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 神の言葉を誰が聞くのかクルアーン

世界を読み解く一冊の本
クルアーン 神の言葉を誰が聞くのか

四六判 216ページ 上製
定価:2,200円+税
ISBN978-4-7664-2555-0 C0300
奥付の初版発行年月:2018年11月 / 発売日:2018年11月中旬
発行:慶應義塾大学出版会  
発売:慶應義塾大学出版会
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在庫あり

内容紹介

シリーズ「世界を読み解く一冊の本」(第1期・全10巻)、第二弾!


生きている聖典にふれる

極めて難解とされるイスラームの聖典『クルアーン』。
ではどう読めばよいのか? 
聖典を読む困難と楽しさを、丁寧に解説。
信徒のみならず、人類にとっての「聖典」となる可能性を問う。

著者プロフィール

大川 玲子(オオカワ レイコ)

明治学院大学国際学部教授。イスラーム思想専攻。
東京大学大学院人文社会系研究科博士課程修了。博士(学術)。
著作に、『イスラーム化する世界』(平凡社新書、2013年)、『イスラームにおける運命と啓示』(晃洋書房、2009年)などがある。

上記内容は本書刊行時のものです。

目次

序 この聖典は誰のもの?

 生きている書物
 誰がクルアーンを読むのか――読者のタイプの六分類

 本書の目指すこと


Ⅰ 「作者」は神か人か?
 1  「作者」をめぐって――ムスリムと非ムスリムの間
  「聖典」としてのクルアーン
  ムスリムから見たムハンマドの生涯
  神の声を聞く
  ヒジュラ(聖遷)――メッカからメディナへ
  啓示が下された状況
  身の回りの状況の反映
  非ムスリムにとってのムハンマド
  ムハンマドの同時代人
  神の言葉の「創造」という神学問題の難しさ
 2 議論を生む書物としての成立と展開
  ムスリム伝承の伝える編纂経緯
  「ウスマーン版」の誕生
  クルアーン編纂の研究史
  初期の写本を読み解く
  書承媒体の変遷――写本から印刷、そしてデジタルへ
  印刷はヨーロッパから
 3 異文化との邂逅――翻訳と受容
  「翻訳」の是非
  西洋諸言語への翻訳
  アジア諸言語への翻訳
  日本語への翻訳
  西洋社会と日本社会での受容

Ⅱ 生の言葉による「説得」
 1 生(なま)の言葉が訴えること
  構成と文体
  クルアーンは退屈か?
  言葉の「まとまり」として読む
  飲酒は完全に禁止?
  クルアーンの章構成
  散文と韻文の間
  二つの祈禱句の章
  メディナ期の文体の特徴
  謎の残る分割された文字
  頻繁に変化する人称
  井筒俊彦のクルアーン研究の意義
  ムスリム側からの学問的アプローチ
  クルアーンの主要なテーマ
  唯一神アッラー
  九九の美称をもつ神
  天使や悪魔、ジン
  ムハンマド以前の預言者たち
  預言者たちが遣わされた理由
  ムハンマドの周囲の人物たち
 2 「神の言葉」が開いたもの
  格差社会メッカから平等社会メディナへ
  努力としてのジハードと戦闘の容認
  ユダヤ教徒・キリスト教徒をどう認めるか
  アラビア語とクルアーンの相関関係
  クルアーンから展開する諸思想潮流
  イスラーム神学――神をどう把握するか
  イスラーム法――神にしたがって生きる
  イスラーム神秘主義――神を心の内面で体得する

Ⅲ  「説得」から「共有」へ――二元論を超えて
 1 「説得」のための時間軸
  警告と吉報
  アッラーによる天地創造
  来世のための現世――人はどう生きるべきか
  男女の関係性
  飲食などの禁止規定
  戦闘とジハード
  終末から来世へ
 2 今なお解釈される書物として
  前近代のクルアーン解釈(タフスィール)
  伝承によるクルアーン解釈
  シーア派のクルアーン解釈
  個人見解によるクルアーン解釈
  スーフィー的クルアーン解釈
  近代以降のタフスィール――科学的思考とイスラーム主義
  英国支配下のエジプトとインド
  科学的クルアーン解釈
  文学的クルアーン解釈
  イスラーム主義的クルアーン解釈
  現代のクルアーン解釈――西洋文明の影響下で
 3 見るクルアーン、聞くクルアーン
  日々のなかのクルアーン
  芸術作品のなかで



参考文献


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