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 知ることの根源を辿って 光の形而上学

光の形而上学 知ることの根源を辿って

A5判 288ページ 上製
定価:3,500円+税
ISBN978-4-7664-2500-0 C3010
奥付の初版発行年月:2018年02月 / 発売日:2018年02月中旬
発行:慶應義塾大学出版会  
発売:慶應義塾大学出版会
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在庫あり

内容紹介

▼「存在」と「光」の哲学

古代ギリシアからルネサンス、中近世まで
知の歴史における二つの問題圏に
気鋭の論者たちが挑む!

著者プロフィール

山内 志朗(ヤマウチ シロウ)

1957年生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程単位取得満期退学。現在、慶應義塾大学文学部教授。専門は、中世哲学。『普遍論争』(平凡社ライブラリー、2008年)、『存在の一義性を求めて――ドゥンス・スコトゥスと13世紀の〈知〉の革命』(岩波書店、2011年)など。

上記内容は本書刊行時のものです。

【著者】
納富信留(のうとみ のぶる)
1965年生まれ。東京大学文学部哲学科卒業。同大学院博士課程を経て、95年ケンブリッジ大学古典学部にてPh.D. 取得。慶應義塾大学文学部教授を経て、現在東京大学大学院人文社会系研究科教授。専門は、西洋古代哲学。The Unity of Plato’s Sophist: Between the Sophist and Philosopher (Cambridge University Press, 1999)『プラトンとの哲学――対話篇をよむ』(岩波新書、2015年)、『哲学の誕生――ソクラテスとは何者か』(ちくま学芸文庫、2017年)、『ソフィストとは誰か?』(人文書院、2006年;ちくま学芸文庫、2015年、サントリー学芸賞)など。

土橋茂樹(つちはし しげき)
1953年生まれ。上智大学文学部哲学科卒業。同大学院博士後期課程満期退学。同大哲学科助手、豪州カトリック大学初期キリスト教研究所客員研究員を経て、現在、中央大学文学部教授。専門は、古代・中世哲学、教父学。『善く生きることの地平――プラトン・アリストテレス哲学論集』(知泉書館、2016年)、『善美なる神への愛の諸相』(編著、教友社、2016年)、『内在と超越の閾』(共編、知泉書館、2015年)、『アリストテレス全集 12 小論考集』(共訳、岩波書店、2015年)、Christian Shaping Identity from the Roman Empire to Byzantium (共編, Brill, 2015)など。

樋笠勝士(ひかさ かつし)
1954年生まれ。東京大学大学院人文社会科学研究科博士課程単位取得満期退学。現在、岡山県立大学教授。専門は、古代中世哲学、美学芸術学。『中世における信仰と知』(共著、知泉書館、2013年)、「ストア派の『詩学』」(『ギリシャ哲学セミナー論集』 第8号、2011年)、「バウムガルテン『形而上学』(第四版)「経験的心理学」訳注その1-3」(監訳、『成城文藝』233/234号・237/238号・241号、2015-2017年)、「アウグスティヌスにおける『美』の経験――Conf., X, 27, 38」(『パトリスティカ』20号、2017年)など。

上枝美典(うええだ よしのり)
1961年生まれ。京都大学文学部哲学科卒業。同大学院博士課程、Fordham大学(New York)大学院哲学科、福岡大学人文学部教授を経て、現在、慶應義塾大学文学部教授。専門は、西洋中世哲学。『「神」という謎[第二版]――宗教哲学入門』(世界思想社、2007年)、「中世哲学と現代」(戸田山和久・出口康夫編著『応用哲学を学ぶ人のために』世界思想社、2011年)、「盛期スコラとトマス」(神崎繁・熊野純彦・鈴木泉編『西洋哲学史Ⅱ「知」の変貌・「信」の階梯』講談社選書メチェ、2011年)、「トマスの言語哲学」(竹下政孝・山内 志朗編『イスラーム哲学とキリスト教中世Ⅱ 実践哲学』岩波書店、2012年)、「トマスにおける神の知の不変性と時間の認識」(『中世思想研究』58号、2016年)など。

神崎忠昭(かんざき ただあき)
1957年生まれ。慶應義塾大学大学院文学研究科後期博士課程単位取得退学。現在、慶應義塾大学文学部教授。専門は、ヨーロッパ中世史。『ヨーロッパの中世』(慶應義塾大学出版会、2015年)など。

遠山公一(とおやま こういち)
1959年生まれ。慶應義塾大学文学部卒業。フィレンツェ大学文学部留学、東京大学大学院人文科学研究科博士課程中退、女子美術大学助教授を経て、現在、慶應義塾大学文学部教授。専門は、西洋美術史。“Light and Shadow in Sassetta: The Stigmatization of Saint Francis and the Sermons of Bernardino da Siena,” Sassetta, The Borgo San Sepolcro Altarpiece, ed. Machtelt Israëls (Villa I Tatti the Harvard University Center for Italian Renaissance Studies, Florence – Primavera Press, Leiden, 2009)、『イメージの探検学 Ⅱ 祭壇画の解体学 サッセッタからティントレットへ』(ありな書房、2011年)、『美術コレクションを読む』(遠山公一・金山弘昌執筆編集、慶應義塾大学出版会、2012年)、『西洋絵画の歴史1 ルネサンスの驚愕』(小学館、2013年)など。

谷 寿美(たに すみ)
1953年生まれ。慶應義塾大学大学院博士課程単位取得満期退学。現在、慶應義塾大学文学部教授。専門は、宗教哲学、ロシア宗教思想。『ソロヴィヨフの哲学』(理想社、1990年)、『ソロヴィヨフ 生の変容を求めて』(慶應義塾大学出版会、2015年)、
『智恵の系譜――ロシアの愛智の精神と大乗仏教』(慶應義塾大学出版会、2017年)など。

香田芳樹(こうだ よしき)
1959年生まれ。文学博士(広島大学)、Ph.D.(スイス・フライブルク大学)、アレクサンダー・フォン・フンボルト財団研究員(1999-2000年)、大東文化大学外国語学部助教授を経て、現在、慶應義塾大学文学部教授。専門は、ドイツ中世神秘思想。『マイスター・エックハルト 生涯と著作』(創文社、2011年)、『魂深き人びと』(青灯社、2017年)、マクデブルクのメヒティルト『神性の流れる光』(創文社、2000年)、マイスター・エックハルト『ドイツ語説教集』(訳注・解説、創文社、2006年)など。

野元 晋(のもと しん)
1961年生まれ。2000年マッギル大学大学院博士課程修了(Ph.D.)。現在、慶應義塾大学言語文化研究所教授。専門は、イスラーム思想史。Early Ismā⁽īlī Thought on Prophecy According to the Kitāb al-Iṣlāḥ by Abū Hātim al-Rāzī (d. ca. 322/934-5)(Ph.D. dissertation, McGill University, Montréal, 1999)、「イブン・ルシュド」(『哲学の歴史』第3巻、中央公論新社、2008年)、「イスマーイール派の預言者論――初期の新プラトン主義学派を中心に」(『イスラーム哲学とキリスト教中世Ⅲ 神秘哲学』岩波書店、2012年)、『断絶と新生――中近世ヨーロッパとイスラームの信仰・思想・統治』(神崎忠昭編・分担執筆、慶應義塾大学言語文化研究所、2016年)など。

藁谷敏晴(わらがい としはる)
1948年生まれ。慶應義塾大学文学研究科博士課程、徳島大学助教授、東京工業大学大学院教授を経て、現在、東京工業大学名誉教授。専門は、論理学。「ガルランドゥス・コンポティスタの論理学」(『哲学の歴史』第3巻、中央公論新社、2008年)、“Aristotle’s Master Argument about Primary Substance and Léniewski’s Ontology: A Formal Aspect of Metaphysics,” Les Doctrines de la science de l’ Antiquité à l’ Âge classique, eds. R. Rashed and J. Biard(Leuven, Peeters, 1999)など。

目次

はじめに   山内志朗

  第Ⅰ部 古代の光

プラトン「太陽」の比喩   納富信留

光の超越性と遍在性
初期ギリシア教父における光とロゴスをめぐって   土橋茂樹

プロティノスにおける光と言語の形而上学    樋笠勝士

  第Ⅱ部 中世における展開と発展

中世存在論における唯名論
実体論批判としての唯名論   山内志朗

トマス・アクィナスにおける「光の形而上学」の可能性   上枝美典

太陽の光はなぜ熱いのか
ロバート・グロステストの『太陽の熱について』   神崎忠昭

15世紀シエナ美術における光と影
サッセッタ作〈聖痕を受ける聖フランチェスコ〉の場合   遠山公一
 
  第Ⅲ部 伝統の継承と刷新

東方キリスト教圏の光に関する体験的言説とその特質   谷 寿美

弾む御言みことば、差し込める光
中世ドイツの宗教と世俗文学に現れた光をめぐる言説    香田芳樹

神の光、そして預言者とイマームたちの光
イスマーイール派によるクルアーン「光の節」の解釈
(スィジスターニー『神的王領の鍵の書』第52章の翻訳と解題)   野元 晋

同一性と指示詞に基づく論理体系    藁谷敏晴


 あとがき    山内志朗


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