大学出版部協会

 

『沈黙』をめぐる短篇集

『沈黙』をめぐる短篇集

四六判 320ページ 上製
価格:3,300円 (消費税:300円)
ISBN978-4-7664-2343-3 C0093
奥付の初版発行年月:2016年06月 / 発売日:2016年06月中旬
発行:慶應義塾大学出版会  
発売:慶應義塾大学出版会
この大学出版部の本一覧
在庫あり

内容紹介

▼1954年の幻の処女作(!?)
「アフリカの体臭 ―― 魔窟にいたコリンヌ・リュシェール」を初収録!
遠藤周作没後20年、世界を震撼させた作品『沈黙』発表50年を記念する小説集。

遠藤周作没後20年、世界を震撼させた作品『沈黙』発表50年を記念して、日本人の心を永遠に惹きつける「母なるキリストの世界」に通じるテーマの短篇、人間の哀しみへの連帯と共感を描いた短篇を収録する。
また、1954年に発表された幻の短篇「アフリカの体臭 ―― 魔窟にいたコリンヌ・リュシェール」を初めて収録する。

著者プロフィール

遠藤 周作(エンドウ シュウサク)

1923年東京に生まれる。母・郁は音楽家。12歳でカトリックの洗礼を受ける。慶應義塾大学仏文科卒。50~53年戦後最初のフランスへの留学生となる。55年「白い人」で芥川賞を、58年『海と毒薬』で毎日出版文化賞を、66年『沈黙』で谷崎潤一郎賞受賞。『沈黙』は、海外翻訳も多数。79年『キリストの誕生』で読売文学賞を、80年『侍』で野間文芸賞を受賞。著書多数。

加藤 宗哉(カトウ ムネヤ)

1945年生れ。慶應義塾大学経済学部卒。日本大学芸術学部文芸創作科非常勤講師。1997年より2012年まで「三田文学」編集長。学生時代、遠藤周作編集の「三田文学」に参加、同誌に載った小説が「新潮」に転載され、作家活動に入る。著書に、『モーツァルトの妻』(PHP文庫、1998年)、『遠藤周作 おどけと哀しみ ―― わが師との三十年』(文藝春秋、1999年)、『愛の錯覚 恋の誤り ―― ラ・ロシュフコオ「箴言」からの87章』(グラフ社、2002年)、『遠藤周作』(慶應義塾大学出版会、2006年)ほか。

上記内容は本書刊行時のものです。

目次

 Ⅰ 最後の殉教者
最後の殉教者
その前日
帰郷
雲仙
(「沈黙」発表)
影法師
召使たち
母なるもの

 Ⅱ もし……
四十歳の男
私のもの
童話
もし……
女の心
初恋
   *
アフリカの体臭 ―― 魔窟にいたコリンヌ・リュシェール

 解説と年譜   加藤宗哉


一般社団法人 大学出版部協会 Phone 03-3511-2091 〒102-0073 東京都千代田区九段北1丁目14番13号 メゾン萬六403号室
このサイトにはどなたでも自由にリンクできます。掲載さ>れている文章・写真・イラストの著作権は、それぞれの著作者にあります。
当協会 スタッフによるもの、上記以外のものの著作権は一般社団法人大学出版部協会にあります 。