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拡大と収縮の七〇年秩序変動と日本外交

慶應義塾大学東アジア研究所叢書
秩序変動と日本外交 拡大と収縮の七〇年

A5判 276ページ 上製
価格:4,730円 (消費税:430円)
ISBN978-4-7664-2315-0 C3331
奥付の初版発行年月:2016年03月 / 発売日:2016年03月下旬
発行:慶應義塾大学出版会  
発売:慶應義塾大学出版会
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在庫あり

内容紹介

国際秩序が大きく動くなかで、「九条」と「日米安保」という異なる時代環境の産物を抱え続ける日本外交。
「拡大」と「収縮」の誘因がせめぎ合う日本外交の七〇年を振り返り、安保政策の拡大に踏み出した今後を考えるための視座を提供する、注目の一冊。

著者プロフィール

添谷 芳秀(ソエヤ ヨシヒデ)

慶應義塾大学法学部教授。1955年生まれ。上智大学大学院国際関係論専攻博士前期課程修了、ミシガン大学大学院政治学専攻博士課程修了。Ph.D.(国際政治学)。外務省政策評価アドヴァイザリーグループ・メンバー(2003-2013年)ほか。主要著作:『日本外交と中国 1945~1972』(慶應通信、1995年)、 Japan's Economic Diplomacy with China, 1945-1978 (Clarendon Press, 1998)、『日本の「ミドルパワー」外交―戦後日本の選択と構想』(ちくま新書、2005年)、『日中関係史』(共著、有斐閣、2013年)、『「普通」の国 日本』 (共編著、千倉書房, 2014年)、『米中の狭間を生きる (韓国知識人との対話II)』(慶應義塾大学出版会、2015年)、ほか。

上記内容は本書刊行時のものです。

(※掲載順)
【編著者】
添谷 芳秀(そえや よしひで / Yoshihide Soeya)
慶應義塾大学法学部教授。

【執筆者】
植田 麻記子(うえだ まきこ / Makiko Ueda) ハーバード大学ライシャワー研究所リサーチ・アシスタント
吉田 真吾(よしだ しんご / Shingo Yoshida) 名古屋商科大学コミュニケーション学部専任講師
鈴木 宏尚(すずき ひろなお / Hironao Suzuki) 静岡大学人文社会科学部准教授
手賀 裕輔(てが ゆうすけ / Yusuke Tega) 二松学舎大学国際政治経済学部専任講師
昇 亜美子(のぼり あみこ / Amiko Nobori) 政策研究大学院大学客員研究員
黄 洗姫(ふぁん せひ / Hwang Sehee) (韓国)財団法人與時齋 (ヨンゼ)持続可能性チーム研究委員
石原 雄介(いしはら ゆうすけ / Yusuke Ishihara) 防衛省防衛研究所政策研究部研究員
佐竹 知彦(さたけ ともひこ / Tomohiko Satake) 防衛省防衛研究所政策研究部主任研究官

目次

 第一部 総 論

第一章 中庸としての「九条・安保体制」(添谷 芳秀)
 
第二章 戦後論壇における日本外交論 ―― 敗戦直後から冷戦終結まで(植田麻記子)


 第二部 冷戦期の東アジアと日本

第三章 安保条約の起源
―― 日本政府の構想と選択、一九四五 ― 一九五一年(吉田 真吾)
 
第四章 池田政権の対共産圏外交 ―― ソ連・中国と「非冷戦化」の模索(鈴木 宏尚)

第五章 ベトナム戦争終結期の米国の東南アジア秩序構想
―― 一九六九 ― 一九七五年(手賀 裕輔)

第六章 ポスト・べトナム期の東南アジア秩序と日本外交
―― 一九六九 ― 一九八〇年(昇 亜美子)


 第三部 冷戦後の新展開

第七章 冷戦後東アジアの秩序変動と日本外交
―― パワー・トランジション研究から見る対立の構図と展望
(黄 洗姫)

第八章 冷戦後日豪関係の発展と中国
―― 「チャイナ・ギャップ」と「チャイナ・コンセンサス」の間で
(石原 雄介)

第九章 日米同盟の「グローバル化」とそのゆくえ(佐竹 知彦)

あとがき
索 引


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