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 心理学実験から迫る裁判員の判断の心理

慶應義塾大学三田哲学会叢書 ars incognita
裁判員の判断の心理 心理学実験から迫る

新書 106ページ 並製
定価:700円+税
ISBN978-4-7664-2605-2 C0311
奥付の初版発行年月:2019年05月 / 発売日:2019年05月下旬

内容紹介

人の感情はどのように人を裁くのか?
心理学の実証データから、揺れ動く裁判員の心理を探る。

裁判員裁判が始まっておよそ一〇年。
法律家でない一般人が人間を裁くことの難しさに対して、
様々な議論や研究が行われてきた。
本書では実験心理学の実証データを用い、
感情が判断に及ぼす影響を分析。
裁判員裁判の問題点と改善の糸口を探る。

慶應義塾大学三田哲学会叢書
三田哲学会は創立100年を機に、専門的な研究成果を「生きられる知」として伝え、 公共の中に行き渡らせる媒体として本叢書の発刊を企図した。
シリーズ名は、ars incognita アルス インコグニタ。
ラテン語で「未知の技法」を意味する。
単なる知識の獲得ではなく、新たな「生きる技法としての知」を作り出すという精神を表現している。

著者プロフィール

伊東 裕司(イトウ ユウジ)

1955年生。慶應義塾大学文学部教授。
1982年、慶應義塾大学大学院社会学研究科単位取得退学。博士(心理学)。専門は認知心理学(特に人間の記憶の研究)、司法心理学(特に目撃記憶の信頼性、裁判員の判断)。主な著書に『目撃供述・識別手続きに関するガイドライン』(共著、現代人文社、2005年)、『認知心理学を知る』(共編著、おうふう、2009年)、『記憶の心理学』(共著、放送大学教育振興会、2008年)ほか。

上記内容は本書刊行時のものです。

目次

はじめに 

第一章 裁判員裁判における心理的問題
 1 裁判員制度の概要
 2 裁判員制度のQ&A――心理学の視点から
 3 陪審制との比較から見た裁判員制度の問題点
 4 感情が裁判員の有罪無罪判断に及ぼす影響
 5 事実認定判断と量刑判断――手続二分論をめぐる議論
 6 二重過程理論

第二章 実験的研究1 被害者遺族の意見陳述の影響
 1 方法
 2 結果
 3 考察

第三章 実験的研究2 説示の影響
 1 方法
 2 結果および考察

第四章 実験的研究3 感情の役割と感情制御
 1 方法
 2 結果
 3 考察

終 章 総括とこれからの課題

 あとがき
 参考文献


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