカ憲法修正運動と日本の「第九条の会」運動  太田一男
 16.グローバルな立憲主義の現段階—NGOのプロジェクト“GPPAC”を契機とする若干の考察  君島東彦
 終 章 ポスト経済大国の理念としての立憲民主平和主義—まとめにかえて  深瀬忠一


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