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 触れあう魂、紡がれる形接触造形論

接触造形論 触れあう魂、紡がれる形

A5判 496ページ 上製
定価:5,400円+税
ISBN978-4-8158-0831-0 C3071
奥付の初版発行年月:2016年02月 / 発売日:2016年03月上旬

内容紹介

感覚と藝術、その臨界へ——。「触れる」 ことで作品は紡がれ、「接触」 によって思想や文化が 「写り/移り」 を遂げる。彫刻・陶藝などの立体作品から、建築や翻訳の領域まで、異質なるものが触れあう時に何が生まれるのか。「接触造形」 の視点から近現代の藝術や文化を探究し、未踏の領野へと踏み出す。


目次

プロローグ 素足で歩むということ

  第Ⅰ部 遠近の彼岸 —— 華厳的パラダイムの可能性

第1章 華厳経と現代美術 —— 相互照射の試み
     1 国際的前衛と華厳の範型
     2 相互融通の論理、無碍の世界
     3 渦巻く生命の宇宙にむけて

第2章 陶藝と彫刻とのあいだ —— 八木一夫と造形藝術
     1 屈託のなかで
     2 接触面の探求
     3 作品消滅から他界との接触へ

第3章 彫刻から世界の織物へ —— エル・アナツイと布地
     1 極東からアフリカへのまなざし
     2 Scrapture の提唱とその根拠
     3 廃材金属片の綴れ織り —— 接触造形の可能性

第4章 異界接触論 —— 「作品」 とその外部との界面を探る
     1 作業台に座る石たちは、なにを語るか —— 小清水漸と 「作品」
     2 瀆神の聖画像 —— バルテュスにおける不可触の聖性
     3 異界と接触する窓 —— 画中画再考

第5章 時の揺籃、魂のうつろい
     1 世界は刻一刻と生まれ、そして死んでゆく
     2 「個」 の誕生あるいは世界の分割
     3 輪廻転生と時代錯誤
     4 気象学モデル
     5 地学的想像力

  第Ⅱ部 記憶の器 —— 「うつわ」 と 「うつろい」

第1章 「うつわ」 と 「うつし」
     1 「道ハ沖ナリ」
     2 「うつし」
     3 「うつわ」
     4 「うつりゆく」

第2章 奈落と渦巻 —— 翻訳の運命について
     1 翻訳の等価性と第三項排除
     2 ロゴスと 「論理」 そして 「矛盾」
     3 「即」 「空」 そして 「無」 —— 媒介項と領域横断
     4 対立物の変換、対流と変容
     5 接触造形論の現場としての哲学翻訳対話

第3章 形の生命とその継承 —— 伊勢神宮の遷宮をめぐって
     1 痕跡と断片
     2 真実の解明と意味の拒絶
     3 継承の儀礼
     4 新陳代謝と文化遺産

第4章 胎児における風土性 —— 三木成夫再読
     1 発生学的記憶
     2 胎児的存在
     3 子宮的通態性

第5章 遺伝子情報の繭に包まれた蛹はどんな夢を見るか? —— 工藤哲巳と 「不能哲学」
     1 不能哲学の射程
     2 過去回顧 近代末期から脱近代へ
     3 遺伝子の綾取りはどこに行くのか

  第Ⅲ部 触知の復権 —— 肌触りを研ぎ澄ます

第1章 触知的造形の思想 (史) 的反省にむけて
     1 「東洋の覚醒」 再び?
     2 「手を讃えて」 の射程
     3 心と物の出会い、手の育むかたち

第2章 物質性よりたちのぼる精神の様相
     1 今に生きる運慶
     2 エイドスとデザイン
     3 触知による思考造形にむけて

第3章 蘇生する化石、跳梁する魂
     1 アトリウム
     2 霊廟の神域
     3 憑依せる物体の来臨と鎮魂

第4章 近代造形と素材の魂 —— 石井鶴三の 「木取り」 と 「形のデッサン」
     1 余材と封印
     2 生命はどこから宿るのか
     3 切断と続飯と —— 接触界面へ

第5章 工藝の将来あるいは 「ものづくり」 再考
     1 脱工業化時代の技術
     2 接触界面としての手
     3 痕跡器官に宿る伝統

エピローグ 井戸に触れる


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