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なぜ科学が豊かさにつながらないのか?

なぜ科学が豊かさにつながらないのか?

矢野 誠:編著, 中澤 正彦:編著
四六判 244ページ 並製
定価:1,800円+税
ISBN978-4-7664-2185-9 C0033
奥付の初版発行年月:2015年04月 / 発売日:2015年04月下旬
発行:慶應義塾大学出版会  
発売:慶應義塾大学出版会
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内容紹介

▼問題は、市場の「質」である!
▼成長に向けた「真の構造改革」がここにある!

「日本はこれだけ科学技術が進んでいるのに、なぜ経済は停滞し、私たちの暮らしはよくならないのか?」
多くの日本人が感じ続けてきたこの疑問に答えるべく、自然科学者、社会科学者、政策担当者らが集結。
「市場の高質化」「エビデンス・ベース社会」「文理融合」をキーワードに日本の未来像を描く。

著者プロフィール

矢野 誠(ヤノ マコト)

京都大学経済研究所教授、附属先端政策分析研究センター長
1977年東京大学経済学部卒業、81年ロチェスター大学大学院経済学研究科博士課程修了(Ph.D.)、同年コーネル大学経済学部インストラクター、82年同助教授、85年ラトガース大学経済学部助教授、86年横浜国立大学経済学部助教授、94年同教授、96年慶應義塾大学経済学部教授、2007年より京都大学経済研究所教授(2010年4月~2012年3月同所長)。

中澤 正彦(ナカザワ マサヒコ)

京都大学経済研究所附属先端政策分析研究センター教授
1993年東京大学経済学部卒業、同年大蔵省(現・財務省)入省、96年イェール大学国際開発経済学プログラム修了、2006年大臣官房文書課課長補佐、2007年主計局主計官補佐、
2008年大臣官房総合政策課経済分析室長、2009年財務総合政策研究所研究部財政経済計量分析室長、2011年京都大学経済研究所附属先端政策分析研究センター准教授、2014年より現職。

上記内容は本書刊行時のものです。

(※執筆順。所属・肩書きは2015年4月1日現在)
【編著者】
矢野 誠(やの まこと) はしがき、イントロダクション、第3話、第5話、第11話
京都大学経済研究所教授、附属先端政策分析研究センター長

中澤 正彦(なかざわ まさひこ) はしがき、イントロダクション、第3話
京都大学経済研究所附属先端政策分析研究センター教授

【執筆者】
松岡 雅雄(まつおか まさお) 第1話
 京都大学ウイルス研究所教授
青木 玲子(あおき れいこ) 第2話
 九州大学理事・副学長、一橋大学経済研究所客員教授
浜野 潤(はまの じゅん) 第4話
 株式会社電通顧問、電通総研上席フェロー、元内閣府事務次官
倉持 隆雄(くらもち たかお) 第4話
 国立研究開発法人科学技術振興機構研究開発戦略センター・センター長代理
川上 伸昭(かわかみ のぶあき) 第4話
 文部科学省科学技術・学術政策局長
上田 淳二(うえだ じゅんじ) 第6話
 国際通貨基金(IMF)財政局審議役
八代 尚光(やしろ なおみつ) 第7話
 経済協力開発機構(OECD)経済総局構造監査課エコノミスト
黒田 昌裕(くろだ まさひろ) 第8話
 国立研究開発法人科学技術振興機構研究開発戦略センター上席フェロー、
 慶應義塾大学名誉教授
板倉 康洋(いいくら やすひろ) 第9話
 国立研究開発法人日本医療研究開発機構経営企画部長
吉川 潔(よしかわ きよし) 第9話
 京都大学名誉教授
松沢 哲郎(まつざわ てつろう) 第10話
 京都大学霊長類研究所教授
出井 文男(でい ふみお) おわりに
 神戸大学名誉教授
西阪 昇(にしさか のぼる) あとがき
 公益財団法人ラグビーワールドカップ2019組織委員会事務総長代理
溝端 佐登史(みぞばた さとし) あとがき
 京都大学経済研究所所長・教授
柴田 章久(しばた あきひさ) あとがき
 京都大学経済研究所教授

目次

はしがき(矢野 誠 / 中澤正彦)

イントロダクション 科学技術を豊かさにつなげよう(矢野 誠 / 中澤正彦)
  1 危機に直面する日本経済
  2 科学技術の有効利用の失敗
  3 科学を豊かさにつなぐために

第Ⅰ部 良い市場を作ろう ―― 科学と暮らしを市場でつなぐ
 第1話 医薬イノベーションの経済学(松岡雅雄)
  1 医療の進歩が人と社会を変える
  2 薬の値段と命の値段 ―― エイズの経済学
  3 医薬品開発の経済学

 第2話 イノベーションは制度を破壊する(青木玲子)
  1 破壊なくして革新なし
  2 ミクロ経済学はけっこう役立つ
  3 再生医療と法の整備
  4 自動運転自動車と賠償制度

 第3話 良い市場を作ろう(矢野 誠 / 中澤正彦)
  1 市場の質を考える
  2 市場の質が下がるとき ―― 技術革新と経済危機のアブナイ関係
  3 市場育成では、市場の質は改善しない
  4 良い市場を作る

 第4話 社会問題からイノベーションを考える ―― 科学技術振興政
 策の革新と実践(浜野 潤 / 倉持隆雄 / 川上伸昭)
  1 目指すべき社会を描く
  2 イノベーションをいかに生み出すか
  3 課題対応型の科学技術振興へ
  4 世界で最もイノベーションに適した国へ

第Ⅱ部 ニーズからシーズへ ―― エビデンス・ベース社会を作ろう
 第5話  ニーズからシーズへ ―― エビデンス・ベース社会を作ろう
 (矢野 誠)
  1 ニーズをシーズにつなげる社会システム
  2 資本市場 ―― 分業によってニーズを実現する
  3 エビデンス・ベース社会の必要性
 
 第6話 財政の政策科学 ―― IMFの視点(上田淳二)
  1 IMFとは
  2 IMFのサーベイランス活動
  3 IMFが見た日本の財政状況
  4 消費税の政策科学

 第7話 構造改革の政策科学 ―― OECDの方法(八代尚光)
  1 構造改革とは
  2 労働参加率を引き上げる
  3 労働生産性を高める
  4 OECDから見た日本の構造改革

 第8話 エビデンス・ベース社会の構築に向けて(黒田昌裕)
  1 統計データから真理は見えるか?
  2 科学の進歩と観測データ
  3 経済学とエビデンス
  4 エビデンス・ベース社会を作るために

第Ⅲ部 理系、文系の垣根を大学から一掃しよう
―― 真の大学改革
 第9話 大学を成長の起点に!―― イノベーションの担い手を育てる
 (板倉康洋 / 吉川 潔)
  1 大学が担うイノベーション(板倉康洋)
  2 日本の課題と今後の取り組み
  3 京都大学の取り組み(吉川 潔)

 第10話 「教える」という発明 ―― チンパンジーに学ぶ「想像する
 力」(松沢哲郎)
  1 チンパンジーから人間を考える
  2 見習う学習と教える教育
  3 助け合って育てる社会
  4 いつか、どこか、誰か ―― 想像する力

 第11話 文系・理系を考え直す ―― 大学に望まれる人文社会科学の高
 度化(矢野 誠)
  1 互いを補完し合う理系と文系
  2 科学技術の適切な利用 ―― 社会科学者の責任
  3 文系・理系の垣根のない総合大学教育の確立

 おわりに アントレプレナーはどうすれば生まれるのか?(出井文男)

 あとがき(西阪 昇 / 溝端佐登史 / 柴田章久)
 京都大学経済研究所関連シンポジウム 登檀者一覧
 執筆者紹介


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