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チベットの仏教美術とマンダラ

チベットの仏教美術とマンダラ

B5判 394ページ 上製
定価:12,000円+税
ISBN978-4-8158-0670-5 C3071
奥付の初版発行年月:2011年07月

内容紹介

インドの伝統を汲む長い歴史と多様なる姿をもち、「聖なるもの」 を独特のかたちで表現するチベット美術。その知られざる豊饒な世界を、学際的視野から包括的に捉え、アジアの仏教美術と文化史のなかに位置づけた画期的労作。未発表作品を含むカラー写真を中心に多数の貴重図版を掲載する。


目次

     第Ⅰ部

第1章 チベットの地理と歴史
   1 地勢と風土
   2 チベット史の視点と枠組み
   3 チベットの歴史概観

第2章 チベットの仏教美術概観
   1 知られざる仏教美術
   2 チベット仏教美術の素材と形式
   3 チベット仏教のパンテオン
   4 吐蕃期から13世紀までの初期の美術様式
   5 氏族教団の時代
   6 16世紀以降の様式

第3章 インドにおけるマンダラの成立と展開
   1 マンダラとは何か
   2 マンダラの出現と初期密教のマンダラ
   3 中期密教
   4 後期密教

     第Ⅱ部

第4章 ラダック地方アルチ寺三層堂のマンダラ
   1 ラダック地方の仏教
   2 アルチ寺の概要
   3 三層堂の全容
   4 『真実摂経』 に説かれる金剛界マンダラ
   5 アルチ寺三層堂の10種の金剛界マンダラ
   6 第二層のマンダラ配置プログラム

第5章 ペンコル・チョルテン第五層の金剛界マンダラ
   1 はじめに
   2 第五層におけるマンダラの配置
   3 各マンダラの特徴

     第Ⅲ部

第6章 マンダラ儀軌集成書 『ヴァジュラーヴァリー』
   1 密教儀礼の集成書
   2 『ヴァジュラーヴァリー』 に説かれるマンダラ
   3 観想のための文献 『ニシュパンナヨーガーヴァリー』
   4 儀礼とマンダラ
   5 三部作の持つ意義

第7章 ゴル寺の 「ヴァジュラーヴァリー・マンダラ集」 とその周辺
   1 チベットに残るインドのマンダラ
   2 プトンゆかりの作品とその周辺
   3 シャーキャシュリーバドラの役割
   4 ゴル寺のマンダラ・セット
   5 ゴル寺のマンダラ・セットの関連作品
   6 連綿たる系譜

第8章 ボストン美術館所蔵 「カーラチャクラと諸尊図」
   1 カーラチャクラを描いたタンカ
   2 作品の概要
   3 『ヴァジュラーヴァリー』 との関係
   4 他の作品との比較
   5 「カーラチャクラ図」 の意義

第9章 ミトラヨーギンの 『アビサマヤ・ムクター・マーラー』
   1 知られざるマンダラ集成書
   2 ミトラヨーギンについて
   3 『アビサマヤ・ムクター・マーラー』 の概要
   4 その後の展開
   5 『アビサマヤ・ムクター・マーラー』 の持つ意義

     第Ⅳ部

第10章 集会樹に見られる宗教実践とイメージ
   1 樹木に描かれたパンテオン
   2 作品の概要
   3 ゲルク派の2種のツォクシン
   4 ツォクシンの儀礼
   5 絵画としてのツォクシンの形成
   6 仏の世界の表象

第11章 「五百尊図像集」 に関する基本的問題
   1 イメージのカタログ
   2 「五百尊図像集」 とは
   3 各部分の内容
   4 これまでの研究
   5 諸本の比較
   6 制作の状況
   7 混乱を含む図像集

第12章 解体されるマンダラ
   1 チベット仏教絵画の原理
   2 マンダラからタンカへ
   3 垂直軸の出現
   4 情景図へ
   5 何が変わったのか


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