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 「青の国際派」とヨーロッパ秩序多民族国家プロイセンの夢

多民族国家プロイセンの夢 「青の国際派」とヨーロッパ秩序

A5判 366ページ 上製
定価:7,400円+税
ISBN978-4-8158-0617-0 C3031
奥付の初版発行年月:2009年06月

内容紹介

激動の中東欧情勢下に活躍した親独派ポーランド人貴族の生涯を通じ、ナショナリズムの超克、多民族共生を志向した知られざるプロイセン王国の姿を描き出す。ドイツ帝国=プロイセンの図式的理解を超え、ヨーロッパ史に新たな領野を切り拓く注目の成果。

著者プロフィール

今野 元(コンノ ハジメ)

1973年、東京都に生まれる。1995年、東京大学法学部卒業。2002年、ベルリン大学第一哲学部歴史学科修了(Dr. phil.)。2005年、東京大学大学院法学政治学研究科修了、博士(法学)。著書に、『マックス・ヴェーバーとポーランド問題』(東京大学出版会、2003年)、『マックス・ヴェーバー』(同、2007年)、『教皇ベネディクトゥス一六世』(同、2015年)、『吉野作造と上杉愼吉』(名古屋大学出版会、2018年)など。

上記内容は本書刊行時のものです。

目次

緒 論 甦るプロイセン
   参考地図
   凡 例

序 章 「プロイセン=ドイツ」史観の脱構築
    1 多民族王朝国家としてのプロイセン
    2 フッテン=チャプスキの謎

第1章 ドイツ帝国におけるポーランド問題の起源
    1 西欧キリスト教圏の拡大によるヨーロッパ世界の形成
    2 ポーランドの「侵略国家」から「悲劇の民族」への転落
    3 多民族国家プロイセンの「ドイツ化」

第2章 プロイセン国家への奉仕
    1 ポーランド人貴族としての出生
    2 国際的な生育環境
    3 裏方としての政治活動

第3章 プロイセン愛国主義による多民族統合
    1 超民族的プロイセン愛国主義の論理
    2 ビスマルク末期の紛争激化への懸念
    3 カプリヴィ融和政策への懐疑
    4 エステルライヒ領・ロシヤ領ポーランドの偵察
    5 プロイセン貴族院議員としての活動
    6 ポーゼン城代への就任
    7 プロイセン収用法制定への抵抗
    8 グスタフ・シュモラーとの論争
    9 収用法実施阻止の闘争
    10 プロイセン愛国主義者のドイツ・ナショナリズム?

第4章 親独的ポーランド国家の建設
    1 ポーランド・ナショナリズムとプロイセン愛国主義との矛盾
    2 ポーランド国家再興の密約
    3 ロシヤ領ポーランドの占領
    4 ワルシャワ総督府の設立
    5 ポーランド立憲王国設立宣言
    6 臨時国家評議会の開催
    7 摂政会議の設置

第5章 流転の老貴族
    1 新生ポーランド国家の膨張
    2 居場所を求めての放浪
    3 ドイツ・ポーランド和解への執念

終 章 「青の国際派」

 結 語

 注
 史料・文献一覧
 引用図版出典一覧
 索 引

関連リンク

『吉野作造と上杉愼吉』
『教皇ベネディクトゥス一六世』
『マックス・ヴェーバー』
『マックス・ヴェーバーとポーランド問題』


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