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小倉馨のR.ユンク宛書簡戦後ヒロシマの記録と記憶 上

戦後ヒロシマの記録と記憶 上 小倉馨のR.ユンク宛書簡

四六判 336ページ 上製
価格:2,970円 (消費税:270円)
ISBN978-4-8158-0914-0 C3021
奥付の初版発行年月:2018年07月 / 発売日:2018年07月中旬

内容紹介

被爆後を生きた人々の物語——。「原爆市長」浜井信三の肉声、見出されていく原爆症と医師たちの葛藤、はたまた平和活動に身を投じた青年たちの歩みと心のひだから、公娼制や遊郭経営、闇市ややくざの抗争にいたるまで、戦後広島の再生の足どりを人々の息遣いとともに伝える第一級のドキュメント。

著者プロフィール

若尾 祐司(ワカオ ユウジ)

1945年生まれ。現在、名古屋大学名誉教授。『記録と記憶の比較文化史』(共編著、小会、2005年)、『近代ドイツの歴史』、『歴史の場——史跡・記念碑・記憶』(ともに共編著、ミネルヴァ書房)など、著書多数。

小倉 桂子(オグラ ケイコ)

1937年生まれ。現在、平和のためのヒロシマ通訳者グループ(HIP)代表。HIPの活動により、2005年、広島市民賞を受賞。

川口 悠子(カワグチ ユウコ)

法政大学理工学部専任講師。

菊楽 忍(キクラク シノブ)

広島平和記念資料館学芸課。

菊楽 肇(キクラク ハジメ)

公益財団法人広島市文化財団文化財課。

竹本 真希子(タケモト マキコ)

広島市立大学広島平和研究所准教授。

西井 麻里奈(ニシイ マリナ)

日本学術振興会特別研究員PD。

横山 雄一(ヨコヤマ ユウイチ)

カリフォルニア大学リバーサイド校人類学部博士課程在学。

上記内容は本書刊行時のものです。

目次

はじめに
  本文の構成と翻訳について
  凡 例

ロベルト・ユンク「広島での出会い」

第1編 共同作業に向けて
     —— 1957年5月末から同年末まで
     概 要
     小倉書簡(1957年5月25日~同年12月30日)
     解説1 浜井信三インタビュー
     解説2 ロベルト・ユンクの動向(1)

第2編 反核平和運動の高まりの中で
     —— 1958年1月から同年5月まで
     概 要
     小倉書簡(1958年1月8日~5月27日)
     補遺(1958年6月初旬~9月4日)
     解説1 中央公論1958年8月号「ヒロシマ —— その後13年」
     解説2 ロベルト・ユンクの動向(2)

第3編 被爆当時と後障害の究明
     —— 1958年9月から59年1月まで
     概 要
     小倉書簡(1958年9月8日~1959年1月29日)
     解説1 長岡省吾インタビュー
     解説2 医師へのインタビュー
     解説3 ロベルト・ユンクの動向(3)


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