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米中の狭間を生きる

韓国知識人との対話
米中の狭間を生きる

四六判 232ページ 並製
定価:2,500円+税
ISBN978-4-7664-2227-6 C0320
奥付の初版発行年月:2015年05月 / 発売日:2015年05月下旬
発行:慶應義塾大学出版会  
発売:慶應義塾大学出版会
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内容紹介

中国の台頭とアメリカの衰退、北朝鮮の核問題……
韓国の苦悩は日本にとって他人事と言えるだろうか?
韓国知識人へのインタビューを通して見えてきた現代韓国の外交・安全保障における課題と戦略を、日本との比較を交えながら浮き彫りにする。

著者プロフィール

添谷 芳秀(ソエヤ ヨシヒデ)

慶應義塾大学法学部教授、Ph.D.(国際政治学)。
1955年生まれ。1979年上智大学外国語学部卒業、81年同大学院国際関係論専攻博士前期課程修了、87年米国ミシガン大学大学院政治学専攻博士課程修了。84年上智大学国際関係研究所助手、87年財団法人平和安全保障研究所研究員、88年慶應義塾大学法学部専任講師、91年同助教授を経て、95年より現職。外務省政策評価アドヴァイザリーグループ・メンバー(2003年-2013年)、「新たな時代の安全保障と防衛力に関する懇談会」委員(官邸、2010年)、防衛施設中央審議会委員(2000-2009年)、「21世紀日本の構想懇談会」メンバー(官邸、1999-2000年)等を歴任。
主要著作に『日本外交と中国 1945~1972』(慶應通信、1995年)、 Japan’s Economic Diplomacy with China, 1945-1978 (Clarendon Press, 1998)、『日本の「ミドルパワー」外交 ―― 戦後日本の選択と構想』(筑摩書房[ちくま新書]、2005年)、Japan as a ‘Normal Country’ ? : A Country in Search of its Place in the World (共編著、University of Toronto Press, 2011)、『日中関係史』(共著、有斐閣、2013年)など。

上記内容は本書刊行時のものです。

目次

知的に、笑顔で、語り合おう ―― 「韓国知識人との対話」シリーズ刊行にあたって

はじめに
 1 冷戦後日韓関係の浮き沈み
  一九九〇年代の「和解」 / 変わる風向きと空気
  民主党政権下の試みの挫折 / 日韓新政権の確執
 2 本書のねらい

第1章 アジアの中心に戻る中国
 1 薄い脅威認識
  アジアの複合的秩序形成を / 「強い中国」を含めた柔軟な地域秩序
  へ
  覇権主義にはならない / 経済格差と政治的自由化
 2 中国の台頭には二面性がある
  中国との歴史問題と北朝鮮問題 / 経済力は政治力に転化する
  元の場所に戻ってきた中国
 3 中国中心のアジアは「正常」なアジア
  明治維新以降の一五〇年間は歴史的例外 / 中国「再台頭」と米中二
  極システム
  韓国保守派の覇権主義への懸念
 4 中国台頭の時代の韓国と日本
  日本が地域主義のリーダーシップを / 米中の狭間に立つ日韓

第2章 岐路に立つ東アジアとアメリカ
 1 アメリカの経済問題がカギ
  多極システムの下で相互に関与とヘッジ / 経済問題ゆえにアジア太
  平洋に戦略的照準
  アメリカの外交は国内政治の延長
 2 米中間の対立と協調
  米中間の安全保障ジレンマ / アメリカの対中政策は複合的
  アメリカは中国の影響力を認めざるを得ない
 3 多国間地域協力の中のアメリカ
  岐路に立つアメリカ / 多国間協力は不可避の趨勢
 4 米中関係と韓国
  韓米同盟は米中関係とは無関係 / 米中間の競争と共存
  複雑な韓国のポジション / 韓国政府と国民の認識には差がある

第3章 北朝鮮政策をめぐる論争
 1 太陽政策の狙いと挫折
  安全保障を優先するアメリカが障害に / かみ合わない韓国とアメリ
  カ / 三つの「失われた五年」
 2 李明博政権の北朝鮮政策とその後
  中庸の政策を継続すべき / 「非核・開放・三〇〇〇」の問題点
  韓国には北朝鮮との関係改善が重要 / 太陽政策は信頼構築に失敗
  目的は核の放棄と平和共存
 3 北朝鮮の今後と統一問題
  市場化は後戻り不能 / プロセスとしての統一 / 注意深く悲観的
  もし北朝鮮が崩壊したら / 体制崩壊後は国際社会が介入
 4 中国の思惑と役割
  北朝鮮の非核化よりも安定重視の中国 / 北朝鮮は中国の核心的利益
  ではない
  朝鮮半島の地政学的「再発見」 / 重い通りにはならない北朝鮮
 5 日本の役割と日韓関係
  日朝国交正常化は北東アジアの安定に寄与 / 日本と韓国が一番の当
  事者 / 日韓協力の障害

第4章 東アジアのなかの韓国と日本
 1 米中の狭間に立つ韓国と日本
  グローバリゼーションのなかの中国 / 本来の姿ではない日本
  日韓は自然なパートナー / 米中両国にソフトな均衡を
 2 東アジア多国間協力と日韓関係
  日中韓協力がコア / 大きな絵のなかの日韓関係 / 周辺から未来を
  構築
  対米依存は対立への近道 / 多国間協力に中国を誘う
  現在は同盟から多国間協力への過渡期
 3 市民社会と若者の役割
  若者はコスモポリタン / 若い世代に夢を / 日韓共通の戦略を
 4 日韓「ミドルパワー協力」の可能性
  韓国のミドルパワー戦略 / 日韓では認識が障害 / 米中に挟まれた
  日本と朝鮮半島
  歴史問題に変化も / 朝鮮半島統一と日本の役割 / 歴史問題は未来
  の問題
  日本と韓国は同じ立場に立てるか

おわりに
 1 知識人と一般世論
  気になる日本 / 若者がリードする対日世論
 2 日本外交への教訓とヒント
  韓国の悩みは日本の悩み / 多国間協力がカギ / 米中の狭間からア
  メリカを見る
  改めて日韓「ミドルパワー協力」を考える

参考文献
インタビューリスト


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