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ダンテ『神曲』における数的構成

慶應義塾大学教養研究センター選書15
ダンテ『神曲』における数的構成

四六判変型 112ページ 並製
定価:700円+税
ISBN978-4-7664-2338-9 C0398
奥付の初版発行年月:2016年04月 / 発売日:2016年04月上旬
発行:慶應義塾大学出版会  
発売:慶應義塾大学出版会
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内容紹介

▼西洋における“数”の伝統を解き明かす―。

ダンテ(1265-1321)の『神曲』は、誰もが知る中世文学の金字塔だが、世界の文学の中でも例を見ない緻密な数的構成によって創られている。本書は、その数的構成の中から最も興味深い事例を紹介。ダンテがどのように14233行にも及ぶ『神曲』という大伽藍を建造したかを解説する。

著者プロフィール

藤谷 道夫(フジタニ ミチオ)

広島県庄原市出身。筑波大学大学院文芸・言語研究科にて西洋古典学専攻。1986年文学修士を取得後、1988年までイタリア政府給費留学生としてフィレンツェ大学に留学。1991年筑波大学博士課程修了。
専門はルクレティウス、ダンテ、『神曲』、ラテン文学、イタリア文学 。特に、ダンテ『神曲』の研究と翻訳、とりわけ西洋古典学、哲学、自然学、キリスト教神学の視点から多角的に行なっている。

上記内容は本書刊行時のものです。

目次

はじめに

第1章:一ドル札に隠された数の象徴

第2章:古代・中世における数の思想
 1. 自然界のあらゆるものの背後に数がある
 2. キリスト教における数の意味―数が神へと導く―
 3. 神の御心を解く鍵としての数
 4. 自然界に潜む《数》と創作活動
 5. 数とは《性質》や《出来事》を表わす表徴数である

第3章:聖書における数の読み解き方

第4章:『神曲』はなぜ数に従って構成されているのか
 1. 構成の意味
 2.近年目覚ましい発展を遂げた『神曲』の数的研究
 3.『神曲』の詩の形式:聖数《3》
 4.『神曲』における微視的構造と巨視的構造の照応:聖数《1》
 5. 最小から最大まで第一の基本単位:《1》と《3》

第5章:『神曲』―照応世界―
 1. 場所の照応
 2. 脚韻の照応
 3. 脚韻数の照応
 4. 歌章の詩行数の照応
 5. 詩行数の照応
 6.『神曲』の第3の基本単位:《7》と《17》
 7. 自己相似性の構造
 8. 自由意志

第6章:『神曲』の内部システム
 1. 罪を表わす象徴数《11》
 2. 象徴数《5》の意味
 3. 地獄篇における「愛amore」
 4. Amore の規則的な配置
 5. シンメトリーの中のシンメトリー
 6. ベアトリーチェ数《3》と《9》=《39》

第7章:ゲマトリア(数値等価法)による解法
 1.Beatrice のゲマトリア数61 による構成
 2.Dante Alighieri のゲマトリア数118 による構成
 3. 『神曲』の各篇に表わされるゲマトリア数

結び


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