大学出版部協会

 

 やわらかな多文化主義ペルーの和食

慶應義塾大学教養研究センター選書16
ペルーの和食 やわらかな多文化主義

四六判変型 112ページ 並製
定価:700円+税
ISBN978-4-7664-2418-8 C0336
奥付の初版発行年月:2017年04月 / 発売日:2017年04月上旬
発行:慶應義塾大学出版会  
発売:慶應義塾大学出版会
この大学出版部の本一覧
在庫あり

内容紹介

▼多様なものが併存しつつ、相互に影響を与えていく「やわらかな多文化主義」を、日本移民の食を通して考える。

現代のペルーには、日系社会の内側で生き続けた「日系食」、ペルー料理の新しいバリエーションとしての「ニッケイ料理」、近年新たに創作された「ニッケイ・フュージョン料理」、など日本人移民が関わり影響を及ぼした多様な食文化がある。日本人移民の100年の歴史をひもとき、日本食・日本料理の変遷を明らかにし、やわらかな多文化主義を拓く。

著者プロフィール

柳田 利夫(ヤナギダ トシオ)

慶應義塾大学文学部教授。
1978年、慶應義塾大学文学部助手。
1980年、慶應義塾大学大学院博士課程修了。
1997・2002年、ペルー・カトリカ大学人文学部訪問教授。
『アメリカの日系人―― 都市・社会・生活』同文舘出版、1995年。
『ハワイ移民佐藤常蔵書翰―― 近代日本人海外移民史料』慶應通信、1995年。
『リマの日系人―― ペルーにおける日系社会の多角的分析』明石書店、1997年。
『ペルー日系人の20世紀』芙蓉書房出版、1999年。
『ペルー 太平洋とアンデスの国 近代史と日系社会』中央公論新社、1999年。
『ラテンアメリカの日系人』慶應義塾大学出版会、2002年。

上記内容は本書刊行時のものです。

目次

はじめに―― 日本料理、ペルー料理、ニッケイ・フュージョン料理
 世界的な日本料理の流行 / ペルー料理の流行 / ペルーの和食

第1章 初期移住者の食生活
 農場での和食 / ペルー料理の受容と飲食店経営
 和食への欲求 / ペルーの生活への適応・同化

第2章 飲食業への進出と日系食
 上流家庭の使用人・調理人 / 飲食業への進出
 天草からのペルー移民 / リマ中心街の野中兄弟
 故郷に錦を飾る / カリャオ港におけるホテル兼レストラン
 日本人の職業構成 / 家庭内の和食・日系食 / 閉ざされた日系食

第3章 リマの日本料理店
 初期の日本料理店 / 喜楽園 / 日本食料品の製造・販売
 日本人移民の会食 /日米開戦と戦後の日系社会
 ペルー日本婦人会と日本料理 / 日本企業の進出と日本料理店
 日本料理の板前 / 日秘文化会館と喜楽、ナカチ
 日秘文化会館とラ・ウニオン運動場の日本料理

第4章 日系二世とニッケイ料理
 新しいペルー料理と日系二世 / うま味(「味の素」)とペルー
 ウンベルト・サトウ / ロシータ・ジムラ
 ペルー社会に見い出されたニッケイ料理

第5章 ニッケイ料理からニッケイ・フュージョン料理へ
 戦後の日系社会 / ニッケイ・フュージョン料理と板前修業
 ペルー料理としてのニッケイ・フュージョン料理
 もうひとつのニッケイ・フュージョン料理

 むすび―― やわらかな多文化主義

  文献一覧


一般社団法人 大学出版部協会 Phone 03-3511-2091 〒102-0073 東京都千代田区九段北1丁目14番13号 メゾン萬六403号室
このサイトにはどなたでも自由にリンクできます。掲載さ>れている文章・写真・イラストの著作権は、それぞれの著作者にあります。
当協会 スタッフによるもの、上記以外のものの著作権は一般社団法人大学出版部協会にあります 。