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3・11複合災害と日本の課題

3・11複合災害と日本の課題

佐藤元英:編著, 滝田賢治:編著
A5判 322ページ 上製
価格:4,180円 (消費税:380円)
ISBN978-4-8057-6185-4 C3036
奥付の初版発行年月:2014年11月 / 発売日:2014年12月中旬

内容紹介

2011年3月11日に発生した巨大地震・巨大津波・福島第一原発事故・風評被害という四重の複合災害から4年近くが経とうとしている。「喉元過ぎれば熱さ忘れる」の諺通り、政府・財界は原発再稼働に舵を切り、また2020年東京オリンピック開催に向けて東京湾岸地域に競技会場やタワーマンションを建設する計画を進め、成田・都心部を結ぶ鉄道建設計画も打ち上げている。今でも「福島第一」では燃料棒の取り出しに四苦八苦し、汚染水問題が解決せず、東京電力の責任問題も明確にされないまま、まるで何事もなかったかのように「経済成長」に邁進しようとしている。はたしてこれでいいのか。3年間にわたる研究活動と現地調査を基に警鐘を鳴らす必読の一冊。

著者プロフィール

佐藤元英(サトウモトエイ)

研究員・中央大学文学部教授

上記内容は本書刊行時のものです。

目次

第Ⅰ部 被災地―現状報告分析
第1章 東日本大震災復興財政の特徴と問題点・課題
第2章 被災地岩手の現状と課題
第3章 東日本大震災が雇用と生産額に及ぼした影響 
東北重被災地域とその他日本の相互依存
第4章 大震災被災者に対する法律援助システム 
東日本大震災被災者援助特例法を中心として
第5章 日本心象 
中国人の表象・記憶する3・11
第Ⅱ部 被災地―電力・エネルギー・原発問題
第6章 日本のエネルギー政策と電力改革
第7章 東京電力福島第一原発事故と
日本のエネルギー問題
第Ⅲ部 過去から未来へ
第8章 大震災対応の初動と海外受援
過去の記録からの提言
第9章 災害と国際法 
東日本大震災をてがかりとして
第10章 3・11複合災害と国際緊急援助
第11章 復興の政策デザイン


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