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 宗教学から見た死生学生と死を考える

北大文学研究科ライブラリ8
生と死を考える 宗教学から見た死生学

四六判 262ページ 並製
定価:2,000円+税
ISBN978-4-8329-3390-3 C1014
奥付の初版発行年月:2015年04月 / 発売日:2015年04月上旬

内容紹介

長く宗教学を研究してきた著者が,「いかに生き,いかに死ぬか」という死生学の根源的問題を,死生観と宗教との関係から深く考察した1冊。エリザベス・キューブラー=ロスをはじめ,多くの思想家・研究者の考えを紹介しつつ,自身の思索をわかりやすく提示。

著者プロフィール

宇都宮 輝夫(ウツノミヤ テルオ)

 1950年生まれ。1972年北海道大学文学部卒業。1976年北海道大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学。室蘭工業大学助教授,北海道大学文学部助教授,同教授,文学研究科教授を経て,2013年より北海道大学大学院文学研究科特任教授。専門は宗教社会学,キリスト教学,死生学。
 著書に『生と死の宗教社会学』(1989年,ヨルダン社),『岩波講座・宗教 第三巻・宗教史の可能性』(共著,2004年,岩波書店),『死生学・第二巻』(共著,2008年,東京大学出版会),『ケア従事者のための死生学』(共著,2010年,ヌーヴェルヒロカワ),『宗教の見方』(2012年,勁草書房)ほか。

上記内容は本書刊行時のものです。

目次

まえがき

序 章

第一章 人生の受容と死の受容
――老いゆく人生に向かいあいて気張りもせず絶望もせず
 一 はじめに――学問と批判的精査
 二 人の死に方――エリザベス・キューブラー=ロス
 三 よい死という規範的表象
 四 やり残した仕事
 五 おわりに

第二章 わずかばかりの勇気もて、死を迎えるを得ば
――受容と絶望のはざまで死への道を求めて
 一 いにしえのよき死に方と現代における往生際の悪さ?
  1 伝統から現代への大変化
  2 批判的検証
 二 悟りと円熟の老年期?
  1 よい死という規範的表象
  2 エリクソンによる老年期の調査
  3 人生は解釈であり不断に再構成される
 三 よき老いと死という神話と強迫観念
  1 英知ある老人?――エリクソンについて
  2 ゴールは穏やかな死の受容?――キューブラー=ロスについて
 四 導き出される実践知
  1 アイデンティティは一朝一夕に成らず
  2 人生の完結=やり残したことはないという境地はあり得るのか
  3 悲しくない死はない
  4 かっこよく死ねるわけがない――達人と大衆
  5 幸福度

第三章 生まれて愛して死んでゆく、なんの不服があろうか
――生の意味の根底を求めて
 一 はじめに――「何の役に立つのか」という問い
 二 有用性と道徳性
 三 エウダイモンな人間
 四 人生理想と社会倫理
 五 有意味・無意味の根源
 六 理由を挙げることは貶めることである
 七 死後存続の宗教教説

第四章 死生観を学ぶこと、生死への勇気を得ること
 一 はじめに――死生学の課題と死生観研究
 二 論証・実証の難しさ
 三 思想の力――学習の効果
 四 医療の全能化
 五 何が本当に人を支え救うのか
 六 展  望――むすびに代えて

第五章 死を前にした人への心のケア
――スピリチュアル・ケアと宗教
 一 死と宗教
 二 スピリチュアルな領域と宗教
 三 スピリチュアル・ケアで何が問題か

第六章 死別によって生に意味を見失う
――立ち直る力
 一 はじめに
 二 世界と生の意味
 三 カオスのコスモス化および苦難の神義論
 四 コスモス化する宗教の力
 五 神義論の現実の力

第七章 生と死を考える
 一 はじめに
 二 『夜と霧』
 三 人生で大切な知恵はすべて小中学校で学んだ
 四 フランクルを補足すると
 五 倫理性を精査すると
 六 結  論

あとがき
参考文献
索  引

関連書

『死から生を考える――新「死生学入門」 金沢大学講義集』北國新聞社、2013年
『生と死の倫理――「死生学」への招待』DTP出版、2014年
『どう生きどう死ぬか――現場から考える死生学』弓箭書院、2009年
シリーズ『死生学』全5巻、東京大学出版会、2008年
『死生学年報』リトン


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