大学出版部協会

 

香港 「帝国の時代」のゲートウェイ

香港 「帝国の時代」のゲートウェイ

A5判 310ページ 上製
定価:5,700円+税
ISBN978-4-8158-0709-2 C3033
奥付の初版発行年月:2012年09月

内容紹介

アジア太平洋の100年を集約する —— 。19世紀半ば以来、中国から東南アジアやアメリカに広がる空間で、ヒト・モノ・カネ・情報の流れを接続・調節する 「場」 であった香港。銀号など華人による金融活動に焦点をあて、一つの経済圏の歴史と、現在にいたる香港の存在理由を、初めて実証的に明らかにした力作。


目次

序 章 ゲートウェイとしての香港
     1 本書の視座
     2 100年という時間のなかで

第1章 香港ドル決済圏における銀号の役割
      —— 広州-香港間の輸出取引の決済を例に
     はじめに
     1 珠江デルタ流域圏の在来金融
     2 19世紀中葉の決済構造
     3 香港ドル決済圏の形成
     4 香港における銀号の発展
     5 銀号による広州-香港間の金融掌握
     おわりに

第2章 華僑送金の広域接続関係
      —— シンガポール・香港・珠江デルタを例に
     はじめに
     1 華僑送金の前段階
     2 多角的決済関係のなかの華僑送金
     3 広東省内への為替送金
     おわりに

第3章 香港市場から見た上海向け為替
      —— 20世紀初頭の構造とその動揺
     はじめに
     1 華南から見た上海向け為替の基本構造
     2 香港市場の役割
     3 多角的決済関係の動揺のなかで
     おわりに

第4章 廣東銀行の興亡
      —— 華人資本の銀行業展開とその限界
     はじめに
     1 創設 —— 郷党、実業、革命の三角関係
     2 発展 —— 業務の展開と転機
     3 破綻 —— 華人系銀行の限界
     おわりに

第5章 日中戦争期の香港における金融的位置の変容
      —— 新興銀号業者 「恒生」、「永隆」 の活動と重ねて
     はじめに
     1 1930年代香港の金融的変容
     2 日中戦争のなかでの新興銀号の活躍
     3 法幣売買における銀号の役割
     4 香港陥落後におけるマカオの一時的再台頭
     おわりに

終 章 香港という存在
     1 歴史の彼方に消え去った経済圏
     2 「つながり」 と 「流れ」 の生み出す空間の中心
     3 戦後における秩序変容のなかの香港
     4 ふたたび中国と世界の間で —— 中国の台頭という構造変化のなかで
     5 香港の将来

補論1 銀号の経営構造についての考察
     はじめに
     1 銀号の区分と業務
     2 銀号の資本構造 —— 「瑞吉銀號」 と 「永隆銀號」 を例に
     3 銀号の管理構造
     4 銀号の伝統式帳簿に見る経営の諸相 —— 「恒生銀號」 の年結を例に
     5 銀号業界の社会的位置 —— 「聯安堂」 への考察から
     おわりに

補論2 金銀業貿易場の形成と発展
     はじめに
     1 金銀業貿易場の形成
     2 金銀業貿易場の取引事例 —— ダブル・イーグル取引を例に
     おわりに


一般社団法人 大学出版部協会 Phone 03-3511-2091 〒102-0073 東京都千代田区九段北1丁目14番13号 メゾン萬六403号室
このサイトにはどなたでも自由にリンクできます。掲載さ>れている文章・写真・イラストの著作権は、それぞれの著作者にあります。
当協会 スタッフによるもの、上記以外のものの著作権は一般社団法人大学出版部協会にあります 。