大学出版部協会

 

朝鮮引揚げと日韓国交正常化交渉への道

朝鮮引揚げと日韓国交正常化交渉への道

A5判 248ページ 上製
定価:5,000円+税
ISBN978-4-7664-2520-8 C3031
奥付の初版発行年月:2018年05月 / 発売日:2018年05月中旬
発行:慶應義塾大学出版会  
発売:慶應義塾大学出版会
この大学出版部の本一覧
在庫あり

内容紹介

朝鮮引揚者の戦後が日韓請求権問題に収斂する過程を描いた注目作

1945年の敗戦後、朝鮮半島から引揚げを余儀なくされた日本人。
彼らの私有財産の没収に対する認識/対応と、日韓国交正常化交渉に臨む日本政府の行動は、相互に関連性を持ちながら調和してゆく。
その結果が日韓請求権問題に盛り込まれ、双方の国民感情が衝突する過程を描出する。

日韓歴史認識問題にも示唆を与える必読の書!

著者プロフィール

朴 敬珉(パク・キョンミン)

1981年生まれ。ケンブリッジ大学アジア中東学部客員研究員兼ERCプロジェクト客員研究員。慶應義塾大学大学院法学研究科後期博士課程修了。博士(法学)。韓国・国民大学日本学研究所専任研究員を経て現職。

主要業績:「1945年敗戦後の在朝日本人の帰結――京城日本人世話会の財産問題と植民地支配認識を中心に」『日本空間』21号(2017年、韓国語)、「海外事業者の在外財産の補償要求と植民地認識、1945~1948年――朝鮮事業者会を中心に」 『法学政治学論究』108号(2016年)、「日本外務省の経済再建構想と朝鮮縁故者の交差――日本経済の「特殊性」から植民統治の「特殊性」へ」 『韓日関係史研究』50輯(2015年、韓国語)など。

上記内容は本書刊行時のものです。

目次

序 章 「在韓日本財産の数字」から請求権問題への連続性 
 一 歴史学と政治学の接点にある「空白」
 二 朝鮮縁故者(個人/法人)と「在韓日本財産の数字」
 三 本書の構成と史資料について

第一章 一九四五年の敗戦――朝鮮縁故者の定着志向から引揚げへ
 一 日本政府・京城日本人世話会の定着促進と財産保護
 二 米軍政の中の京城日本人世話会、そして総引揚げ

第二章 引揚げ後の朝鮮縁故者(個人)――朝鮮引揚同胞世話会と鈴木武雄の没収財産への対応 
 一 朝鮮引揚同胞世話会の植民地認識と個人財産の調査
 二 外務省の経済再建構想と鈴木武雄の交錯

第三章 引揚げ後の朝鮮縁故者(法人)――朝鮮事業者会の没収財産への対応
 一 朝鮮事業者会の在外財産の補償要求と植民地認識との連動
 二 在外財産調査会と『日本人の海外活動に関する歴史的調査』

第四章 日韓交渉における請求権問題の顕在化
――予備会談・第一次会談(一九五一~一九五二年) 
 一 交渉以前の両国の相互認識と請求権問題
 二 予備会談・第一次会談における日韓請求権問題

第五章 日韓交渉における請求権問題の深刻化
――第二次会談・第三次会談(一九五二~一九五三年) 
 一 外務省と大蔵省による請求権問題の再検討――会談中断期
 二 第二次・第三次会談と「久保田発言」――植民地認識の帰結

終 章 朝鮮縁故者から岸信介・親韓派へ――対韓請求権の取り下げと国交正常化交渉の再開


参考文献一覧
あとがき
索 引


一般社団法人 大学出版部協会 Phone 03-3511-2091 〒102-0073 東京都千代田区九段北1丁目14番13号 メゾン萬六403号室
このサイトにはどなたでも自由にリンクできます。掲載さ>れている文章・写真・イラストの著作権は、それぞれの著作者にあります。
当協会 スタッフによるもの、上記以外のものの著作権は一般社団法人大学出版部協会にあります 。