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 日本映画と照明影の美学

影の美学 日本映画と照明 THE AESTHETICS OF SHADOW

A5判 352ページ 上製
定価:5,400円+税
ISBN978-4-8158-0951-5 C3074
奥付の初版発行年月:2019年05月 / 発売日:2019年06月中旬

内容紹介

光と影から見た日本映画史――。それは伝統ではなかった! 『陰翳礼讃』以前、日本映画は「明るさ」に価値を求めていた。では「影の美学」はどのように現れ、展開し、伝統となったのか。照明のテクノロジーに注目し、トランスナショナルな視点から新たな日本映画史を描く。

著者プロフィール

宮尾 大輔(ミヤオ ダイスケ)

1970年 東京都に生まれる
2003年 ニューヨーク大学大学院映画学科博士号(Ph.D)取得
現 在 カリフォルニア大学サンディエゴ校教授
著 書 Sessue Hayakawa: Silent Cinema and Transnational Stardom
    (Duke University Press, 2007)、
    『映画はネコである――はじめてのシネマ・スタディーズ』
    (平凡社、2011年)など

笹川 慶子(ササガワ ケイコ)

現 在 関西大学文学部教授、博士(文化交渉学、関西大学)
主 著 『近代アジアの映画産業』(青弓社、2018年)他

溝渕 久美子(ミゾブチ クミコ)

現 在 同朋大学他非常勤講師
主論文 「戦時下の映画脚本の懸賞と動員――第1回「国民映画脚本募集」と小糸
    のぶをめぐって」『JunCture 超域的日本文化研究』第5号、2014年他

上記内容は本書刊行時のものです。

目次

序 章 影の美学とは何か

第1章 照明と資本主義
 ―松竹とハリウッド―
ハリウッドから来た男
蒲田調とパラマウント調
――ラスキー・ライティングからスリーポイント・ライティングへ
『情の光』
見やすさと表現の豊かさ――新派とハリウッド
「一ヌケ」のスローガンと蒲田調
合理化――松竹の資本主義と近代化
スターの照明法

第2章 刀の閃きとスターの輝き
 ―松竹と時代劇―
時代劇の誕生と刀の閃き
伊藤大輔の時代劇
明るく楽しい松竹時代劇映画
林長二郎、彗星の如く現る――時代劇と女性観客
セクシーな時代劇映画へ――新しいプロモーションと照明
対話とフォトジェニー
――林長二郎のスター・イメージと新しい映画観客

第3章 ストリート映画
 ―松竹とドイツ―
『十字路』――松竹の「不純な調和」、時代劇、そしてストリート映画
光で殺す
蒲田の街
発光する手
視覚について
視覚の光と触覚の光
蒲田調の復活

第4章 影の美学
 ―松竹、東宝、日本―
闇の奥へ――林長二郎から長谷川一夫への変身
黒の凱歌――『婦系図』と『川中島合戦』
ハリウッド映画のロー・キー・ライティングの賞賛
写実的精神と日本の崇高
“ハリー”・三村明――ハリウッド帰りの東宝の男

終 章 宮川一夫の映画撮影
日本の美を伝える
「影の美学」実現――第二次世界大戦期
「影の美学」再検討第二次世界大戦後
日本映画と照明


あとがき
参考文献
図版一覧
索 引


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